昨晩。
晦日の晩から発熱で寝込んで魘されたが、一晩で熱も下がり、
夕方からは何とか動けるように成った。
大晦日の晩御飯は、毎年、馴染みの「鮨処 いっしん」で寿司を握って貰っている。
今年は特に入荷に限りが有る様で、内容はマスターに御任せしてあった…。
十七時過ぎに取りに伺うと、「一杯遣るなら大根煮たの持って行く?」と、
鰤大根を持たせて呉れた…。
十九時二〇分に成り、「紅白歌合戦」の開始と共に缶麦酒の栓を切る。
此れは絶対に外せない…。
病み上がりで如何かなと思ったが、久し振りの麦酒は旨い!
先ずは、伴天連正月の折に購入したパルミジャーノ・レッジャーノを摘む。
葡萄酒でなくても、酒の当てとしては十分に合う。
そして、マスターが持たせて呉れた鰤大根。
飴色に染まった大根は味が良く染みており、優しいホッとする味付け。
まさか、独りぼっちの大晦日に煮物が頂けるとは、最後に良い事も有る物だ。
さあ、寿司に取り掛かろう。
僕の好みのツボを突いた見事な選択。
「紅白歌合戦」を観、麦酒を呑み、大好きな店の寿司を摘む。
最高の年の瀬だ…。
然し、病み上がりだけあって、十二皿分は少々多過ぎた…。
腹がくちい…。
休み休み食べ乍ら、四時間近く掛けて何とか完食。
白組の勝利を見届けた後、ピンと張り詰めた夜の闇に鳴り響く除夜の鐘を聞き乍ら、
「和彩楽酒 かもん」へと向かった…。