続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「いさば寿司」【吉野原】

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◆「いさば寿司」【吉野原】
 
 ◎「いさば寿司(13貫)」一七五〇円+「うに」四八〇円
 
 …心休まる休日だが、相変わらずの熱帯夜続きで、熟睡は出来て居らず、
  夜中に何度も起き、眠ると言うのは実に難しい。
  そんな事を考えたら、寝るにも考え込んでしまいそうだ。
  何度も浅い眠りを繰り返し、八時過ぎに漸く起き出そうと言う気に成る。
  午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、正午を前に家出する。
  所用の後は、昼御飯にしよう。
  ラーメンでも良いのだが、偶にはシースーを頂きたくなる。
  日本人だもの。
  と成れば、大宮総合食品地方卸売市場、埼玉県魚市場敷地内の此方が良い。
  「鮨処 いっしん」が閉店して、丸三年。
  すっかり、旨い寿司を毎週頂く暮らしからも遠ざかり、寿司に飢えている。
  正午過ぎに到着し、店内に入り、先ずは券売機で食券を購入する。
  此方の寿司盛りで一番高級な「いさば寿司(13貫)」にするが、
  五〇円の値上げは致し方無く、序に単品の「うに」の釦をポチっとな。
  一週間生き抜いた御褒美だ…。
  出入口は別々だが、隣の同じ系列店の「魚がし天ぷら」と店内で繋がっており、
  其方は空席が有るが、シースーの此方は満席で、暫しの待ち。
  十五分程、グッと堪えた後、止まり木が空き、案内されてヨッコイショーイチ。
  食券を提示し、冷茶を汲みに立ち、前回、二月二十三日には無かったが、
  寿司の卓上にも、天麩羅の卓上に有る自家製惣菜が置かれており、嬉しい事に、
  高血圧患者の親友、烏賊の塩辛が有り、其れを摘めば、実に旨いわね。
  此れだけ、延々と頂き、只管に塩分摂取に励みたい程…。
  そして、烏賊の塩辛を御替わりした頃、先ずは付け板に乗ったシースーの登場。
  少し遅れて、皿に盛られた高級なシースーの御出座し。
  追加のニーウーも一緒に盛り付けられている。
  先ずは、甘い玉子焼きから遣っ付けたら、シースーに取り掛かろう。
  赤身はさっぱりとしつつも、しっとりとして、鮪らしいねっとり感。
  右上の白身は鰆だろうか。
  産卵時期は春なので、魚偏に春と書くが、旬の時期は秋から冬と言う。
  続く白身は何だろうか、平政だろうか。
  シコッと言う食感が良く、脂の乗りは控え目だが、旨味が感じられる。
  鰹は叩きで、皮目は香ばしく、身はさっぱりとしている。
  鮭は諾威産だろうが、脂が乗り、蕩ける味わいで、今や寿司の定番と言って良い。
  白魚は、九月に入って次々と崩御遊ばされた我が家の目高を想い起こさせる…。
  さて、過去二回の訪店で、孰れも入っていなかったのが〆鯖だ。
  「鮨処 いっしん」の絶品の〆鯖が懐かしく、其れを超える物は有り得ないのだが、
  さっぱりとはしているが、中々に、旨さの有る〆鯖だ。
  此れを握ったのは、何を隠そう、其の「鮨処 いっしん」で修業をされた方だ。
  日進で「海鮮料理 和」を営まれている筈だが、何故だか此方にいらっしゃる。
  板場を仕切っておられるので、此の〆鯖も氏の仕込みに依る物なのだろう。
  続いては、高級な皿へと取り掛かる。
  中トロは品の良い脂の乗りで、赤身とトロの両方の良さを堪能出来る。
  海老は亜爾然丁産の赤海老だろうが、甲殻類特有のプリッとした食感と甘味。
  そして、「鮨処 いっしん」の名物の一つだったのが煮穴子
  勿論、此れにも期待が持てる。
  以前の物よりも、ふっくらと軟らかく、名店の味に近付いた印象。
  イクラと鮭の軍艦は親子共演で、言ってみれば「親子丼」。
  何とも桃色気分にさせて呉れる…。
  大トロは確りと脂が乗っているが、諄さは無く、寿司の王様の風格。
  大トリに控えしは、雲丹二貫。
  明礬の臭味や苦味とは一切無縁で、芳醇な甘味と旨味が迸る。
  雲丹、酢飯、海苔が三位一体と成って口内で解れて行き、至福が訪れる。
  十四貫をぺろりと平らげ、「鮨処 いっしん」の面影も感じる事が出来、
  感涙に噎び乍ら退店する社会不適合者…。

