続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鮨処 いっしん」【日進】

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◆「鮨処 いっしん」【日進】

 …目覚めて、床に入った儘カーテンの隙間から空を覗けば、抜ける様な青をしている。
  気分が乗れば独りで池袋演芸場へ足を運ぼうと考えても居たが、
  七月以来、すっかりが足が遠退いてしまうと、如何しても億劫に成ってしまう。
  と言う事で、好天の今日は引き篭り決定。
  せめてもの娯楽にと、昼酒を愉しみに、毎度の此方の暖簾を跳ね上げる…。

 ◎「生ビール(中)」五八〇円
 …僕が昼に訪れると、此の後、仕事に出掛けるかも知れないと言う気遣いから、
  ママさんが必ず「生で良いですか?」と確認して呉れる。
  「はい」と言う返事と共に、ジョッキに黄金色の液体が注がれて遣って来る。
  清々しい爽やかな天気と、昼間から心置き無く呑める贅沢に感謝!
  最高だな…。

 ◎「小鰭」一六〇円
 …メニューを眺めると、生憎、「あんこう肝」が無い様なので、摘み無しで寿司に取り掛かる。
  すっかり「新子」の時期は終わった様で、何時もの小鰭に戻った様だ。
  〆た酢の加減が心地好く、ツンと効かせた酸味が疲れた身体に沁みて行く。

 ◎「〆さば」二三〇円
 …何時もの通り、「小鰭」の後は決まって「〆さば」。
  此れから益々鯖に脂が載り、旨い時期に成り、何とも愉しみだ。
  相変わらず〆具合が絶妙で、身は脂の載りも良く、旨いとしか言い様が無い。
  身と皮の間の脂の甘さが実に旨い。

 ◎「生ビール(中)」五八〇円
 …寿司と言えば日本酒と言う印象だが、麦酒も良い。
  腹が膨れてしまうと言うのは有るが、全てのネタに合うのが良い。

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 ◎「みそ汁」
 …昼間にサーヴィスの味噌汁を久し振りに出して頂いた。
  海老の頭で出汁を取った味噌汁は、表面に僅かに海老の味噌が溶け出しているのが見える。
  海老の風味がフワッと鼻腔を刺激し、甘い風味が堪らなく旨い!
  蟹汁も良いが、出汁としては個人的には海老の方が好きだ。

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 ◎「」二三〇円
 …今日は鰯の入荷も無い様なので、鰺が一つ繰り上がって登場。 
  最近、少々疲れが溜まって怠い日が続く事が有るが、寝込まずに済んでいるのは、
  定期的に青魚を頂いている恩恵なのであろう。
  プリッとした身は仄かに脂も載り、さっぱりと頂ける。

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 ◎「生さんま」二三〇円
 …絶対に欠かせないのが秋刀魚。
  身は赤々としており、口に入れるなり、トロ~っと蕩け、脂の載りが最高。
  味が濃い!
  此の秋刀魚を頂けるのも、後僅かと成ってしまったのが悲しい…。

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 ◎「みる貝」五一〇円
 …昨晩、「和彩楽酒 かもん」で赤貝を頂き、貝フェチ魂に火を点けられてしまったので、
  貝の中で僕が最も好きな海松貝を、久し振りに頂く。
  特有のコリッと、クニュッとした歯触りが良く、深い甘さが口一杯に拡がる。
  此れから訪れる牡蠣の季節に思いを馳せ、貝の旨さを実感する。

 ◎「生ビール(中)」五八〇円
 …此れでは麦酒の勢いも止まるまい。
  カラッと晴れた湿度の低い日は、殊更、麦酒が美味しく感じられる。

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 ◎「子持ちしゃこ」三二〇円
 …此方も久し振りに頂く逸品。
  甲殻類の上に、プチプチとした卵を存分に孕んでいると言う狡い品。
  煮ツメを塗って貰って頂くと、口の中でプリン体の爆薬庫が一気に弾ける。
  身のプリプリとした弾力は海老に似ている。

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 ◎「煮穴子」三二〇円
 …昨晩、「和彩楽酒 かもん」で穴子の天麩羅を頂いたが、今日は寿司で。
  此方を訪れたら絶対に外せない逸品。
  天麩羅の食感とは違い、ふっくらと柔らかく、あっと言う間に融けてしまう程。
  煮ツメの甘さも程好く、甘い物が嫌いな僕でも大丈夫な上品な甘さ。

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 ◎「いくら醤油漬け」三二〇円
 …本日の〆は、矢張りプリン体
  仕入れている業者の在庫がもう少しで尽きるとの事で、暫くしたら此の味も拝めなくなるとか…。
  今の内にじっくりと味わおうと一気に口に放り込むと、
  昆布の効いた醤油出汁の絶妙な味付けを感じるのと共に、プチプチがまあ凄い!
  酢飯と渾然一体と成って、噛み潰して味を堪能しようと思うのだが、
  口中を縦横無尽に弾き飛んでいるので大変。
  此れも狡いでしょ…。