続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「頑者」【本川越】

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◆「頑者」【本川越】

 ◎「つけめん」八〇〇円

 …今日も狭山での仕事の為、JR川越駅から西武新宿線本川越駅迄の道程を歩かねばならない。
  秋津駅新秋津駅の乗り換え然り、JRさんと西武鉄道さん、如何にか成りませんか…。
  其れと、何でも川越の街は、日本放送協会の朝の連続テレヴィヂョン小説「つばさ」の舞台らしく、
  街の彼方此方にポスターが貼られ、「つばさ」一色と言った感じだ。
  まあ、僕は一度として観た事は無いが…。
  其れは其れとして、此の際なので、滅多に行けない、行かない店で昼御飯を済ませてから行こうと、
  埼玉県で一、二を争う大行列店の此方へ、意を決して出掛ける事を思い立つ。
  前回訪店したのは、今から六~七年は経とうか。
  性急な性格の人間からしたら、此の大行列が嫌なので、如何しても回避してしまう…。
  思い立ったが吉日何て事を申しますので、開店時間の二〇分前に到着。
  さぞ、長い行列を為している事だろうと気に病んだが、平日の所為も有り、
  先客は僅か五名と、些か拍子抜け…。
  開店一〇分前に注文を聞きに店員が外へ出て来るので、「つけめん」を発注。
  二〇分間並んだが、曇り勝ちの天気も幸いし、脱水症状に陥る事も無い。
  此れが炎天下だったら…と想像しただけでも暑さが募る…。
  十一時半の開店時間より二~三分押して店内へ通される。
  此方の店内はカウンター席のみ十二席で、総入れ替え制で、一遍に十二人分拵える。
  と言う事で、僕のは六番目。
  髭を蓄えた男前がつけ麺を提供する。
  数年振りの対面は、魚介の風味が出迎えて呉れる。
  麺を箸で手繰り、其の魚介の出汁の漂う器へと潜らせる。
  豪快に音を荒げて啜ると、適度な甘味と、鰹を中心とした魚介の味が強く感じられる。
  其れも其の筈、つけ汁には魚粉が投入されており、僅かに器にも魚粉が付着している。
  前回の記憶を辿る様にして、ズズズと音を立てて啜る。
  然し、正直、つけ汁が温い…。
  十二人中の六番目とも成れば、温くなっても仕方無い。
  此れが十二番目だったら、一体、如何成ってしまうのか…。
  麺は極太で、饂飩の様な太さ。
  ポキポキと言う強烈な腰を味わうと言うよりも、モッチリとした弾力を愉しむと言う趣き。
  モチモチ感が有って、此れは此れで旨い。
  具は、ギュッと噛み締めたくなる赤身が多目の短冊状の叉焼
  しっかりとした味付けが施された麺麻、半熟の味付け玉子が半個。
  前回頂いた際は、其の味に衝撃を受けたが、何軒ものつけ麺を食べ歩いた今と成っては、
  然程の感動を得られない舌に成ってしまった様だ…。
  或る意味、其れは其れで悲しい事かも知れない…。
  まあ、十分、旨いは旨いのだが…。