続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「へーちゃんラーメン」【南越谷】

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◆「へーちゃんラーメン」【南越谷】


 ◎「へーちゃんラーメン」六〇〇円+「味タマゴ」七〇円+「メンマ」七〇円

 …月曜日からの二泊三日の掛川、浜松出張から帰還し、木曜日から三連休。
  初日の昨日は、原作を読んで、非常に面白かった「ゴールデンスランバー」の映画を観、
  涙腺を決壊させ、晩は「和匠喜酒 かもん」で鍋を突いて温まる…。
  今朝は諸般の事情で新三郷に出掛け、帰りに昼御飯を済ませて帰る事にする。
  先々週は「らーめん大 蕨店」迄出掛けたので、今回もそうしようかと思ったが、
  以前より、南越谷に「ラーメン二郎」の亜流の店が在ると言うのを聞いており、
  折角の平日休みで、行列も少なかろうと踏んで、初潜入を試みる…。
  店の地図を頭に叩き込み、駅を降りて呑み屋街を抜けて行くと、黄色い看板を発見。
  大抵、看板は黄色をしている…。
  店内に入ると、空席が有り、入口の券売機で食券を購入する。
  初めてなので、「へーちゃんラーメン」と、七〇円のトッピングの釦を二つ押す。
  「味タマゴ」と「メンマ」にし、具でも味の実力を確かめようと言う寸法だ…。
  カウンター席に着席し、店内を見廻すと、如何考えてもスナック。
  恐らく、其の儘、居抜きで使っているのだろう。
  食券を手渡す際に、「野菜、脂、大蒜で…」とトッピングを告げる。
  待っている間、カウンター席の足元の足置きを確かめると、ツルツルと滑り、
  其の観点からは、「二郎」系らしさが垣間見える…。
  五分強で、スナックのカウンター席に「二郎」系ラーメンが載ると言う異様な光景に立ち会う。
  野菜の盛りは少な目で、山と言うよりは丘陵、小高い丘と言った高さ。
  さて、一体、どんな味なのか、どれ程、「二郎」に近付いているのか御手並み拝見。
  蓮華でスープを啜ってみると、ん?、正直、薄く感じる。
  然し、何と無く、「二郎」の象徴である「カネシ醤油」の甘辛い感じがする。
  勿論、「カネシ醤油」は亜流の店には卸さないであろうから、模した醤油ダレであろう。
  乳化はしておらず、サッパリとした味わい。
  スープは一見すると「背脂チャッチャ系」を彷彿とさせ、「らーめん 涌井」、「ましこ亭」と言った、
  今から一〇年程前に流行を牽引した店のスープを、少し濃い色にした様な感じ。
  「辛め」にすれば良かったかなと、些かの後悔を感じ乍ら食べ進める…。
  野菜はシャキシャキとした歯触りが有り、其の上には結構な量の刻み大蒜。
  可也細かく刻まれており、卸大蒜に近い粒子の細かさで、辛味が強い。
  然も、風味も強烈で、帰りの電車が憚られそうだ…。
  麺は取り立てて太い訳ではなく、中太麺と言った感じか。
  ゴワゴワとした、オーションを使った麺の様ではなく、ツルッとした口当たり。
  もう少し印象に残る特徴が有ると良いと感じる。
  麺の量は四〇〇グラム有ると言うが、然程感じられない位にスルスルと入ってしまう。
  豚は、「豚」と言うよりは叉焼
  切り方も薄くて「肉塊」ではなく、腿肉と思われ、パサパサ感が強く、トロトロ感は無い。
  麺麻はシャキッとした歯触りの、至って普通の麺麻。
  味付け玉子はやや半熟気味で、固茹での一歩手前。
  一口齧り、其処へ大蒜の染み出したスープを掛け、残りを頬張る。
  総じて見ると、物足りなさは多分に残るが、埼玉県南東部で「二郎」が頂けるとあれば、
  貴重な店に成り得るのかも知れない。
  其れにしても、中々、大蒜臭が抜けないな…。