続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「もつ煮本舗 まるぶん」【多田】

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◆「もつ煮本舗 まるぶん」【多田】

 ◎「もつ煮定食」八〇〇円

 …生きる支えの週末の休日も、悲しいかな、幕を下ろそうとしている。
  僕の気分も閉店ガラガラで、明日から始まる過酷な一週間を憂う…。
  休日最期の今日は、本来ならば家でヂッと大人しく、体育座りの体勢で、
  膝を甘噛みし、休日が終わってしまう事に絶望し、すんすん泣いて過ごす、
  其れが普段の日曜日だが、家に居てもとち狂った暑さに挫けるだけなので、
  自動車を走らせ、外に出ていた方が電気代も掛からないので、一〇時前に家出。
  僕の数少ない趣味の一つである「ケータイ国盗り合戦」も「夏の陣」開催中故、
  埼玉県の残る「将玉泉」の「忍城」と、群馬県の「金山城」を攻略しに。
  正午前には太田市内に入り、呑龍様こと、大光院の手前で攻略したら、
  次は昼御飯の心配をし、彼是とラーメン店を検索するが、生活圏ではない為、
  事情が分からず、孰れも帯に短し襷に長しで、優柔不断の人間には決められない。
  一先ず、館林方面へと走り、何と無くの気分で決めよう。
  不意に、今年四月二〇日に、終着駅の葛生に魅せられて出掛けた際に見付けた、
  栃木県のもつ煮としては一番の評価をしている此方に御邪魔してみようと、
  旧・田沼町の現場へと急行し、十三時十五分に漸く到着。
  造りは明らかに「山田うどん」の居抜きと分かる物件で、昨年三月五日に開店。
  此方は一〇年以上前、今は無き、佐野市内の国道五〇号線沿いの店舗を発見し、
  此の味に魅せられ、佐野店閉店後は足利店に通い、足利店閉店後は、
  自治医大前店や、持ち帰り専門の足利伊勢町店で御土産を購入して帰り、
  自宅で加熱して其の味を愉しむに留まっていたが、久し振りに店舗で頂こう。
  閉店した佐野店で頂いた二〇〇九年六月十七日以来、一〇年一ヶ月半振り。
  とは言え、四月にも此方で持ち帰って頂いたので、久し振りの感は無い。
  店内には先客一名のみで、止まり木にヨッコイショーイチ。
  一応、献立表を眺めるも、矢張り、「もつ煮定食」以外は有り得ない。
  勿論、「ダブル定食(もつ煮・もつ焼き)」、「角煮定食(もつ煮付き)」、
  「三味定食(もつ煮・もつ焼き・角煮)」、「豚めし定食(もつ煮付き)」、
  「ビッグウィンナー定食(もつ煮付き)」と言うのも有るのだが、
  此方に於いては、もつ煮の一択で良い。
  発注を済ませれば、冷水を呷る暇も無く、数分で配膳される。
  群馬県の雄「永井食堂」も素晴らしいが、栃木県の雄の此方も中々如何して。
  プースーで口内を湿らせたら、後は只管、もつ煮と白米と向き合うだけ。
  もつ煮は国産豚の小腸のみを使用し、大根や人参や牛蒡、蒟蒻等の余計な物、
  もつ煮の味を害う様な物は一切入っておらず、臓物だけで勝負と言うのが良い。
  ぷるんとして軟らかく、臭味も無く、蕩ける旨さで悶絶してしまう。
  味付けは麹味噌で、米、大豆、米麹、塩を原料としており、此れに生姜、唐辛子、
  そして、大蒜のガツンと来る味わいとパンチが強烈に刺激して来る。
  もう、御飯が御飯がススムさん。
  こんなの、際限無く食べられる奴だ。
  本来ならば、此れに麦酒が付けば最高なのだが、そうはいかないのが現実。
  其の昔、佐野店が在った時分、休日に電車で来て、もつ煮を摘みに呑む、
  其れを夢にしていたが、如何せん、佐野駅から遠かったので断念したが、
  此方は奇しくも、多田駅が目と鼻の先なので、其の夢が叶えられそうだ。
  然し、片道二時間、一〇〇〇円以上掛かり、一時間に二本しか無い路線なので、
  大いに悩ましい所だが、涼しく成ったら、其れを実行するのも良かろう。
  最後はルーシーを全て飲み干し、持ち帰り用も購入し、会計して退店。
  賞味期限が十六日迄有るので、夏休みの愉しみに取って置こう…。