続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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三月第五週黒門亭(三月二十九日)

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当初の予定通り、会社の方と「黒門亭」へと向かった。
しかし乍ら、上野の街は花見客でごった返し、銀行の取り付け騒ぎの様な騒々しさ。
真面に真っ直ぐ道を進めない様な有様だ。
何処からこんなに湧いて来たのだろうと言う位の賑わい。
そんな人の波を縫う様にして、裏路地の人気も少ない場所へと向かった。
今回の催しは、上方落語協会会長・桂 三枝師のネタを操る、
柳家はん治師、林家種平師による「三枝の噺の会」。
此の二人の師匠の「ぼやき酒屋」が好きだ…。

●三月第五週黒門亭(三月二十九日)
(夜の部)「三枝の噺の会」
 柳家はん治:「背なで老いてる唐獅子牡丹」
 林家種平:「ぼやき酒屋」
 ―仲入り―
 柳家はん治:「鯛」
 林家種平:「お忘れ物承り所」

日本の高齢化社会を鋭く斬った作品「背なで老いてる唐獅子牡丹」は、
九〇歳の極道の親分が、敵討ちに出掛ける噺。
種平師の「ぼやき酒屋」は駄洒落が満載で好きだ。
熱々の焼酎の御湯割りを呑む際の「アチチは高尾でありんす」、「アチチ桃山時代」然り、何とも堪らない。
「モズクス・レーニン主義」が出なかったのが残念。
襲名披露興行で、林家木久蔵師が掛けたのしか聴いた事が無かった「鯛」。
演じる人が変われば、噺もガラリと変わる。
以前に聴いた「結婚相談所」を期待していたが、トリネタは「お忘れ物承り所」。
様々な忘れ物をした人が訪れる様子をコミカルに綴った噺。
矢張り、同じ新作でもプロが作る物は深さが違う…。