◆「かしら屋 大宮西口店」【大宮】
…昨晩。
世間様は三連休の様だが、こちとら、土曜日は朝から晩迄、食事も摂らず、
十三時間労働をし、疲労困憊で帰り、二連休に突入する。
久し振りに、立っているのもやっとな状態で、血尿が出そうな勢いだった…。
そんな疲労が蓄積した中、何でも、梅雨が明けたと言う報せが齎される。
暑がり、汗っかき、夏嫌いの僕からしたら、丸で、死刑宣告の様な悲報だ。
正直、夏は百害有って一利無し！
日中は暑さに滅入り、極めて自堕落に過ごし、生きる気力を喪失する…。
電話を掛ければ満席と言う事で、又の機会にする。
と言う訳で、肉を食べたい気持ちが抑えられず、大宮に出て、カシラにしよう。
十九時半過ぎに到着すれば、席も辛うじて空いており、事無きを得る。
◎「サッポロ生ビール（中）」五〇〇円
…席に腰掛けるなり、先ずはルービーを発注。
日中、呑みたいのを我慢していたので、喉が麦酒を欲して唸っている。
些か、泡が多目だが、喉を大きく開き、黄金色のプリン体を流し込む。
苦味の効いた炭酸が、喉に突き刺さる様な感覚は実に心地好い。
店内は煙と、客の熱気が渦巻いている。
…麦酒を一口呷ったら、程無くして、自動的に「カシラ」が配給される。
わんこカシラ肉だ。
壺の特製の味噌ダレを刷毛で塗りたくり、串に喰らい付く。
先頭のカシラ肉は、プリッとした程好い弾力と、軟らかさが絶妙。
一口目の旨さの衝撃は計り知れない。
矢張り、此方のカシラと、家系ラーメンの一口目は頗る旨いと思う。
続く葱は、前回訪店時は、茨城県産の葱を限定的に使用していたが、
其の貼り紙も無いので、恐らく、通常の深谷葱へと戻ったのだろう。
芯がトロっとして甘く、振り掛けられた塩気が旨味を増幅させる。
真ん中に挟まれし豚トロの部位は、焼き立てで脂がヂヴヂヴ言っている。
カリッと香ばしく、夥しい量の肉汁が、此れでもかと溢れ出て来る。
嗚呼、死んでも良い…。
其れ位に、悶絶しそうな旨さだ。
そして、再度、葱、カシラ肉と戻って帰結し、起承転結が纏まる。
…普段、野菜は宗教上の理由から食べないのだが、此れは好きだ。
醤油を基本としたドレッシングとマヨネーズに、葉っぱ、玉蜀黍、鮪、
此れ等を浸し、しんなりとさせ、味を染み込ませて頂く。
何とも濃い味で、チビチビ行ける。
欲を言えば、マヨネーズ多目で発注したいのだが、常連ではないのでね…。
◎「ホッピー」三六〇円
…麦酒は一杯で止し、効率良く、酔えるカクテルに移行する。
そう、ホッピーだ。
勿論、黒なんぞ邪道なので、白だ。
ギャルは黒に限るがね…。
遣る気の無い麦酒の様な感じが堪らなく好きだ。
…前回訪店時、頂こうかさんざっぱら悩んで止したので、
今回は思い切って奮発して、高級品を頂いてみよう。
串物の中で一番高いのが、肉ではなく大蒜だ。
辛味も控え目で、此れは無駄に精が付きそうだ。
使う当ても無いのだが…。
…又しても奮発して、さっぱりとしてみよう。
以前は必ず頂いていたが、最近は御無沙汰な此れ。
上には刻み海苔と葱があしらわれ、酒の摘みとしては最適だ。
麦酒一杯、ホッピー六杯と共に、ピンヴォケの写真が二枚有ったので削除したが、
カシラは十七本頂き、煙塗れで大満足で帰り、コンヴィニエンスな店で、
「中華蕎麦 とみ田」の冷やしつけ麺を購入する、減量中のポンコツおぢさん…。
