続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …昨晩。
  金曜日の晩の秋田帰りに引き続いての訪店。
  此の日の一番の目的は、店の大画面テレヴィヂョンで日本シリーズを観戦する事。
  我が東京読売巨人軍が一点を先制した時点で家を出て此方へ向かう。
  運良く指定席も空いており、心置き無く、熱烈応援に専念出来るが、
  此の席、テレヴィヂョンから最も遠いので、乱視の僕の目では正直観辛い…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …先ずは、景気付けに麦酒で乾杯。
  まあ、巨人が負けても麦酒を呑む事には変わらないのだが。
  僕の野球の神様・原 辰徳監督が宙に舞う姿を夢見て…。

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 ◎「まぐろ造り」八八〇円
 …手始めに摘みにと「まぐろぶつ」を発注すると、ぶつにするには勿体無い部位しか無い様で、
  マスターの心を読み、「まぐろ造り」に変更する。
  そりゃ、中トロをぶつにしてしまうのは勿体無いわな…。
  ほんのり桃色をした鮪は正に中トロ。
  山葵を載せ、特製の甘味の有る醤油に浸けて頂くと、舌と鮪が同化して行く。
  脂が載っており、ネットリとした鮪特有の味わいが口一杯に拡がって行く。
  普段、鮪は何時でも何処でも頂ける安心感から敬遠し勝ちだが、
  偶にこうしてじっくり味わうと、日本人に生まれて良かったと実感する。

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 ◎「鶏唐揚げ」六八〇円
 …久し振りに鶏の唐揚げを摘みに麦酒を遣りたくて発注。
  別段、巨乳に成ろうと言う意図は更々無い…。
  御飯のおかずに良し、麦酒の摘みに良し、鶏の唐揚げと言う食べ物は魅惑的だ…。
  檸檬を搾り、別皿の「味付塩こしょう」を塗してから、
  テレヴィヂヨンの画面を見遣りつつ、大口を開けて齧り付く。
  表面はサクサク、カリカリと軽い歯触りで、檸檬の酸味、塩胡椒の塩辛さが絶妙。
  中からは鶏肉の肉汁が溢れ出し、良く味わった後で麦酒で流し込む。

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 ◎「イカ下足生姜焼」六五〇円
 …目の前のショウケースに入った烏賊の下足を発見し、メニューに加わってから未食の、
  「イカ下足生姜焼」を初めて発注してみる。
  其の名の通り、烏賊の下足を大蒜の芽、玉葱と一緒に生姜風味の味付けで炒め合せた物。
  即ち、此れも麦酒に合わない訳が無いと言う寸法。
  プリッとした下足が生姜の爽やかな辛さのタレに馴染んで旨い。
  大蒜の芽、玉葱と言う組み合わせも、僕が好んで頂ける数少ない野菜なので助かる。
  麦酒に合う炒め物が充実している店は貴重だ。
  大概、御決まりの豚キムチ炒めが精精だから…。

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 ◎「キンキ塩焼」六五〇円
 …不意にマスターから商談を持ち掛けられる。
  翌日の日曜日が定休日なので、食材を残したくないと言う事を慮っての事だが、
  一二〇〇円前後で出していたキンキを格安で出すのでと言う。
  まあ、乗り掛かった泥舟、否、笹舟だ、口車に乗ってみよう。
  と、こう言う、安くして貰ったとか記すと、又、苦情が入るのだろうな…。
  此方の店に関しては文句は言わせないが…。
  別名を「喜知次」と言い、高級魚として知られているが、其れを此の価格で頂ければ嬉しい。
  飽く迄も、此れはマスターから持ち掛けられたので悪しからず…。
  脂が適度に載っているものの、身の味わいは至って淡白で、あっさりした印象。
  然し、脂から染み出す旨味は存分に感じられる。
  野球の方は回も進み、巨人が二点の差を保って終盤に差し掛かる…。

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 ◎「豚にんにく芽炒め」無料
 …余所の注文を間違えて作ってしまったからと、マスターが料理を出して呉れる。
  又してもこう言う事を記すと叩かれるのだろうが、虚偽記載はしたくないので…。
  常連自慢でも何でもなく、マスター公認で店の宣伝をしている。
  先程の「イカ下足生姜焼」然り、冷たい麦酒を呑んでいると、熱々の炒め物が欲しくなる。
  此方では何度も頂いている豚肉と大蒜の芽の炒め物。
  此の味噌ダレの味が大変宜しいので、炒め物は外れが無い。
  コッテリと濃厚な味噌ダレと、豚肉の脂身、大蒜の芽のシャキシャキ感が絶妙。
  嗚呼、御飯が欲しくなるのは言う迄も無かろう…。

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 ◎「ミソおにぎり(炙り)」二八〇円
 …〆に御飯粒でも頂こうと、以前、父親と呑んだ際、父親が発注した物を頂いてみる。
  此れが又、結構な大きさで、裸の大将でなくても悦ぶ大きさ…。
  軽く丼飯一杯分は有ろうかと言う量が握られており、表面に味噌を塗り、
  更にはサッと炙って、香ばしさを出している。
  目出度く、原監督の胴上げを観、思わず、持っていた麦酒を被ろうかと思ったが、
  着替えも無いので止したが、気分的には其れ位の気持ちと言う事だ…。

 祝勝会の麦酒掛けをテレヴィヂョンで観たかったので、早々と二十二時半過ぎに退店。
 帰り道、スーパーマーケットでスナック菓子を購入し、家で缶麦酒片手に空け、
 無駄に出っ張った腹を余計に大きくしたは良いものの、酔い潰れて観逃して轟沈…。