身体は鉛の様に重く、右へ、左へ寝返りを打っても、楽な体勢が見付けられない。
身体が火照って、布団の中が暑く感じられ、布団を剥いでは片足を出したりと、
身悶えし乍ら、虚ろに時間を過ごした。
首周りは硬直したかの様にバッキバキで、衣服が肌に擦れると痛い。
又か…。
如何やら、年末に続き、発熱を催した様だ。
時計を見れば朝の六時過ぎ。
起きる時間迄は、一時間半以上も有るが、とても寝ていられる状態ではない。
なので、滅多に点けないエアー・コンディショナーの暖房を点け、
炬燵に潜り、只管、身支度を開始する時間迄息を潜めた。
当然、体温を測ろうものなら、其の数字を見た途端に全ての気力が削がれるので、
普通に身支度を整え、やっとの思いで電車に乗り、会社へと向かった。
終日、パーソナル・コンピューターと睨めっこをし乍ら、一向に快方に向かう気遣いは無い。
うー、うー、唸り乍ら、十八時半過ぎに仕事を切り上げ、満員電車に揺られて帰宅。
本来ならば、新年一発目の喰い始めに「三丁目 にしや食堂」へと出掛ける気満々で居たのだが、
如何せん、此の体たらく故、店の灯りを尻目にトボトボと、重たい足を引き摺る様に帰った。
取り敢えず、何か口に入れないといけないと思い、前回、御教え頂いたカステラが、
思う様な物がスーパーマーケットに無かった為、蒸しパンで我慢し、数切れ押し込み、
薬を服用し、栄養ドリンクを服用し、風呂に入って、寝てしまおう…。
正直、発熱した時の独り者は、兎だったら死んでしまう程に寂しく、哀れだ。
此処最近、体調も思わしくないし、大殺界最後の年だし、もう終わるのかな…。
咳は止まらず、息も絶え絶えな程に苦しく、身体中が痛い。
時折、耳の後ろ側に、錐で一突きされた様な激痛が走り、生きた心地がしない。
此のブログで御世話に成った方、有難う御座いました。
孤独死するかも知れません…。
父上、母上、倅は三十三歳の誕生日の二日前が命日に成るかも知れません…。
親不孝な倅を御許し下さい…。