「中華ソバ ビリケン」【浅草】

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◆「中華ソバ ビリケン」【浅草】

 

 ◎「冷やし担担麺(味玉入り)」九五〇円

 

 …月曜日。

  今週も何とか、週末の休日へと逃げ込み、束の間の平安を迎えているが、

  早くもサザエさん症候群を患い始め、来たるべき週明けを気に病んでいる。

  生きていると言うのは実に大変だ。

  生まれて来たいと願った訳ではなく、両親が上に成ったり下に成ったり、

  布団の上で格闘したが為に出来てしまったに過ぎないのに…。

  さて、話は遡って月曜日。

  週明けの重苦しい、鈍痛を孕んだ様な気持ちの中、溜まった業務を熟す。

  そんな御褒美とばかり、独りぼっちで昼御飯に出る機会に恵まれる。

  月曜日と言うのは、定休日の店が多く、「富士らーめん」も「らーめん 改」も、

  お気に入りは悉く閉店ガラガラなので、其の「らーめん 改」の二号店で、

  七月二十九日以来、二ヶ月振りの此方へと御邪魔してみる。

  御目当ては、夏季限定の「冷やし担担麺」。

  店内に入り、券売機で食券を購入し、中程の止まり木にヨッコイショーイチ。

  食券を手渡し、冷水を注ぎ、真夏の陽射しの中を歩いて火照った身体を冷却。

  厨房内は御店主を始め、四人体制と大所帯で、流石は繁盛している企業だ。

  一〇分強の後、瀟洒な丼に盛り付けられた「冷やし担担麺」の御出座し。

  こうも暑いと、冷たく、喉の通りが良い物が助かる。

  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。

  白濁した、マー油入り豚骨スープを思わせる色合いで、期待が高まる。

  一口啜ると、胡麻のコクと円やかさが一気に押し寄せ、滑らかな口当たりで、

  後から仄かに魚介の風味が追い掛けて来て、一味違った担々麺に仕上がっている。

  胡麻と魚介出汁が効いた動物系不使用のスープに、秘伝の「コクウマペースト」を

  入れ、香り高い数種の山椒と唐辛子の辣油を合わせていると言う謳い文句。

  山椒の痺れる感覚が心地好く、辣油の辛味は胡麻の円やかさで抑えられている。

  麺を手繰れば、豚骨ラーメンを思わせる細麺で、只でさえ腰が効いているのに、

  其れを冷水で確りと〆てあるので、噛み切るのが容易じゃない程に腰が凄い。

  冷麺の様な弾力を感じ、前歯と唇で噛み切る際のバツっと言う食感が快感!

  「カイ…カン」と言って機関銃をぶっ放しそうに成るのを何とか我慢する。

  具は挽き肉、干し蝦、小型品種の蕃加、三つ葉、白髪葱、追加した味付け玉子。

  プースーが冷たいので、其の熱で軟らかさを取り戻す事は無いが、

  甘目の味付けで、黄身がねっとりとして、滋養溢れる味わい。

  最後はプースーを全て飲み干し、胡麻の養分、セサミンを残らず摂取したが、

  若大将の様には若々しくは成れないポンコツおぢさん…。

「手打蕎麦 木挽庵」【北大宮】

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◆「手打蕎麦 木挽庵」【北大宮

 

 ◎「おせいろ(もりそば)」七〇〇円

 

