続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鳥ひろ」【新橋】

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◆「鳥ひろ」【新橋】

 ◎「銀だらてり焼」九五〇円

 …金曜日。
  投稿するのが億劫に成り、随分と記事が溜まってしまい、いっその事、闇に葬り去ろうとも考えたが、
  折角、美味しい物を頂いたので、寝る時間を削ってでも投稿するとしよう。
  嗚呼、此れ位に仕事も熱心だったら良いのだろうけれど…。
  さて、此の日は週の最後で、疲労する身体に鞭打ち、早起きして池袋へ出掛ける。
  残務を熟し、準備を整え、九時過ぎに新橋へと向かう。
  バシシンのLSバーヒロ前で同僚の方々と落ち合う。
  何とか、此の日を終えれば週末が待っている事だけを心の支えに、仕事に突入する。
  未だ夏なので、腕捲りをし、額に汗して、齷齪と動き回る。
  十三時に成り、一息入れるべく昼休憩を挟み、三人して食事に出る。
  月に何度か新橋には訪れるが、中々、昼御飯を摂る時間帯ではない事が殆どなので、
  選択肢は選びたい放題なのだが、逆に、何処に行って良いのやら分からない。
  勿論、独りならば迷わず「ラーメン 新橋店」で元「ラーメン 二郎」直系の味を味わうのだが、
  そう言う訳にも行かず、新橋駅周辺を当て所無く彷徨う。
  何が良いか、如何しようか、優柔不断の塊なので参ってしまう。
  すると、通りに立て看板が出されているのを発見し、其処には焼き魚の定食メニューが写真入りで。
  独り者なので、如何しても家で食べる事が不可能な焼き魚や煮魚、煮物には反応してしまう。
  彼是と徘徊しても決まらないだろうから、えい、儘よ!とばかりに此方に決定。
  看板が出ている大通りから脇道に入る様で、数十メートル先に同じ立て看板を見付ける。
  然し、外から店内を覗けば、女将さんと思しき女性が暇そうにカウンター席に腰掛けており、
  店内に客は無く、第一、カウンター席のみの、六~七人入れるか如何かと言う狭さ。
  一度決定した事なので、意を決して、鰻の寝床の様な店内に突撃する。
  痛む腰を気遣いつつ、カウンター席にヨッコイ、ショーイチ。
  メニューを一瞥し、「銀だらてり焼」を発注。
  すると、他の二名も同じ物を発注し、普段は有り得ない、協調性の良さを出してみる。
  発注を済ますと女将さんが、サーヴィスで納豆か生玉子が無料で付くと教えて呉れ、
  暫し逡巡した後、納豆を御願いすると、又もや全員が納豆。
  こうして揃えた方が出来上がりも早いし、仕事の合間なので時間が無駄に成らない。
  店内はレディオが掛かっており、御隣の有楽町のニッポン放送が点いている。
  久し振りに上ちゃんの声を聞き、レディオ中毒だった学生時分を思い出し、甘酸っぱく成ってみる…。
  十五分程で焼き上がり、目の前にヂプヂプと脂が音を立てている銀鱈が御出座し。
  良いね、銀鱈は…。
  箸を入れると、太い骨に沿って身が簡単に解れ、身の柔らかさを物語っている。
  崩れそうな身を慎重に箸で摘んで口に運べば、熱熱の身は、想像通りの柔らかさ。
  そして、銀鱈の持ち味である脂の載りが遺憾無く発揮され、口内が脂で満たされる。
  人工的な脂ではなく、自然の脂なので、執拗さは感じられず、ジューシーさ満点。
  銀鱈の煮付けも素敵だが、此の照り焼きも中々だ。
  味付けは薄めで、高血圧患者の僕からしたら、物足りなさは否めない。
  然し、「胡麻麦茶」を飲んでいる身からしたら、此れで丁度良いのかも知れない。
  さて、銀鱈をおかずに御飯を半分程頂いた頃、件の納豆に取り掛かる。
  如何せん、おかずっ喰いではないので、おかずが多いと余ってしまって困る…。
  嬉しい悲鳴だが、如何も、御飯を多目に頂く体質は直りそうもない。
  ヅルヅルと汚らしい音を立て、豪快に掻っ込むと、余計に美味しく感じられる。
  確りと胃袋に栄養を充填し、最後の力を振り絞り、午後からの業務に就く…。

 因みに、其の他のメニューは…、
 ・「あこうだい」九〇〇円
 ・「焼さば」八〇〇円
 ・「甘塩さけ」八〇〇円
 ・「新さんま塩焼」八五〇円
 ・「親子丼」七五〇円