三日間頂戴した盆休みも、あっと言う間に最終日の晩。
総括すると、青空と緑に囲まれ、日に焼けた三日間だった。
残念乍ら、十三日に迎え盆はしたが、明日の送り盆を待たずに帰って来てしまった。
そんな訳で、最終日は家で大人しく、一日早い独り<送り盆>。
別段、食べたい物が本当に無かった。
仕方無く、スーパーマーケットで刺身の盛り合わせと、焼鳥を購入。
酒は、持たせて貰って帰った缶麦酒。
米や野菜を勧められたが、生憎、自炊が出来ないので酒が一番助かる。
刺身は、<お盆のおもてなし>と記された品。
店側の意図に反した形で申し訳無いが、独りで頂く。
栄螺、つぶ貝、大トロ、帆立貝、北寄貝が盛られている。
焼鳥は、レバー、ひな、ももネギ、ももアスパラ、カシラ。
二年前の冬、初めて身近な身内である祖父を亡くしたが、
上田に帰る度、今にもフラッと祖父が畑から帰って来そうな感覚に見舞われる。
内孫ではなかったので、接する機会は多くは無かったが、
僕の中では、<上田=祖父>だったので、何とも不思議な気分だ。
今宵は、今は亡き祖父に思いを馳せ、祖母の平癒を祈る晩にしよう…。