 …あんなに待ち遠しく、生きる支えにしていた週末の休日も、呆気無く、

  いとも簡単に、あっと言う間に終わろうとしており、心がぞみぞみして来る。

  明日からの一週間、一体、如何やって乗り切れば良いのだろうかと、

  此の夕暮れに、そして僕は途方に暮れる。

  休日が終わるのが悲しいのじゃなくて、休日が終わると思う事が悲しい…。

  大沢誉志幸と大事MANブラザーズバンドはさて置き、八時に何とか起き出し、

  午前中は極めて自堕落に、非生産的に、至って無駄に時間を過ごし、

  正午に成ろうかと言う頃、漸く重たい腰を擡げて徐に動き出す。

  食糧品の買い出しも兼ね、先ずは昼御飯を済ませてみよう。

  然し、何だか胸焼けが治まらず、余り食欲も無く、随分と耄碌した様だ。

  こんな時はつるっと喉の通りの良い、消化の良い物が良かろうと、

  大晦日以来の此方で蕎麦でも手繰ろうと、九ヶ月振りに暖簾を潜る。

  大晦日にしか御邪魔しないので、混雑も無く、ゆったりと時間が流れており、

  空いている食卓席に座る様に促され、ヨッコイショーイチ。

  献立表を捲り、前回は「天付鴨汁そば」を頂いたが、今の調子じゃ、

  天麩羅も鴨油も自傷行為に近いので、此処は大人しく、簡素に盛り蕎麦で。

  発注を済ませ、冷茶を呷り、出来上がりをヂッと待つ。

  大晦日の書き入れ時とは違い、一〇分足らずで配膳される。

  嗚呼、何とも涼やかで、今日の様な真夏日には持って来いだ。

  蕎麦徳利から蕎麦猪口に蕎麦つゆを注ぎ、薬味の葱、大根卸、山葵を投入。

  後は黙って、蕎麦を手繰って啜れば良い。

  手打ちらしい不揃いな感じも良く、冷水での〆も抜かり無く、

  ぽきぽきとした腰が効いており、鼻腔を蕎麦の薫りが駆け抜けて行く。

  蕎麦粉は信州は戸隠産の物を使用しているとの事で、信州産とは嬉しい。

  蕎麦に関しては門外漢、珍紛漢紛で分からないが、此方はと言うと、

  「浦和一茶庵」から暖簾分けをし、其の大本は「足利一茶庵本店」と言う。

  するすると喉の通りが良く、清涼感が有り、ペロッと平らげられそうだ。

  蕎麦つゆは甘からず、辛からず、旨からず、言う様な事は丸で無く、

  何方かと言うと大人し目と言うか、やや甘目で、もう少し強めでも良いか。

  其れにしても、スルスルと面白い様に入って行き、啜る手が止まらず、

  胸焼けで食欲不振と言うのが嘘の様に、ぺろりと平らげてしまう。

  「ゆで太郎」や「富士そば」ではこうは行かない。

  最後は蕎麦湯をじっくりと味わい、会計をして出るポンコツおぢさん…。

 

~御負け~

此の、すっかり薄汚れちまった心を浄化すべく、武蔵野國一之宮・氷川神社を参拝。

明日からの一週間の平安を祈願する…。

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「らーめん よし丸」【高田馬場】

◆「らーめん よし丸」【高田馬場

 

 …昨日。

  今週も何とか、命辛辛、週末の休日へと逃げ込む。

  漸く月給日を迎えたので、やっと、散髪に行く事が出来る。

  月給が入らないと散髪にも行けないだなんて、良い歳をして情け無い…。

  十三時の予約を前に、何時も通り、先ずは景気付けと昼御飯を済ませよう。

  此処最近はすっかり此方に落ち着いている。

  猥褻目的の同好会に所属している学生が多い街に十一時半過ぎに降り立ち、

  鶴ヶ島に在った時分からのお気に入りの此方へと向かう…。

 

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 ◎「ビール」五五〇円

 …店内に入り、先ずは券売機で一通り食券を購入し、止まり木にヨッコイショーイチ。

  御店主の御子息と思しき店員氏に食券を手渡せば、程無くして麦酒の御登場。

  手酌で注いで呷れば、チンカチンカに冷えた冷やっこいルービーは爽快だ。

  洋杯も確りと冷されており、真夏日の暑さには持って来い。

  無料の御通しの叉焼の切り落としと麺麻を摘みに、ゆったりとした時間を過ごす。

 

