続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 さくら」【深谷】

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◆「麺屋 さくら」【深谷

 ◎「深谷煮ぼうとうセット」九八〇円

 …昨日。
  本来は晦日迄は会社は営業しているのだが、未消化の特別休暇が溜まっている手前、
  其の消化に充てるべく、昨日で仕事を納め、二十九日から正月休暇を頂戴する。
  折角の休暇、何かをしようと思い立ち、我が故郷・深谷に在る施設に出掛ける。
  「鮨処 いっしん」のマスターに予てより薦められている温泉施設で、
  ゴルフのショートコースも併設されており、良い評判を聞いていた。
  其の名を「深谷花園温泉 花湯の森」と言い、旧深谷市の外れに在る…。
  十三時に到着し、先ずは腹拵えをしようと、館内に有る食事の出来る一画へ入る。
  一押しは御当地の郷土料理の「煮ぼうとう」の様子。
  「ほうとう」と言えば山梨県が有名だが、埼玉県北部でも「煮ぼうとう」若しくは、
  「おっきりこみ」と呼ばれて親しまれている。
  郷土の偉人、「エイちゃん」こと、渋沢栄一翁も愛したと言う…。
  其の両者の違いは、山梨の「ほうとう」は味噌仕立て、深谷の「煮ぼうとう」は醤油味。
  此方の店では、其の両方が食べ比べ出来る様に、二種類が取り揃えられている。
  と言う事で、勿論、「深谷煮ぼうとうセット」を発注。
  山梨の「ほうとう」には甘い南瓜が入っているので困る…。
  暫くすると卓上コンロが運ばれて来て、下拵えがされた状態の煮ぼうとうが、
  鉄鍋に入って遣って来て、麺は野菜が煮立ってから投入し、六~七分煮込む様に促される。
  コンロに点火され、醤油仕立ての汁が煮立つのを待つ。
  沸騰して来た頃合いを見計らって、生の麺を投入し、指定された時間の訪れを待つ。
  六~七分経ったと思しき時機を見て、グツグツ煮立った鍋に喰らい付く。
  鍋から直接箸を付けるのではなく、一応は上品に、小皿に取り分けて頂く様だ。
  具沢山で、ほうとう、鶏肉、大根、里芋、人参、牛蒡、湿地、茄子、白菜、菠薐草、深谷葱、蒲鉾。
  汁を啜ると、醤油味の優しい、出汁の染み出したふんわりとした味わいが感じられる。
  武蔵野に伝わる肉汁饂飩然り、此の手のつゆは頗る旨く、懐かしくて、心落ち着く…。
  ほうとうはと言えば、煮立たせ過ぎては何だと思ったが、腰が効いており、
  モッチリとした弾力も感じられ、縮れが有るので、つゆとの絡みも良く、持ち上げも良い。
  又、野菜嫌いで御馴染みの僕だが、此れ等の具は、豚汁や巻繊汁の趣きが有って好きだ。
  鶏肉は吃驚する程に柔らかく、皮はプルプルとしてコラーゲン豊富。
  里芋はヌルッとした感じが良く、大根はつゆを存分に吸っていて旨い。
  御当地の名産・深谷葱は言う迄も無く、シャキシャキとして甘味が強い。
  つゆの味付けが大変宜しいので、粗方飲み干し、郷土料理を満喫する。
  セットには加薬御飯と、〆の甘味が付く。
  額から汗が噴き出す程に身体が温まり、此の後のゴルフに備える…。