続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけめん 蕾」【大宮】

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◆「つけめん 蕾」【大宮】


 ◎「つけめん(大盛)」七八〇円+「手作りメンマ」一〇〇円

 …週の真ん中にこうして休みが有ると、身体が非常に楽だ。
  師走に入り、毎日、日帰りで彼方此方に仕事で出掛けている為、
  泊まりが無い分、移動に因る体力の消耗は結構効く…。
  世間様は伴天連正月気分で浮かれ腐っている様で、そんな中、大宮の街へと出る。
  用事を済ませる前に、先ずは腹拵えが先決なので、御決まりでつけ麺を啜る。
  風の便りで、「三弾」と言うつけ麺の店が、「つけめん 102」の向かいに出来たと聞いたが、
  駅から少し距離が有り、其れで大行列だった時の衝撃を受けるのが嫌で回避。
  少ない待ちで、旨いつけ麺が啜れる貴重な店である此方へ、二ヶ月半振りに訪れる。
  木の引き戸を開けて店内に入ると、待ちは六人。
  まあ、祝日で此の人数ならば許容範囲内だ。
  券売機で、何時もの「つけめん(大盛)」の釦を押し、気紛れで「手作りメンマ」も押す。
  待ち客用の椅子に腰掛け、一〇分程で席が空き、腰を据える。
  異様な空腹に耐え兼ねて苛苛している所へ、「つけめん(大盛)」到着。
  麺が四四〇グラム有ると言うだけあって、豪快な盛りだ…。
  麺の上に載りが敷かれ、魚粉が盛られているのだが、今回は麺に塗して頂く事にする。
  早速、魚粉で茶色に成った麺を手繰り、濃厚な茶褐色をしたつけ汁へと潜らせる。
  ヅヅヅと大きな音を荒げて啜ると、久し振りに味わう旨さを思い出す。
  麺に纏わり付いた魚粉のジャリジャリとした感じが唇を這い、
  少し粘性の有る、魚介系と動物系を合わせた濃厚で芳醇な味わいが口一杯に拡がる。
  此処最近通い慣れた「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」の煮干し出汁とは又違った味わい。
  豚骨も強く出ており、まったりとコクの有る円やかさが味わえる。
  麺は極太で、強靭な腰が効いており、ポキポキとした、つけ麺の醍醐味と言える食感が良い。
  又、モチモチとした弾力も感じられ、食べ応えは十分。
  トッピングの麺麻が結構な量入っているが、特筆すべき特徴が無い為、無駄に多い印象…。
  枕木の様な極太のシャキシャキとした物の方が好み。
  御蔭で、刻み叉焼の存在感が消えてしまい、麺麻のつけ汁で頂いている心持ちに成ってしまう。
  味付け玉子にしておけば宜しかったか…。
  寄る年波の所為か、四四〇グラムの麺を食べ進める内、後半は胃袋がきつい状態に陥る。
  こんなにも脆く年老いたかと、普段は何て事の無い量を頂いているにも拘らず、
  目を白黒させる寸前で、何とかきっちりと完食。
  〆は、何時もは絶対にしないスープ割りを、スープ割り用のポットがカウンターに置いてあると言う
  只其れだけの理由で、気紛れで割って飲んでみる。
  柚子の風味が立ち昇り、上品な香りがし、器の底に沈殿した魚粉も残らず飲み干す。