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 ◎「つけめん」七七〇円+「全部のせ」二三〇円

 …麦酒を半分程飲った所で、御待ち兼ねのつけ麺の御出座し。

  相変わらず、麺の上には覆い尽くさんばかりの具の数々が、何とも頼もしい。

  ん!?叉焼が何時ものバラ肉を巻いた物ではなく、ロース肉に変わっている。

  個人的には、通常の分厚い叉焼が好みだけに、些か残念。

  其の具をつけ汁に全て移せば、つけ汁は警戒水位を超え、決壊寸前。

  麺を手繰り、慎重に浸し、勢い良く啜る。

  つけ汁は完全無化調を謳う、魚介と豚骨の合わせ技で、安心、安定の味わい。

  此方の豚骨スープは、豚の頭のみを使用し、只管、スープと睨めっこで、

  丁寧な灰汁取り作業、火加減、スープの色、匂い、蓋の開閉を調節し、

  豚の頭が砂状、粉状に成る迄、丹念に煮込んで混ぜると言う。

  魚介スープは拳骨をコトコト八時間以上煮込み、此れも火加減の調節を行い、

  魚をぎゅうぎゅうに押し込み、出汁が出たら急冷保存し、

  豚の油に魚の香り付けをし、此の油でプースーに蓋をし、香りと旨味を保つ。

  其の豚骨と魚介のプースーを配合し、此の無化調の優しいつけ汁が完成すると言う。

  此方の御店主は、年間三六〇食、此方のラーメンを食し、毎年三六〇日前後、

  一日十八時間労働を続けていると言うから、言ってみれば健康食だわね。

  麺はと言うと、店内奥の「栗原製麺室」で打たれる自家製麺

  国産最高級小麦三種類を使用し、特別な粉末鹹水を使用し、

  準強力粉と中力粉の配合で、ツルツル、モチモチ感を意識していると言う。

  並盛りは、茹でる前は三五〇瓦、茹でた後は約七〇〇瓦と言うが、

  啜り始めると、其の旨さに、スルスルと入ってしまう。

  茹で時間に八分を要するが、ラーメンの麺と変わらない細さで、食感も良い。

  さて、麦酒の摘みとしても最適な具に取り掛かろう。

  御通しでも頂いた叉焼の切り落としは、脂身はとろとろに蕩け、赤身も軟らかい。

  そして、変更に成った叉焼はと言うと、厚味は無く、赤身の部位が殆ど。

  噛むとむっちりとした食感で、肉肉しさが有り、あっさり目の味わい。

  此れは此れで実に素敵だ。

  麺麻は何時にも増してロイクーで、「たいめいけん」の社長色をしている。

  太さは無いが、甘目の味付けが確りと染み込み、軟らかくて食べ易い。

  味付け玉子は一個半入り、箸で持っただけで其の半熟加減が窺い知る事が出来、

  齧ると黄身がドピュっと飛び出し、ねっとりと濃厚で、白身も軟らかい。

  他に海苔が三枚入り、正に具沢山。

  存分に味を堪能し、最後はつけ汁を飲み干し、骨粉と魚粉のヂャリヂャリと、

  出汁の養分を漏れ無く摂取し、御馳走様でしたと告げて退店。

「大宮酒場 もつ焼きエビス参」【大宮】

◆「大宮酒場 もつ焼きエビス参」【大宮】

 

 …昨晩。

  月給日後の華金、月末のプレミヤムフライデイ。

  休前日なので、少しばかり、浮かれ気分でRock❛n❜Roll。

  十九時に退勤し、上野駅からは宇都宮線の通勤快速の一等車に席を占め、

  三五〇竓の缶麦酒を開け、一週間の疲れを癒す束の間の贅沢な時間。

  大宮駅でぶらり途中下車の旅をし、二週間振りの此方へ。

  引き戸を開けて中に入れば、月給取りの集団が酒盛りをしており混雑。

  「無理ですね?」と訊ね、止まり木の端っこに辛うじてヨッコイショーイチ。

  囂しいが、グッと堪えて我慢、我慢…。

 

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 ◎「ホッピーセット(白)」五〇〇円

 …座るや否や、御店主から「白!?」と声が掛かり、御願いする。

  ギャルは黒、ホッピーは白と決めている…。

  今回も焼酎を入れ忘れられる事も無く、致死量が入っており心丈夫だ。

  心の中で「御疲れ様でした」と呟き、グイっと呷ればガツンと来る。

  御通しは大根の煮物。

 

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 ◎「レバ刺し」四八〇円+「タン刺し」五五〇円

 …ホッピー発注と同時に、御店主から「レバ、タン!?」と声が掛かり、

  発注する物は決まっているので、すっかり読まれている…。

  低温調理済みの肉刺し的な物が無いと、酒宴は始まらない。

  「レバ刺し」は胡麻油と塩のテレレで頂く。

  ぷりっとした弾力、コリッとした歯触り、濃厚な味わいは秀逸。

  卸大蒜も確りと絡めて頂いた日にゃ、奥さん、大変ですよ。

  「タン刺し」は醤油味の特製のテレレで頂く。

  しっとり、むっちり、コリッと、幾つもの食感、口当たりを堪能出来、

  見ての通りの綺麗な桃色で、脂が程好く入っており、豚との熱いヴェーゼを交わす。

  

