続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん 梵’s BONES」【南与野】

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◆「らーめん 梵’s BONES」【南与野】

 ◎「らーめん」七〇〇円+「豚増し」二一〇円

 …本来なら、昨日の日曜日も休日の筈だったが、明らかに人手が足らないと判断、
  出勤に変更し、齷齪と蟹工船での労働を熟し、漸く休日に漕ぎ着ける。
  十一月中、六日振り二回目の休日。
  世間様は休み過ぎじゃなかろうか。
  自分が休みも儘成らない暮らしに成った僻み、嫉み、やっかみも有るが、
  もう少し、国中を挙げて労働した方が良いのではなかろうか。
  昨晩は奇跡的に十九時前に上がれたので、大宮でホッピーと肉刺し的な物、
  〆にカレーを頂き、携帯電話は失くさずに、只、著しく気分を害して帰宅。
  直ぐ様、布団に転がり込み、気絶、失神、卒倒する。
  夜中に悪夢に魘され、安眠とは程遠く、いっその事、永眠してしまいたい…。
  余談だが、最近、駅で電車が入線して来る際、飛び込んだら如何成るのかなと、
  ぼんやりと考える事が頻繁に有り、大分、参って来ている様だ。
  其れはさて置き、朝は起き上がる事が出来ず、九時半過ぎ迄モゾモゾしている。
  疲労が全く取れる気配が無く、絶望的な疲労感に包まれている。
  其れでも何とか這い出し、風呂に入り、身を清め、少し全うな人間へと戻る。
  午前中は何もする気が起こらず、何をして良いのかも思い浮かばず、
  極めて自堕落に過ごしている内に、あっと言う間に正午を廻り、
  昼御飯を如何しようかと悩み始め、一向に考えが纏まらない。
  こうも休日が少ないと、休日に食べたい物、したい事が多過ぎて、
  彼是と考えていると、優柔不断なので、全く決まらないのが最近の困り事。
  休みが人並みに有れば、満遍無く、色々な物を食べたり、する事が出来るのに。
  結局、十三時前に家を当て所無く飛び出し、ぼんやりと浦和を目指す。
  春日部の「ジャンプ」に行くには時間が掛かるので、比較的近く、
  時間も要さずに到着出来る此方で、暴力的なラーメンを頂こう。
  八月九日以来、約三ヶ月振りの訪店で、其の時も過酷な蟹工船生活だったナァ。
  店に着けば、時間も遅いので空席も有り、すんなり入店し、券売機に向かい、
  「らーめん」と「豚増し」の緑と黄色の食券を購入し、端っこの席に。
  厨房内は店主氏一人で切り盛りしており、店内は忌野清志郎が流れている。
  冷水を呷り、一〇分強で無料の乗せ物を訊かれ、「全増しで」と御願いする。
  三ヶ月振りに対面する丼は、一瞬、怯んでしまう程の暴力さ加減。
  もう、プースーが警戒水位を超え、今にも溢れそうで、決壊寸前。
  慎重に丼を受け取り、手元に下ろし、いざ、プースーを啜ろうと、
  蓮華を沈めようとした所で、見事に溢れ出し、少しずつ掬って啜る。
  「コイメ」にしたので、醤油ダレの塩気が立っているが、とろみが感じられ、
  乳化気味のプースーは、円やかさが有り、刺刺しさを緩和して呉れている。
  甘味は余り無く、塩気と酸味が強めに伝わり、ヴィンヴィンと味覚を刺激する。
  「ジャンプ」の様なパンチや濃厚さは無いか、均整の取れた良い味わい。
  覆われた豚を退かし、野菜の山に取り掛かる。
  コロコロした背脂の塊も降り注ぎ、中々に素敵な山に成っている。
  クタクタ寄りの茹で加減で、プースーを吸いそうな感じが好みだ。
  流石に卓上の醤油ダレは使用せず、プースーに浸して味付けして頬張る。
  さて、自家製麺を謳う麺は、豚の壁、野菜の山に覆われ、熱熱の状態の儘。
  引っ張り上げて啜れば、やや軟らか目の部類で、モッチリ感が感じられ、
  存分にプースーを吸い込んで、豚の旨味も染み込んでいる。
  歯を押し返す様な強烈な腰は無いが、モチッとした食感は秀逸だ。
  豚はと言うと、バラ肉を巻いた物とは別の存在感を持った肉塊。
  赤身はホロっと繊維に沿って解れ、赤身の旨味を堪能出来て軟らかい。
  脂身はトロっと蕩ける様な感じではなく、ブルンとしたコラーゲンを感じるが、
  嫌味も然程無く頂けるが、此の肉体疲労、厄年の老体には酷に成って来たか…。
  寄る年波には抗えないと言うか、衰えを感じる瞬間でもある。
  大蒜はたっぷり入っているが、明日は直ぐに仕事なので、軽めに摂取。
  連休ならば、何も気にしないで摂取出来るのだが、こう言う所にも弊害が出る。
  頂く前から、余り空腹感を感じていなかったので、後半は苦戦を強いられ、
  何とか完食と言った感じで、豚増しからは引退しようかなとさえ考えてしまう。
  矢張り、今年は前厄なだけはあるな…。