…浜松市内での仕事を十八時半に終え、バスに揺られて宿へと戻って来る。
浜松最後の晩なので、絶対に名物の浜松餃子を頂くべく、店の目星は付けてある。
小雨そぼ降る中を、生来の面倒臭がり故、傘も差さずに浜松の街に出る。
浜松と聞くと思い出される駄洒落は、「世界まるごとハママッツ」…。
そんな駄洒落を心で呟き乍ら、目当ての此方への道程を急ぐ。
浜松最後の晩なので、絶対に名物の浜松餃子を頂くべく、店の目星は付けてある。
小雨そぼ降る中を、生来の面倒臭がり故、傘も差さずに浜松の街に出る。
浜松と聞くと思い出される駄洒落は、「世界まるごとハママッツ」…。
そんな駄洒落を心で呟き乍ら、目当ての此方への道程を急ぐ。
◎「生ビール」六〇〇円
…店内はほぼ満席で、独りだがテーブル席に案内される。
取り敢えず、何は無くとも労働後の麦酒は欠かせない。
此の一杯の為に働いているのだから…。
蒸し暑い陽気だったので、麦酒が余計に旨く感じられる。
…店内はほぼ満席で、独りだがテーブル席に案内される。
取り敢えず、何は無くとも労働後の麦酒は欠かせない。
此の一杯の為に働いているのだから…。
蒸し暑い陽気だったので、麦酒が余計に旨く感じられる。
◎「餃子 中(12個)」六九〇円
…さて、御目当ての餃子は「小(8個)」、「中(12個)」、「大(16個)」、「特大(20個)」。
勿論、「特大」は余裕で平らげられるが、一一五〇円は勿体無いと思い、
抑えに抑えて「中」を発注する。
浜松餃子と言えば、其の昔、「ナムコ・ナンジャタウン」の「餃子スタジアム」に於いて、
「浜松屋台餃子 石松」で一度頂いた事が有るのみ。
専ら、宇都宮の「みんみん」や「正嗣」の方が馴染み深い…。
カウンター席が空いたので、移動し、厨房内の調理の様子が見て取れる。
業務用の餃子を焼く鉄板を使うのかと思いきや、家庭用のフライパンで焼いている。
フライパンに円形に餃子を敷き詰めて焼き、焼き上がったら上から皿を被せ、
其れを引っ繰り返して皿に盛り、真ん中の窪みに茹で萌やしを盛り付けて完成。
浜松餃子の大きな特徴は、此の萌やしが載る事。
卓上の餃子のタレと辣油を調合し、良い塩梅のタレを作る。
箸で摘み、皮と皮がくっ付いているのを丁寧に引き剥がし、タレに付けて頬張る。
中の餡は、キャベツ九割、挽肉一割と言う配合だけあって、実にあっさりしている。
口の中でホロホロと、餡が解れて行く様が感じられる。
大蒜も控え目乍らも入っており、しっかりと体内に補給する。
此れは幾らでも腹に入るな…。
皮もパリっと香ばしく、其れで居て、モチッとした食感も有る。
此れが又、麦酒と実に良く合うわい…。
◎「ラーメン(ピリ辛ごま味)」六五〇円
…餃子十二個と麦酒二杯を頂いた後は、〆の腹拵え。
餃子だけしか無いのかと思って来たが、ラーメンも有るので助かる。
「醤油」、「味噌」、「塩」、「ピリ辛ごま味」の四種類もの味が有る事から、
ラーメンに関しては味の期待を寄せない様に心に言い聞かせる。
其の中から、坦々麺風な物を期待して「ピリ辛ごま味」を発注。
提供されるのも早い…。
見た目は丸で坦々麺。
蓮華でスープを啜ってみると、胡麻の風味で、少々辛さは感じられるが、
鶏ガラベースの醤油ラーメンの味わいが有り、さっぱりした坦々麺と言った感じ。
麺はストレートの細麺で、茹で加減は柔らか目だが、此のスープには合っている。
此のラーメンで一番の出色は叉焼。
全く以って侮っていたが、厚みが有り、ホロトロ感が有り、柔らかくて旨い。
此れならば、摘みの「チャーシュー」を頂けば良かったと後悔する程…。
具は他に、麺麻、若布、蒲鉾、海苔。
スープも粗方飲み干し、汗を拭き拭き、真夏の風呂上がりの様な状態で店を出る…。