続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋 六文銭」【宮原】

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◆「麺屋 六文銭」【宮原】

 ◎「もりそば(中盛)」八九〇円

 …昨晩。
  待ちに待った、待望の、夢に迄見た三連休。
  嗚呼、何と素敵な響きなんだ。
  九月に三連休を一度取ったものの、其の初日に酔っ払って携帯電話を失くし、
  散々な目に遭ったので、其れ以降、無駄に連休を取ると憂き目に遭うので、
  連休は取っちゃいけないと心に誓っていたが、実家の用事も重なり、
  禁断の三連休と相成った訳だ。
  昨日の十九日は、月末の誕生日で米寿を迎える祖母の祝いの席。
  孫、曾孫勢揃いで宴席を囲むが、すっかり呆けちゃって、僕の顔も怪しく、
  何だか、身内が呆けてしまうと言うのは、切ないし、悲しいな…。
  実家で晩御飯も食べ、さんざっぱら呑み、すっかり草臥れ果て、
  二十二時過ぎに宮原駅に辿り着き、何だか〆たく成ってしまう。
  良し、久し振りに、此方でつけ麺でも啜ろうと、
  九月十二日以来、約二ヶ月振りに此方に御邪魔する。
  先客は一名のみで、店内は静けさが充満している。
  先ずは券売機で、大人しく「もりそば(中盛)」の食券だけを購入し、
  麦酒は我慢し、席に腰掛け、食券を提示し、冷水を汲み、ヂッと待つ。
  十五分弱で、〆のつけ麺が配膳され、心躍る。
  相変わらずつけ汁は白濁して、円やかさが伝わって来るわぃ。
  さて、麺を手繰り、其の白濁したつけ汁にドヴンと浸して啜る。
  国産素材のみを厳選した完全無化調スープで、化学調味料は一切使用しない、
  と言うのが売りなだけあって、刺刺しさは無く、優しみの有る味わい。
  尤も、今年初めに圧力鍋に替えた為、プースーが円やかに成り過ぎた感が有り、
  昔の甘酸っぱい味わいが影を潜めてしまい、味が変わったのも大きい。
  個人的には、昔の方がパンチが有って、味の輪郭がくっきりしていて好み。
  此の丸味の有るプースーも良いのだが、ぼんやりしてしまっている印象。
  麺はと言うと、中盛りだと三六〇グラム。
  北海道産一〇〇パーセントの自家製麺で、全粒粉を始め、
  四種類の小麦を独自配合していると言い、店主氏の拘りが垣間見える。
  茶色味を帯び、麺を良く見ると、黒い粒々が見え、全粒粉配合に依る物だろう。
  冷水で確りと〆られ、力強い腰と弾力が素晴らしく、食感が心地好く、
  喉越しも良く、安定した旨さを提供して呉れており、ともすると進化している。
  具の叉焼は、薄切りの小さい物だが、蕩ける旨さの一端が感じ取れる。
  銘柄豚の那須高原豚を使用しており、道理で気品溢れる味わいな訳だ。
  矢張り、此の豚肉を味わうなら、「もりチャーシュー」にしないと駄目だな。
  具は他に萌やし、キャベツ、海苔、九条葱。
  最後は勿論、つけ汁を飲み干し、円やかさを堪能し、歩いて帰る駄目中年。
  此れが祟ってか、夜中に胸焼け、胃凭れに苛まれたのは、矢張り歳の所為か…。