続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメンの店 どでん」【北浦和】

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◆「ラーメンの店 どでん」【北浦和
 
 ◎「ラーメン」七五〇円

 …今週もやっとこさっとこ、えっちらおっちらと、やっとの思いで週末の休日。
  蹌踉めく様に、ふらふらと、覚束無い足取りで辿り着いた感じ。
  遡れば二〇年前からだが、心臓の調子がずっと思わしくなく、其れを騙し騙し、
  未だ死んでないから大丈夫かと、後回しにして生きて来たのだが、
  二週間程前から、不整脈や猛烈な背中の痛みに襲われ、今は落ち着いているが、
  四〇も過ぎた事なので、一度、きちんと診て貰おうとね。
  まあ、厄年で絶命する予定に変わりは無いのだが…。
  水曜日に、高血圧の掛かり付けの内科で心電図を測り、不整脈が出ていると。
  紹介状を書いて貰い、大きな病院を受診しようと、今朝出掛ける。
  体温、血圧を自分で測らされ、問診を受け、心電図を取り、診察を受ける。
  心電図の結果や、心音を聴く限り、問題無いと言われてしまう。
  普段の練習では上手く行くのに、本番と成ると駄目な型の人間の典型だな。
  不整脈が出て欲しい時に出ないと言う、何とまあ、間の悪い男だろうか…。
  来週、心臓の超音波検査と、運動負荷を掛けての心電図検査を予約され、
  〆は、血液を四本も抜かれると言う罰ゲーム付き。
  此の三ヶ月で、三回も血を取られるなんて、貧血で倒れそうだ。
  高額な診療費を支払い、十一時過ぎに釈放され、空腹も酷いので腹拵えに。
  偶にはガッツリと、元気が出る様な物を頂きたいと、此方を思い出す。
  其の昔、「ラーメン 富士丸」時代は毎週欠かさず、数年に亘って通い詰め、
  体調不良で頂いて、具合が悪くなって以降遠ざかり、此方も屋号が変わり、
  「らーめんの店 どでん」に変わってからは、昨年四月四日以来、
  一年一ヶ月振り、三度目の訪店で、運良く駐車場も空いており、事無きを得る。
  店に着けば、炎天下の中、先客五名の待ちで、先に食券を購入し、行列に接続。
  ヂリヂリと灼ける陽射しの下、一〇分程待ち、店主氏が中へと案内して呉れる。
  其の昔は顔も覚えられ、無料の乗せ物は「全増しで良いですか?」と、
  何時もの注文も覚えて呉れていた程だったが、あれから七、八年も経つしな…。
  食券を提示し、冷水を汲み、蓮華、御絞りを取り、出来上がりを待つ。
  厨房内は店主氏ともう一名の二名体制で、「ふきのとう」と同じ編成。
  店主氏は補助に廻り、店員氏に任せ、鍛えている様な感じか。
  さて、十五分弱で店主氏から「大蒜入れますか?」と訊かれ、「全増しで」と、
  昔を思い出す様な遣り取りの後、店員氏から丼と、脂が入った小皿を受け取る。
  久し振りなので、此の高く聳え立った野菜の山に怯んでしまう…。
  此の手のラーメンは、負けと思った時点で駄目なので、一心不乱に取り掛かる。
  先ずは蓮華を、野菜の隙間に捻じ込む様にしてプースーから啜る。
  「富士丸」時代よりも濃厚で、とろみすら感じられるプースーは、
  甘味が強めに感じられるが、昔よりも味の輪郭がはっきりとして力強さが有る。
  背脂が溶け出し、其の甘味も存分に存在感を誇示しており、胃袋を鷲掴み。
  野菜はクタクタ寄りで、個人的には非常に好きだ。
  此の方が、プースーが染み込み易く、味が馴染み易いので。
  卓上の「ラーメンのタレ」をドレッシング感覚でぶっ掛け、味付けを強化。
  歯触り、食感が心地好く、野菜嫌いの僕がモリモリ食べてしまう。
  勿論、背脂も味付けの肝で、旨さに拍車を掛けている。
  余り、野菜にばかり気を取られていると、麺が伸びてしまい、苦戦するので、
  麺を丼の中腹から引っ張り出し、手繰り、味わおう。
  特徴的な平打ちの縮れ極太麺は、三五〇グラム有ると言う。
  背脂や大蒜を纏わせ、絡ませ乍ら啜れば、モッチリとした食感が印象的だ。
  厨房内に製麺機が置かれており、自家製麺なのが嬉しい。
  過去、何度と無く頂いた此の麺だが、他では御目に掛かれない逸品だ。
  野菜の山が片付いたら、別皿の脂を投入し、更にギトギト感を増す。
  油池地獄の様な様相だが、元気が出そう、精が付きそうな感じで良いわぃ。
  さて、豚は大きな物が一枚と、端っこの部位が一個。
  後者は味が良く染みて、御負けの様な感じだが、此れが実に旨い。
  蕩ける様な感じこそ無いが、豚肉の旨さを堪能出来る。
  前者は秀逸とは行かないが、豚臭さ、硬さは無く、ホロっと解れる軟らかさ。
  総体的に、矢張り、昔馴染んだ味から進化しているが、旨い物は旨いな。
  凡そ、高血圧で通院し、心臓の検査で血を抜かれた後に頂く物ではないが…。