続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「本格中華麺店 光麺」【明治神宮前】

◆「本格中華麺店 光麺」【明治神宮前

 …昨晩は「大宮酒場 もつ焼きエビス参」で肉刺し的な物とホッピーを堪能し、
  〆にカレーを飲み、前後不覚で帰宅し、其の儘、敢え無く轟沈…。
  酒の身体的損傷を抱え、八時過ぎに起き出し、風呂に入り、身を清める。
  十一時前に身支度を整えて家を飛び出し、伸び切った頭髪を切り落としに、
  表参道へ行こうと、電車に乗車し、一路、原宿駅へ降り立つ。
  恒例の飲酒とラーメンに適した店が此の街には余りにも少なく、
  ネタも切れたので、十五年以上振りだろうか、此方で頂いてみよう。
  
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 ◎「生ビール中」三九〇円
 …店に着けば、此の街は最早、観光地化しており、外国人や御上りさんが多く、
  良く分からない事に成っているが、独りぼっちなので、直ぐに案内される。
  カウンター席にヨッコイ、ショーイチし、メニューを眺め、直ぐ様に発注。
  昼間っから麦酒を呑むなんぞ、こんな幸せな事は無い。
  一丁前に「プレミアムモルツ」と言うから嬉しいじゃないのさ。
  すっかり、密造酒の様な似非麦酒に慣れてしまっているので、
  ちゃんとした麦酒の味さえ忘れてしまいそうで、何とも旨いものだ。

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 ◎「熟成光麺全部のせ」一〇〇〇円
 …ラーメンはと言うと、「光麺」の名を知らしめた「熟成光麺」で。
  堪え性が無いので、麦酒の摘み代わりにと、「全部のせ」にしてしまう…。
  僕が「光麺」を初めて頂いたのは、二〇世紀の事だろう。
  今から十八、九年も前の事で、当時は豪い人気だったと記憶している。
  「池袋本店」や、今は無き上野や浅草の店舗で頂き、当時としては、
  画期的と言うか、当時は、此の味わいのラーメンに吃驚し、感動したものだ。
  最後に頂いてから、優に十五年は経っているが、青春の味を確かめてみよう。
  麦酒を半分程呑んだ所で、ラーメンの丼の上に、具が盛られた皿が乗っかり、
  銀の盆に乗せられ、厨房内から、正面にスッと差し出される。
  手元に下ろし、具の皿、言わばヅラの部分をパカッと外し、ラーメン登場。
  さて、先ずは、面倒なので先に具を全部、ラーメン丼に移してしまおう。
  僕はラーメンヲタクではないので、プースーの温度が下がって不味くなるとか、
  そう言うのは気にしないので、無粋だろうが何だろうが、食べたい様に食べる!
  移設作業も完了し、卓上の金属製の洒落た匙を手に取り、プースーから啜る。
  少しとろみが有り、円やか、クリーミーな味わいで、懐かしいと言うより、
  昔の記憶が無いので、最早、新しいと言う印象すら感じられる。
  東京豚骨醤油と謳う「熟成光麺」は、豚骨スープを八~十二時間掛けて熟成し、
  コクと旨味を引き出し、スープを一口飲んだ後、香ばしい醤油の風味が香る、
  と言うのが売り文句だが、僕の馬鹿舌だと、此のプースーの味の遠くの方に、
  「天下一品」の鶏ガラのコッテリとした味わいも感じられる。
  愈愈、味覚も更に、可笑しな事に成って来ている様で、困ったものだ…。
  麺はと言うと、中細と言った感じで、プリプリとした食感が心地好い。
  具はと言うと、嬉しくなる位に具沢山。
  叉焼、刻み叉焼、味付け玉子、麺麻、九条葱、焼き葱、揚げ大蒜、海苔、菜っ葉。
  叉焼は、刻んだ物はプースーの熱で蕩ける様な感じで良いが、一枚の物は、
  脂身がブリンとする物で、個人的には、蕩けないので苦手な物。
  然し、具は何れも、麦酒の摘みとして成立するのが有り難い。
  揚げ大蒜が香ばしく、此れは宜しい。
  最後は、プースーを全て飲み干し、豚の養分を漏れ無く摂取する。