「鮨処いっしん」【日進】 - 続・ＲＯＣＫ‘Ｎ’ＲＯＬＬ退屈男

◆「鮨処いっしん」【日進】

　…四月二十九日。
　　いやいや、何だろうね、全く。
　　昭和の日の休みの後、黄金週間の間、ずっと働き通しで心身共に摩耗する。
　　連休だからと言って、世間様は馬鹿みたいに浮かれ狂いやがって…。
　　そんな中、労働せねばならない僕は、我乍ら哀れだ。
　　こんな時期に、お台場の街を背広で歩いている馬鹿なんぞ居ない。
　　却って恥ずかしい程だ。
　　「黄金週間に労働しているなんて、惨めな人ね！」と言う声が聞こえそうだ。
　　矢張り、暦通りに休日が取れる、其れこそが人間らしい暮らしだ。
　　せめて、祝日の代わりの休日が別日で取れるなら兎も角、其れも無いどころか、
　　労働者としての基本的な休日を取る事さえ儘成らないのだから…。
　　此の三ヶ月半で一気に窶れ、老けたわね。
　　一通り、愚痴も済んだ所で、話は遡って昭和の日。
　　偶さか、旗日に休みが取れたので、以前の部署で一緒だった同僚の方の御夫妻と、
　　折角だから会おうと言う事に成り、先ずは、昼御飯は僕の御薦めの此方へ。
　　例によって、写真のみで御勘弁を。

　◎「生ビール（中）」五八〇円