続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

十一月中席池袋演芸場(十一月十四日)

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php
「らーめん大 池袋店」で大蒜たっぷりのラーメンを頬張り、大蒜臭に支配され、
此れで風邪が吹っ飛べば良いと願いつつ、池袋演芸場へと向かう。
天候も悪く、且つ、時間も早い所為か、普段よりも人数は少なく、好きな座席を選択出来る。
席取りと言うのは結構重要で、自分が観易い場所と言うのが有るものだ…。
久し振りの昼の部、夜の部通しの「我慢コース」の為、ゆっくりと愉しむとしよう。

●十一月中席池袋演芸場(十一月十四日)
(昼の部)
 三遊亭金兵衛:「牛褒め」
 ホームラン:漫才
 橘家蔵之助:「鷺取り」
 柳家さん喬:「浮世床
 柳家はん治:「背なで老いてる唐獅子牡丹」
 アサダ二世:マジック
 金原亭伯楽:「替わり目」
 金原亭馬の助:百面相(大黒天~恵比寿~達磨大師~花咲か爺~意地悪爺~分福茶釜の狸~和尚)
 春風亭一朝:「片棒」
 ―中入り―
 柳家〆治:「蕎麦清」
 橘家圓蔵:「反対俥」
 鏡味仙三郎社中(仙三郎、仙四郎、仙花):太神楽曲芸(傘~五階茶碗~土瓶~撥と笠)
 柳亭左龍:「百川」
(夜の部)
 柳家さん弥:「壺算」
 ペペ桜井:ギター漫談
 柳家さん福:「権助魚」
 古今亭菊丸:「厩火事
 柳家小袁治:「長短」
 大瀬ゆめじ・うたじ:漫才(秋刀魚と鰹)
 柳家小満ん:「権兵衛狸」
 ―中入り―
 鈴々舎風車:「植木屋娘」
 柳家権太楼:「蛙茶番」
 松旭斎美智・美登:マジック
 柳家小里ん:「睨み返し」

一際、場内の拍手が大きく成るさん喬師は「浮世床」を。
「夢の逢瀬」の件を実に艶っぽく好演。
中トリの一朝師は「片棒」を、次男・銀次郎が弔いを出す件迄を。
個人的には市馬師の「片棒」が実に痛快で好きだ。
そして、今回の僕の御目当ての圓蔵師。
高座に上がっただけで笑ってしまい、何かを遣って呉れると言う期待が持てる。
随所に鏤められるアドリブが絶妙で、本当、面白い御爺ちゃん…。
「やっとこでベロ引っこ抜いて、リボン作って、千疋屋に売っちゃう」とか、
「驚いて屁ぇこいて、非常口から帰っちゃう」とか、言い回しが心底好き。
今回は十八番の「反対俥」を、此れ又、アドリブ満載、師匠ならではの演出も織り交ぜつつ爆笑の渦に。
昼の部のトリは、さん喬師の二番弟子の左龍師で、「百川」をみっちりと。
師の「百川」は二度目で、間抜けな百兵衛は秀逸。
夜の部に入り、菊丸師は「タイガー&ドラゴン」でも御馴染み「厩火事」。
そして、「待ってました!」の声が掛かる権太楼師は「蛙茶番」。
此の手の下ネタは、御婦人方は特に好きな様で、引っ繰り返りそうな勢いで笑っている。
夜の部のトリは、「小里ん星人」こと小里ん師。
此れからの季節には持って来いの「睨み返し」をたっぷり三〇分。
矢張り、寄席は実に良いなぁ…。

其れにしても、未だに居るのが、携帯電話を鳴らす馬鹿。
昨日は然も、立て続けに鳴る事も有り、計四~五回は鳴っただろうか。
耐え兼ねて、高座返しの合間に前座さんから注意が有った直後に鳴らす馬鹿が居る。
然も、他人に迷惑を掛けない様にと言う教育を受けたであろう中高年。
落語ブームは良いが、其れに伴い、不道徳な人間も漏れ無く紛れ込んで来る。
ルールが守れない人間は来るべきではないし、マナーモードの操作方法も分からない人間は、
携帯電話を持つ資格無し。