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◆「三丁目 にしや食堂」【日進】
「三丁目 にしや食堂」【日進】
◎「なす炒め定食」六五〇円
…昨晩は春日部で呑んで、酔い痴れて帰宅。
すっかり、毎晩、ヘベのレケだ…。
休みの今日は、朝は九時過ぎに起床し、ぼんやりと過ごす。
酒が抜けていない為、身体は乾涸び、直ぐ様、麦茶をがぶ飲みする始末。
風呂に入り、洗濯は洗剤を切らしたので諦め、昼御飯を摂りに出る。
約半月振りの御無沙汰と成ってしまった此方へ足が向く。
店内に入ると、一瞬、眉間に皺を寄せ、店内を見渡す。
丸で、父兄参観終了後の様な喧騒で、マダムが佃煮にする程居る。
ああでもない、こうでもないと喋り狂い、脇では子供が喧しく喚いている…。
其の騒々しさから一番離れた場所に、運良く席を見付けて座る。
さて、其れはさて置き、何を頂こうかしら。
御薦めの記された黒板に目を凝らすと、「さんま焼」、「さんまフライ」と言うのが有り、
其の隣に「なす炒め定食」と言うのを見付け、此れだと発注する。
「秋茄子は嫁に喰わすな」…と心で呟き、先程のマダムの群れを見遣り、片方の口だけで笑う…。
「なす炒め定食」と言う言葉の響きから、形状を想像してみる。
麻婆茄子の様な物かしら、茄子と豚小間肉を炒め合わせた物かしら…。
テレヴィヂョンの「笑っていいとも！」を観乍ら、思いを馳せてみる。
「テレフォンショッキング」が終わる頃、其の正解が齎される。
正解は、茄子、萌やし、挽肉を塩味ベースで炒め合わせた物を、千切りキャベツに載せた物。
流石に此れは正解出来まい。
料理が出来ない人間には、こう言う発想が微塵も浮かばない…。
五月蠅く鳴り響く腹の虫を落ち着かせようと、箸を持って取り掛かる。
醤油ベースのコッテリとしたタレかと思いきや、塩味ベースと思しき味付けの為、
二日酔い気味の胃袋にも優しく感じられる。
胡麻油の香ばしい風味が鼻腔を刺激し、食欲を増進させて呉れる。
茄子はキュッと言う締まった歯触りで、萌やしはシャキシャキとして「二郎」系を想起させる。
豚の挽き肉は派手さは無いが、旨味が染み出す感じが良い。
あっさり目なので、余計に挽き肉の旨さが伝わるのかも知れない。
いや～、茄子は旨いな。
野菜嫌いの僕でも、茄子は好んで頂く数少ない野菜の一つだ。
亡くなった上田の祖父がそうであった様に、「茄子を食べると禿げる」と言う迷信を信じているので、
余り食べ過ぎは良くないだろうな…。
嗚呼、禿げたら生きる希望を失うだろうな、僕は…。
すっかり、毎晩、ヘベのレケだ…。
休みの今日は、朝は九時過ぎに起床し、ぼんやりと過ごす。
酒が抜けていない為、身体は乾涸び、直ぐ様、麦茶をがぶ飲みする始末。
風呂に入り、洗濯は洗剤を切らしたので諦め、昼御飯を摂りに出る。
約半月振りの御無沙汰と成ってしまった此方へ足が向く。
店内に入ると、一瞬、眉間に皺を寄せ、店内を見渡す。
丸で、父兄参観終了後の様な喧騒で、マダムが佃煮にする程居る。
ああでもない、こうでもないと喋り狂い、脇では子供が喧しく喚いている…。
其の騒々しさから一番離れた場所に、運良く席を見付けて座る。
さて、其れはさて置き、何を頂こうかしら。
御薦めの記された黒板に目を凝らすと、「さんま焼」、「さんまフライ」と言うのが有り、
其の隣に「なす炒め定食」と言うのを見付け、此れだと発注する。
「秋茄子は嫁に喰わすな」…と心で呟き、先程のマダムの群れを見遣り、片方の口だけで笑う…。
「なす炒め定食」と言う言葉の響きから、形状を想像してみる。
麻婆茄子の様な物かしら、茄子と豚小間肉を炒め合わせた物かしら…。
テレヴィヂョンの「笑っていいとも！」を観乍ら、思いを馳せてみる。
「テレフォンショッキング」が終わる頃、其の正解が齎される。
正解は、茄子、萌やし、挽肉を塩味ベースで炒め合わせた物を、千切りキャベツに載せた物。
流石に此れは正解出来まい。
料理が出来ない人間には、こう言う発想が微塵も浮かばない…。
五月蠅く鳴り響く腹の虫を落ち着かせようと、箸を持って取り掛かる。
醤油ベースのコッテリとしたタレかと思いきや、塩味ベースと思しき味付けの為、
二日酔い気味の胃袋にも優しく感じられる。
胡麻油の香ばしい風味が鼻腔を刺激し、食欲を増進させて呉れる。
茄子はキュッと言う締まった歯触りで、萌やしはシャキシャキとして「二郎」系を想起させる。
豚の挽き肉は派手さは無いが、旨味が染み出す感じが良い。
あっさり目なので、余計に挽き肉の旨さが伝わるのかも知れない。
いや～、茄子は旨いな。
野菜嫌いの僕でも、茄子は好んで頂く数少ない野菜の一つだ。
亡くなった上田の祖父がそうであった様に、「茄子を食べると禿げる」と言う迷信を信じているので、
余り食べ過ぎは良くないだろうな…。
嗚呼、禿げたら生きる希望を失うだろうな、僕は…。
※2009年9月4日時点の情報です。
ID:0000302098
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