続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「生そば 箱根」【茅ヶ崎】

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◆「生そば 箱根」【茅ヶ崎


 ◎「天玉そば」四二〇円

 …昨日。
  仕事の合間に昼御飯を摂りに抜け出す。
  今月こそはと倹約生活を誓っており、月初と言えども油断は出来ない。
  普段であれば「横濱飯店」で「肉そば」を豪勢に頂いてしまうのだが、
  今月は意気込みが違う、と言うより、死活問題なので、緊縮財政を敷いている…。
  と言う訳で、手っ取り早く済ませられ、五〇〇円以下で抑えられる物はと考えていると、
  茅ヶ崎駅前に立ち喰い蕎麦店が在ったのを思い出し、飛び込みで入ってみる。
  「箱根」と言う屋号の立ち喰い蕎麦店は多々目にした事が有るが、実際に入ってみるのは初めて。
  後で調べた所に因ると、「小田急レストランシステム」が商標を持ち、
  「生そば 箱根本陣」、「生そば 箱根」、「箱根そば」を運営しているが、
  其れ以外にも「ジローレストランシステム」と言う会社も「生そば 箱根」を営業している。
  そして更に、此の茅ヶ崎店は「神奈川中央交通」が母体との事。
  調べてみたから分かったよ…と言う事が随分と有る物だ…。
  其れはさて置き、券売機で「天玉そば」の釦を押し、小母ちゃんに食券を手渡す。
  立ち喰い蕎麦と言う物は、駅で漂うつゆの匂いに堪らなく惹かれる事が有る。
  即ち、濃い味のつゆが命だと個人的に思っている。
  一分足らずで出て来た「天玉そば」は、其れらしい色のつゆをしている。
  いざ啜ろうと丼を持つと、持てない位に熱い!
  ダチョウ倶楽部じゃないんだから…と突っ込みたくなる程。
  まあ、温いよりは良いので、我慢してつゆを啜る。
  思ったよりも濃い味と言う訳では無く、もう少し濃い方が高血圧患者は助かる。
  然し、甘目の出汁が効いた味わいで、此れは此れで良しとしよう。
  蕎麦は正直、腰だの如何のこうのを期待してはいけない。
  茹で麺を湯掻いて温めるだけなので…。
  お次はかき揚げ。
  つゆに浸し、衣がつゆを吸うのを待って齧る。
  玉葱の甘さが感じられ、先ず先ずの出来。
  立ち喰い蕎麦を食べ歩いていると言う柳家喜多八師に言わせると、
  天麩羅蕎麦の天麩羅を裏返して見てはいけないと言う。
  何故なら、夢が壊れるから…らしい。
  そして、一番最後に残して置いたのが玉子。
  此れを割って掻き混ぜる様な無粋な真似はしない。
  最後の〆に、つゆと一緒に飲み干す。
  つゆの甘辛い味わいに濃厚な卵黄が混ざり合い、至福の時を迎える。
  牛丼にしろ、鋤焼にしろ、玉子が無いと食べたくない程だ…。