十月中席浅草演芸ホール（十月二〇日）

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土曜日。
偶の休日、家に独りで居ても良からぬ想いを巡らせてしまう為、
会社の方をお誘いして、寄席へと出掛けた。
林家木久扇襲名＆林家木久蔵真打昇進襲名披露興行が行われる浅草演芸ホールへと。
落語界にとっては大きなイヴェントだ…。

●十月中席浅草演芸ホール（十月二〇日）
（昼の部）林家木久扇襲名並びに林家木久蔵真打昇進襲名披露興行
　林家ひろ木：「大安売り」
　林家きく麿：「ダレダレ・ダイエット」
　林家正雀：「紙入れ」
　ロケット団：漫才
　五明楼玉の輔：漫談
　橘家文左衛門：漫談
　林家きく姫：漫談
　あした順子・ひろし：漫才
　柳家小袁治：「犬の目」
　柳家はん治：「背なで老いてる唐獅子牡丹」
　春風亭一朝：「子褒め」
　ペペ桜井：ギター漫談
　橘家圓蔵：「無精床」
　鈴々舎馬風：漫談
　―仲入り―
　口上（林家いっ平、林家正蔵、林家木久蔵、林家木久扇、橘家圓蔵、鈴々舎馬風）
　林家いっ平：漫談
　林家正蔵：「味噌豆」
　翁家勝丸：太神楽曲芸（五階茶碗～傘）
　林家木久扇：「新・彦六伝」
　林家木久蔵：「鯛」
（夜の部）
　柳家喬四郎：「寿限無」
　柳家さん福：「居候」
　笑組：漫才
　柳亭燕路：「短命」
　川柳川柳：「パフィーでＧＯ！」
　柳月三郎：民謡漫談
　古今亭志ん輔：「夕立勘五郎」
　桂 文楽：「替わり目」
　大空遊平・かほり：漫才
　古今亭圓菊：「錦の袈裟」
　―仲入り―
　柳家喬之助：「真田小僧」
　花島世津子：マジック
　春風亭正朝：「普段の袴」
　柳家権太楼：「代書屋」
　昭和のいる・こいる：漫才
　桂 文生：「高砂や」
　翁家和楽社中（和楽、小楽、和助）：太神楽曲芸（鞠～ナイフ）
　五街道雲助：「子は鎹」

きくお改め二代目林家木久蔵師は、まだまだ真打と言う風格は無いが、今後に期待と言った所。
毎度毎度、真打昇進披露興行で楽しみなのが、馬風会長の場内アナウンス。
「只今、女子トイレで入れ歯の忘れ物が有りました。林家正蔵がお預かりしています…」
此れを聴く為に出掛けていると言っても良い程だ。
馬風会長、圓蔵師が並ぶ口上は、腹が捩れる程に面白い！
夜の部のトリは、柳家さん喬師の代演で雲助師。
思いもかけず、「子は鎹」。
傷心の時に此の根多は卑怯だ。
矢張り、最後は人情噺でしっとりと終わるのが良い。