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 ◎「タン刺し」五五〇円+「ハラミ刺し」五八〇円

 …ホッピーも三杯を呷って空いたので、「ホッピーセット(白)」を発注。

  良いじゃないか、華金だもの…。

  摘みも無くなったので、再度、豚と接吻をしたくなり、序にと、

  随分と久し振りに「ハラミ刺し」も頂いてみよう。

  「タン刺し」は言わずもがなの旨さで、「ハラミ刺し」はむちっとして、

  肉肉しさが感じられ、中々如何して、酒が進んで仕方無い。

 

 ホッピー六杯を呷れば、時間は既に二十三時を廻ってしまう。

 〆に行きたいラーメン店は、軒並み閉店ガラガラの時間なので、如何しようかしら。

 

~御負け~

と言う訳で、〆はカレーを飲みに毎度の「カレーハウス CoCo壱番屋」。

「チーズカレー」七〇一円+「追加ソース」一一一円ー「200g」五十一円。

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「回転寿司 元祖寿司 浅草本店」【浅草】

◆「回転寿司 元祖寿司草本店」【浅草】

 

 …金曜日。

  火曜日からの四連勤も最終日で華金、月末のプレミヤムフライデイ。

  運良く独りぼっちで昼御飯を摂りに出る機会に恵まれ、十四時の十五分前に外へ。

  焼け付く陽射しが痛い程で、未だ夏真っ盛りの暑さで困る。

  十月迄は夏だから諦めるしか無いか…。

  さて、昼御飯はと言うと、何と無く胸焼けがしており、重たい物は受け付けない。

  サンダーボルトゲイト方面に歩き出し、自分で食べる量を調整出来る物が良い。

  と言う訳で、苦手な「浅草駅前店」ではなく、新仲見世通りの「浅草本店」へ。

  止まり木の角っこに座る様に促され、不自由だが致し方有るまい…。

  例によって、写真のみで御勘弁を。

 

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 ◎「ネギトロ」一三五円*二皿

 

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 ◎「はまち」一三五円

 

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 ◎「ビントロ」一三五円*二皿

 

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 ◎「ネギトロ」一三五円+「えんがわ」一三五円

 

 七皿も頂けば十分な御年頃…。

「支那麺 はしご 銀座四丁目店」【東銀座】

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◆「支那麺 はしご 銀座四丁目店」【東銀座】

 

 ◎「拃菜担々麺(ざあさいだんだんめん)」九〇〇円

 

