続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

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◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】


 ◎「濃厚煮干しつけ麺(特盛)」七八〇円+「半肉増し」一五〇円

 …夕方は珍しく午睡に興じる事も無く、家で大人しく過ごす。
  何だか、サザエさん症候群の様な感じで、明日からの一週間が妙に憂鬱だ。
  気が重いと言うか、気が滅入ると言うか…。
  そんな陰鬱とした気分を吹き払おうと、晩御飯は久し振りにつけ麺を啜ろうと決める。
  此処最近、「桂花」や「もつの屋」等でラーメンを啜る事は有っても、
  つけ麺は随分と御無沙汰な気がしており、先月二十四日に此方で頂いて以来、
  二週間近くもつけ麺から遠ざかっていたとは、自分でも驚きだ…。
  二〇時に迫ろうと言う時間に訪れると、運良く、丁度、木っ端アベックが出る所で、
  店内には空席も有るが、他の木っ端アベックがちまちまと食んでいる。
  成る可く、視界に入らない様に避け、券売機で食券を購入する。
  前回は「魚介豚骨つけ麺」だったので、今回はてんこしゃんこで、
  「濃厚煮干しつけ麺(特盛)」に、贅沢にも「半肉増し」にしてみる。
  今日日、叉焼を増すだなんて、皇族関係しか許されない程に贅沢の極みだ…。
  何時もの様に、先につけ汁の器から先に提供され、次に麺の器が手渡される。
  何とも芳しい良い香りが鼻腔を刺激して来る。
  卓上のエコロジィ箸で麺を手繰って啜る。
  昨今の此のエコロジィ箸と言うのが実に麺を手繰るには不向きで、不器用な所為で難儀している。
  何かのリハビリテーションの様な、たどたどしい手付きで漸く啜る。
  とろみの有るつけ汁は、仄かに煮干しの風味が立ち昇り、
  麺にしっかりと纏わり付き、其れは丸で、ポタージュスープの様な感じ。
  此の適度な粘性が良く、余りに纏わり付き過ぎると、食べ終わり迄、つけ汁が足らなくなってしまう。
  此方のは、丁度良い量が残る程度の粘性なので、慎重な浸し配分を考えずに済むのが助かる。
  豚骨と鶏の円やかでクリーミーな味わいで、自然の甘味が心地好い。
  トロッとした滑らかな口当たりが好きだ。
  麺は相変わらずの極太麺で、ポキポキとした強靭な腰が効いており、
  又、歯を押し返すような弾力も兼ね備えており、麺自体にも旨さが有る。
  「完全国産小麦麺」を謳うだけの事は有ろう。
  さて、「半肉増し」にした、超高級食材の叉焼は、安定した旨さで、安心感が持てる。
  バラ肉を巻いた物で、内縁の赤身の部位はしっかりとした噛み応え、
  外縁の脂身の部位はトロトロのプルプルで、味がしっかりと染み込んでいる。
  口の中で蕩けて行く様子が愉しい。
  枕木の様な麺麻は三本入っているが、味付けが少々薄めで、僕の様な高血圧患者は、
  もう少ししっかりとした味付けが施されていても良い。
  丼の底に沈殿した玉葱の微塵切りの甘さ、シャリシャリ感も堪能し、
  最後はスープ割りはせずに、原液の儘、濃い状態で飲み干すのが流儀。
  少しは明日への英気が養えた様な気がする…。