続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン専門店 いっぱし」【足利市】

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 ◎「こってりチャーシュー」一一〇〇円

 …昨日。
  引き継ぎやら何やらで、仕事が一向に終わらず、かと言って残業すれば、
  其れは其れで制約が有り、泣く泣く諦めて帰宅する毎日。
  雪達磨式に残務が溜まり、此の儘、一〇連休に突入するのは地獄だ…。
  とは言え、パーソナルなコンピューターを毎日持ち帰って只働きも癪だし、
  「働き方改革」と言う名の迷惑な法改正に、困惑している人は多いだろう。
  所詮、赤字国家なのに確りと賞与が支給される御役所仕事の公務員が考えた事。
  浮世離れした役人には理解出来る筈も無く、何時も皺寄せは末端の庶民に来る。
  さて、話は遡って土曜日。
  漸く辿り着いた休日だが、心身共にくたくたで、一日中寝て居たい気分。
  然し、気分転換をしないと、脆弱な心がいとも簡単にもっきり折れるので、
  老体に鞭打って、少し動いてみようかね。
  山の緑に囲まれに、ブーチチも良いが、目新しさは感じられないか…。
  其れならば、栃木県、群馬県方面の南部の山方面へ行くか、ずっと逡巡する。
  序に旨そうな物も検索しないといけないが、「男気らーめん アカギ」と言う、
  暴力的で大蒜摂取が可能な店が桐生に在る様なので、桐生を北上し、
  栃木県に入れば足尾、日光にも行けてしまうので、其方に決定。
  九時前に出立し、国道一二二号線を直走り、一〇時半過ぎに一旦休憩し、
  件の店の正確な場所を確認しようとすれば、何てこったい!
  営業は夜のみで、昼は閉店ガラガラと、此の期に及んで気付くと言う浅はかさ…。
  相変わらず、うっかり八兵衛振りは治っていない様だ。
  こんな事なら、無難に秩父にしていたよと、激しく後悔し、暫し茫然自失。
  三〇分近く悩んだ結果、二〇一五年九月五日に御邪魔した此方にしてみる。
  太田市内から、群馬県道・栃木県道三十八号線を東に走って足利市内へ。
  すんなりと十一時半に到着し、駐車場に停め、暖簾を潜って入店。
  三年七ヶ月半振りに御邪魔すると、券売機が設えられており、食券を購入。
  前回の「こってりチャーシュー」が秀逸だったので、同じ物にする。
  女中さんに食券を手渡し、止まり木にヨッコイショーイチ。
  先客は一名のみで、冷水を汲み、運転の疲労を癒し乍らヂッと待つ。
  厨房内に御店主と女中さんの二人体制で、かつみさゆりと同じ編成。
  栃木県では有名な「ラーメン専門店 E・Y竹末」の系列店で、
  前回、初めて御邪魔した際は、「E・Y」は栄作吉田かと思っていたが、
  御察しの通り、あの御仁の事で、店内にも曲が流れている。
  さて、其れはさて置き、一〇分と掛からずに、銀盆に乗せられて配膳される。
  表面には黄金色の鶏油が浮かんでおり、一気に食欲を掻き立てる。
  先ずは蓮華を手に取り、其のプースーから啜ろう。
  ややとろみが有り、膨よかで芳醇、濃密な鶏出汁が味覚を刺激する。
  手羽先、紅葉、丸鶏を使用しているとの事で、鶏白湯特有の重たさは無く、
  軽くて物足り無さが感じられる事も無く、其の辺りが絶妙な均衡。
  膠原質たっぷりの滋養溢れるプースーなので、唇がぺっとりとする。
  丸で、小城ノ花の鬢付油の大銀杏に熱いヴェーゼをしたかの様…。
  優しく胃袋を覆うかの様な円やかな味わいが、何とも染み入る感覚。
  麺は細麺で、加水率は低目で、スルスルと入って来る心地好さ。
  流石に、「自家製麺 伊藤」と迄は行かないが、バツっと千切れる張りと腰で、
  プースーと確りと絡み、出来る事なら替え玉をしたい位だ。
  御目当ての具に取り掛かれば、先ずは鶏叉焼
  甘辛い味付けの鶏腿肉で、あっさりした鶏胸肉とは違い、鶏皮も付着している。
  個人的に鶏叉焼は好まないのだが、腿肉なので食感、弾力共に良い。
  前回、箸で持ち上げるのも困難な程に軟らかく、とろとろに蕩けた豚叉焼
  今回も其れを期待したが、割と確りした食感で、噛み応えは有るが、
  脂身の部位はプースーの熱で軟らかく成り、中々に宜しい。
  具は他に麺麻、葱、刻み玉葱、湯掻いた甘藍と、貝割れ大根が廃止され、
  玉葱と甘藍が加わると言う布陣に変わっている。
  中盤、卓上の卸大蒜、辛子高菜を投入すれば、パンチが加わり刺激的。
  益々、替え玉をしたい欲求が高まって来る。
  そんな気持ちを抑えつつ平らげ、最後はプースーを漏れ無く飲み干し、
  膠原質をたっぷりと摂取し、美肌効果に期待する産業廃棄物の様なおぢさん…。

~御負け~
予定を変更して辿り着いたのは、東武佐野線の終着駅・葛生駅
如何も、終着駅には何だか惹かれる魅力が有り、行き止まり、最果てと言う、
物悲しさの様なものを感じ、線路が途切れているのが何だか好き…。
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