 …水曜日。

  業務上の所用でザギンに出掛けるのも今回が最後。

  一〇時からの用事を済ませれば、既に時刻は正午に迫ろうと言う。

  帰社前に、滅多に来ないザギンで昼御飯を済ませて帰るのが得策だろう。

  前回は「みそか矢場とん」で「ロースとんかつ定食」を頂いたが、

  如何せん、財布の中はすってんてん。

  月給日と言えど、自動現金預払機で出金前なので、味噌カツは無理だ…。

  安価に「博多長浜屋台 やまちゃん」で長浜ラーメンをと思うも、

  生憎、正午前と言うのに二、三人の待ちが発生しており、駄目だ此りゃ。

  次行ってみようとばかりに、斜向かいに位置する第二候補の此方へ。

  此処最近、何だか担々麺を身体が欲していたのと、今から十五年近く前、

  「谷中店」で初めて頂いた際に感じた、麺のしなやかさが印象的だったので。

  待ちも無く、自動扉を開けて中に入ると、大陸系と思しき女中さんが居り、

  独りぼっちの旨を告げ、止まり木の間に挟まる様に促されてヨッコイショーイチ。

  卓上の献立表を一瞥し、流石に此方の名物である「排骨担々麺」はと言うと、

  千円もするので無理なので、搾菜の入った「拃菜担々麺」を発注。

  すると、御飯を付けるか訊かれ、無料か如何かを確かめる事も無く御願いする。

  万一、五〇〇円もしたなら、皿洗いをして帰らないといけない。

  四〇も過ぎて、餓鬼の財布の中身みたいなのは困るわね…。

  冷水を呷る暇も無く、二、三分で丼が配膳される。

  自棄に早いなと、前の客の残りじゃないかと訝るが、そうでもなさそうだ。

  さて、先ずは蓮華を手に取り、赤々としたプースーから啜ろう。

  此方のは、世間に溢れる練り胡麻で味を誤魔化している様な陳腐な物ではなく、

  サラッとした粘度の低い清湯スープの醤油味で、あっさりしているがコクが深い。

  初っ端から、理事長ではない方の八角が強烈に薫り、風味が実に馨しい。

  昔の記憶を呼び起こす様に、一気に此方の味に魅了されてしまう。

  そして、しなやかな印象が残っていた麺は、素麺かと思う様な細麺で、

  啜ると口内で躍る様な感覚で、するすると通りが良いが、バツっと千切れる様な、

  確りとした腰が効いていて、流麗なのに芯が一本通っている様な印象の麺。

  此の麺も又、卑怯で狡い麺だ…。

  搾菜は細切りで、ポリポリとした食感で、此れを御数に御飯を頬張るのも良い。

  卓上の沢庵は不要で、搾菜⇒御飯⇒プースーの三角食べで十分。

  担々麺と言うと、挽き肉だけで寂しい思いをする事が屡々だが、

  嬉しい事に、此方のは叉焼はちゃんと入っており、「太肉」と呼ばれ、

  一日以上煮ると言うだけあり、軟らかく、蕩ける味わい。

  具は他に青梗菜。

  中盤以降、卓上の酢を廻し入れれば、辛さの角が取れて円やかに変化させる。

  仄かな酸味も心地好く、此れで身体が柔らかくならないもんかと願ってみる…。

  最後はプースーを残らず飲み干し、最後のザギンを堪能して帰社するぽんこつ

「らーめん ふくのや 与野店」【与野】

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 ◎「ちゃーしゅーめん(塩)」九七〇円
 
 …生きる希望の三連休も、如何言う訳だか、もう終わろうとしている。
  然も、狂った様な陽射しの暑さが戻り、颱風の様な強風が吹き荒れる。
  丸で、明日からの一週間を前に、嵐の前触れの様な気がしないでもない。
  そんな事を考えると、心がぞみぞみして来るので、余計な事は考えたくない…。
  連休最終日だが、金も無いし、別段、何もする事は無いのだが、
  野暮用でさいたま新都心へ出掛ける前に、昼御飯も済ませようと言う寸法。
  と来れば、与野駅東口のお気に入りの此方が良かろう。
  駅前の時間貸し駐車場に停め、正午の十五分前に店に到着して入店。
  運良く席も空いており、止まり木にヨッコイショーイチ。
  頂く物は端から決まっているので、毎度の豊乳の女中さんに発注を済ませる。
  冷水を汲み、暫しヂッと、出来上がるのを待とう。
  厨房内は何時も通り、御店主との二人体制で、相席スタートと同じ編成。
  前回は「ちゃーしゅーつけめん」を頂いたが、此方の絶品の叉焼を堪能するには、
  最初に頂いた「ちゃーしゅーめん」に戻ろうと、原点回帰。
  一〇分程で「御待たせしました」と、御店主から丼を差し出される。
  チンチンに熱い丼を手元へと下ろし、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。
  白濁したプースーは、一口啜っただけで、修業先の「らーめん 風来居」、
  更には其の修業先の「らーめん 山頭火」の味わいが感じ取れる。
  動物系の臭味が一切無いプースーは、塩ダレと絶妙に混ざり合い、
  芳醇で円やか、滑らかな味わいを醸し出しつつ、大蒜のパンチが効いている。
  サラッとして、粘度の低いプースーだが、コクが有るので深味が感じられる。
  あっさりしているのだが、さっぱりし過ぎない、淡白過ぎない味わいだ。
  「山頭火」では、豚骨、野菜、干魚を夫々に合った温度で煮出した後、
  混ぜ合わせて完成させ、最後の一滴迄飲み干せる事を意識している為、
  必要以上に塩分を加えていないと言うのが売りだが、其の製法、教えが、
  脈々と受け継がれているのだろうと、味からも系譜が確りと確認出来る。
  矢張り、「山頭火」の系統は「しお」に限る。
  麺は北海道の「小林製麺」の物を使用している様で、中細の縮れの有る麺。
  中加水程度で、ツルツルし過ぎておらず、啜り心地も好みだ。
  余りツルツルしているのも、安っぽく感じられてしまって好きではない。
  此の縮れ具合が、プースーの持ち上げを良くしている。
  さて、御目当てはと言うと叉焼だ。
  五切れ入っているが、プースーの熱で、箸で持ち上げると崩れそうな程にとろとろ。
  口に入れた途端、ぷるんとした膠原質が口内の熱で蕩け、悶絶する旨さ。
  味付けも確りと施されており、此れが実に良い。
  赤身の部位も繊維に沿って解れる軟らかさで、ぎゅーっと噛み締めたくなる。
  本当、近い内に電車で来て、「おつまみチャーシュー」を肴に一杯飲りたい…。
  具は他に麺麻、木耳、葱、白胡麻
  最後は香ばしくも円やかなプースーを飲み干し、連休最期の昼餐を終える。

