続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

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◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】


 ◎「濃厚煮干しつけ麺(特盛)」七八〇円+「半肉増し」一五〇円

 …日中、大宮の街にコンタクトレンズの交換に出掛けて帰った後は自堕落に過ごす。
  夕方、先日亡くなった三遊亭圓楽師の追悼と成った「笑点」を観て沁々とし、
  生で師の芸に触れられなかった事を悔やんでみる…。
  幾ら沁々としても、腹の虫には関係無い様で、晩御飯を摂りに此方へと歩き出す。
  一〇月十八日以来、三週間振りの訪店で、喜び勇んで店に着くと、
  二〇時過ぎと言うのに、店頭には二名の待ちが居り、うんざりして、
  思わず店の前を通り過ぎ、少し歩いて彼是と考える。
  然し結局、此方以外に僕の舌が満足出来る店は近隣には無く、踵を返して戻る。
  すると、待ちも解消され、食券を購入しようと店内に入ると、丁度、席が空く頃合いで、
  慌てて券売機と対峙し、硬貨を投入し、釦を押し、食券を買い求める。
  前回、「魚介豚骨つけ麺」が進化を遂げたのを存分に舌で確認したので、
  今回は基本に帰って「濃厚煮干しつけ麺」を、麺を特盛にし、
  不摂生の上塗りをするべく、「半肉増し」を敢行し、メタボリック街道を驀地に突っ走る…。
  店内には相変わらず御洒落気取りの木っ端アベックが居り、不機嫌に成ってみる。
  もっと小洒落た伊太利亜料理店にでも行って、チマチマとゲッティーを手繰ってりゃ良いものを…。
  さて、木っ端アベック批判は此れ位にして、此れから出て来るつけ麺へと思いを馳せ、
  気分を高揚させ、イメージトレーニングを行う…。
  九月二〇日以来の「濃厚煮干しつけ麺」は、先ず、つけ汁から先に提供され、
  後から少し遅れて麺の器が手渡され、一ヶ月半振りの対面を果たす。
  相変わらず、旨そうな茶褐色をしている。
  完全国産小麦麺を謳う、極太の麺を箸で手繰り、其の茶褐色の湖面へと沈めて啜る。
  丸で、ポタージュスープの様にトロットロの粘性の有るつけ汁が、
  麺を覆う様にしてコーティングされ、其れを啜ると、大きくヅルヅルと言う音が立つ。
  つけ麺はこうして豪快に音を立てて啜らないと旨くない。
  煮干しの風味がふんわりと鼻から抜けるも、えぐみ、雑味、嫌味は一切感じられない。
  豚骨や鶏から出たスープはコッテリと濃厚で、円やかな口当たり。
  唇がリップクリームの様に覆われ、舌舐めずりをし、其の粘度を舌でも確かめてみる。
  まっとりした滑らかさで、魚粉のジャリジャリ感は無く、此れは此れで良い。
  麺はガッシリとした歯応えの有る、極太の縄の様な麺。
  荒々しく音を立てて啜るには持って来いで、啜ると唸りを上げるかの様だ。
  麺自体も小麦の味わいがして、旨さを持っている。
  四八〇グラムなんぞ、結構容易く無くなるものだ…。
  「半肉増し」をした叉焼は、個人的に高評価をしているバラ肉を巻いた物で、
  味付けがしっかりとされており、染みており、香ばしさも感じられる。
  脂身はトロトロのプルプルで、赤身は柔らかい乍らも噛み締めたくなる旨さ。
  此の叉焼を摘みに麦酒をしこたま呷りたい程だ…。
  麺麻は極太で、枕木の様な物。
  何時もは三本入っているのだが、今回は二本しか入っておらず残念…。
  最後は、スープ割りはせずに、毎度御決まりの原液の儘、濃い状態を飲み干す。
  刻み玉葱のシャリシャリとした食感と甘さが残る。
  今や、すっかり人気店に成りつつある様で、其れは其れで行き辛くなるので面倒臭いな…。