「麺屋 六文銭」【宮原】

◆「麺屋 六文銭」【宮原】

 

 …昨日。

  今週も何とか四日間を乗り切り、二週連続の三連休に逃げ込む。

  今週は矢鱈と忙しく、四日間で五日分の仕事を熟すのは疲れるわね。

  此の三連休は給料日前なので、大人しく、ひっそりと暮らすしか無い。

  そんな三連休の初日の土曜日。

  せめて幕開けを華々しく飾ろうと、昼御飯は二週間振りの此方に決定。

  最近、此方に御邪魔すると決めたら、何だか嬉しく成ってしまう程。

  性格的に、嵌ると一辺倒で、食傷気味に成る迄食べ続けてしまうのが玉に瑕…。

 

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 ◎「サッポロラガー中瓶」五五〇円

 …硝子戸を開けて店内に入り、先ずは券売機で食券を一通り購入し、

  女将さんに手渡し、何時もの端っこの止まり木にヨッコイショーイチ。

  減量も兼ねて、えっちらおっちら歩いて出掛けたのには訳が有る。

  そう、昼間っから、然も、正午の一〇分前に到着し、午前中からちょいと一杯。

  赤星の瓶と洋杯を受け取り、手酌で注ぎ、グイっと呷れば爽快な苦味が駆け抜ける。

  サッポロビールの前身・開拓使麦酒醸造所から、創業翌年の明治一〇年、

  一八七七年に発売された、現存する日本最古の麦酒銘柄ならではの安心感。

  熱処理麦酒の確りとした厚味の有る味わいが特徴で、苦味が心地好い。

 

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 ◎「中盛もりチャーシュー」一二一〇円+「味付け玉子」一一〇円+「のり」六〇円

 …一頻り、麦酒の苦味に酔い痴れ、至福の時間を味わって居ると十五分弱で、

  待望の、愛しのつけ麺が配膳される。

  「もりチャーシュー」は四月二十七日以来、約五ヶ月振りと御無沙汰だが、

  此のデロンと寝そべっている巨大な叉焼は、圧倒的な威圧感が有る。

  さて、先ずは麺の上の叉焼、茹で野菜、海苔をつけ汁に移したら、

  後は心置き無く、存分に旨いつけ麺をじっくりと堪能しよう。

  麺を手繰り、茶褐色のつけ汁にドヴンと浸して啜れば、安心、安定の味わい。

  「東池袋大勝軒」譲りの甘酸っぱさが心地好く、其れで居て、動物系の出汁が、

  どっしりと効いており、魚介も程好く薫り、円やかで角の取れた味わい。

  国産素材のみを厳選した完全無化調に拘り、滋味溢れる旨味が迸る。

  動物系の出汁は、豚背骨、鶏胴ガラ、拳骨、鶏油、豚背脂、豚頭骨、鶏足、

  鶏頭から炊き出され、薄っぺらさの無い、重厚だか軽やかな口当たりが好きだ。

  麺は、旧「六文銭」、現「フレンチバル セゾニエ」で打たれた自家製麺

  昨年春頃から、既製の全粒粉から、自家製の全粒粉に変えたとの事で、

  玄小麦を仕入れ、より香ばしくする為に炒り、石臼挽きしていると言う拘り。

  澱粉等の混ぜ粉を使い、茹で時間を短縮し、もちもち感を出す事も出来るが、

  小麦本来の香り、風味が損なわれるので其れをせず、麺を口に入れた瞬間、

  広がる小麦本来の香りと風味全てを引き出す為、北海道産一〇割で、

  全粒粉を始め、四種類を独自に配合していると言い、麺自体に旨味が有る。

  実直な仕事振りが伝わる麺は、口の中で躍る様な食感で、噛んで居て愉しい。

  そして、御店主御薦めの食べ方を真似するのが今回の目的だ。

  別皿で提供される海苔で、麺を巻く様にして手繰って浸して頂く。

  海苔のパリッとした食感と磯の薫り、つけ汁の旨味と麺の粉の風味が味わえる。

  最近、ラーメンに於ける海苔の重要性を頓に感じている。

  さあ、具に取り掛かれば、巨大な叉焼火炎放射器で軽く炙られて香ばしい。

  つけ汁の熱で脂身がとろとろに蕩け、箸で千切って頬張れば、身悶えする旨さ。

  勿論、矢も楯も堪らず、麦酒を呷るのは当たり前。

  然し、寄る年波には抗えないもので、脂身はそうそう身体が受け付けないので、

  通常の「トッピングチャーシュー(40g)」の部位の方が丁度良いか。

  そうは言っても、此の那須高原豚の質の良さには目を瞠る。

  味付け玉子は安定の半熟度合いで、黄身がねっとりと濃厚で、御手本の様。

  最後はつけ汁を残らず飲み干し、良い心持ちで退店し、とぼとぼ帰るおぢさん…。

「自家製麺 伊藤」【浅草(つくばエクスプレス)】

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 ◎「肉そば 小(焼豚4枚)」七五〇円
 
 …火曜日。
  夢の四連休が明ければ、有り触れた毎日に引き戻される。
  待っていたのは、溜まりに溜まった電子的書簡…。
  流石に三桁の量を処理するには、午前中の大半を費やす。
  其の上、今週は一日少ない分、週次業務が圧迫され、更には月次業務も重なる。
  休日は嬉しいが、其の後の事を考えると、堪らなく憂鬱だ。
  さて、話は遡って一昨日。
  機能回復訓練をし乍らと、悠長な事も言って居られない程に仕事が山積みだが、
  運良く、独りぼっちで昼御飯を摂りに出る機会に恵まれ、十四時の十五分前に外へ。
  当て所無く、取り敢えず、サンダーボルトゲート方面へと歩き出す。
  給料日前で懐も襤褸襤褸なので、比較的安価に旨い物が頂けると助かる。
  其処で浮かんだのが、「中華そば(小)」ならば六〇〇円の此方へ。
  四月十五日以来、五ヶ月振りの御無沙汰で、十五分歩いて辿り着く。
  店に到着すれば、相変わらず先客は無く、店外の券売機で食券を購入し、
  硝子戸を開けて店内に入り、御店主に食券を手渡し、ヨッコイショーイチ。
  矢張り、叉焼の入らない、葱のみの「中華そば」では寂しいので、
  性懲りも無く、何時もの「肉そば 小(焼豚4枚)」を発注してしまう…。
  五分と掛からずに丼が配膳されれば、煮干しの薫りで一気に華やぐ。
  プースーは「らーめん 改」の様なえげつない洋灰色をしている訳ではないが、
  此れだけサラッとして粘度が低いにも拘わらず、此の煮干しの風味は素晴らしい。
  先ずは蓮華を手に取り、其のプースーから啜ろう。
  煮干しの薫りが揺蕩う様に鼻腔を掠めて潜り抜け、口内では味覚が駆け抜ける。
  王子神谷の名店「中華そば屋 伊藤」の支店で、更に其の根本を辿れば、
  秋田県は角館の「自家製麺 伊藤」の流れを汲み、言わずと知れた名店。
  粘度は無く、サラッとした鶏清湯で、勿論、煮干しの風味は確りと感じるが、
  苦味や蘞味は無く、塩気も強くなく、均整の取れた絶妙な味わいに思わず唸る。
  九十九里産の煮干しをふんだんに使用したと言う、無化調の滋養たっぷりの味。
  そして、麺はと言うと、自家製麺と謳うだけ有り、実に素晴らしい。
  噛むとぽきぽき、こりこりと音がして、バツっと千切れる感覚は悦楽的。
  上の前歯と下唇で噛み切る瞬間の触感たるや、尿道球腺液が漏れてしまいそう…。
  いやはや、此の麺は凄いわね。
  具の焼豚と言えば、赤身の部位は程好い噛み応えが有り、脂身はぷるんとして、
  膠原質たっぷりの旨味溢れる物で、妥協の無い仕事振りに感服する。
  具は他に葱のみ。
  簡素でも、プースー、麺、叉焼の出来が素晴らしいので十分に満足だ。
  最後はプースーを飲み干すのを惜しむ様に、残らず確りと頂く。