続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「和匠喜酒 かもん」【宮原】


 …昨晩。
  下永谷で仕事を十九時過ぎに終え、其処から電車を乗り継ぎ、二時間掛けて帰る。
  連日の歩き通しで、四日連続で一〇〇〇〇歩以上を歩いている。
  更には花粉症で襤褸襤褸で、生きた心地がしやしない…。
  そんな一週間の錆落としに毎度の此方を訪れる。
  扉を開けて入ると、一階席はほぼ満席で、二階席は貸切と言う。
  一瞬、諦めて帰ろうかと思うも、マスターが手招きして呼び寄せ、通されたのは厨房内。
  奥の調理場で、席が空く迄呑む事にする…。

 ◎「生ビール(中)」五五〇円
 …其れにしても何だ。
  蒸し暑く、生臭い匂いが漂う調理場で一杯遣るのは初めてだ。
  酷い扱いだ、全く…。
  其れでも麦酒は旨い。
  目の前には、御通しで出す物がタッパウエアに入っており、あわよくば食べ放題。
  然し、ビーフンと、茄子の煮浸しで腹くちくしてもなぁ…。

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 ◎「赤鶏タタキ」九五〇円
 ◎「ワラサ造り」七六〇円
 …麦酒を一杯半呑んだ所で、漸くカウンター席に通される。
  矢張り、此方の方が涼しく、空気が新鮮に感じられる…。
  早速、メニューを開いて発注を済ます。
  先ずは、此処最近欠かさず頂いている赤鶏の叩き。
  又しても、マスターに「チキン野郎!」と罵詈雑言を浴びせられる。
  そして、メニューには載っていないが、天然物の若鰤が有ると言うので御願いする。
  赤鶏の叩きは勿論、卸大蒜にして貰い、生醤油にたっぷりと溶く。
  胸肉の部位は実に柔らかく、もっちりした何とも豊満な感じを受ける。
  鶏でも何でも、胸は大きいに越した事は無い…。
  腿肉の部位は弾力が有り、しっかりと筋肉が発達しているのが分かる。
  鶏でも何でも、脚はすらっと長いに越した事は無い…。
  お次は若鰤。
  卸大蒜を溶いた生醤油と間違わない様に、自家製刺身醤油で頂く。
  山葵を少し載せ、醤油にサッと潜らせて口に運ぶ。
  脂の載りは適度で、鰤の様な強い脂ではない。
  しっとりと口に馴染み、血合いの部位はコリッとしている。
  鶏肉と魚を同時に頂けるとは、何とも幸せだ…。

 此の日は麦酒を四杯頂戴し、店長T氏の仕事が終わるのを待って、自動車で送って頂く。
 帰りしな、不意に「マクドナルド」に行き、「ダブルクオーターパウンダーチーズセット」を購入。
 夜中の二時過ぎに、部屋で独り寂しく、ハイボールの呑み乍ら齧り付く。
 不摂生は、身体に悪いと分かっちゃいるけど止められない…。

 因みに、此の日の御薦めメニューは…、
 ・「かんぱち造り」七八〇円
 ・「炙りサーモン」七三〇円
 ・「まぐろ造り」九五〇円
 ・「天日干しさんま丸焼」五五〇円
 ・「茶豆」五三〇円
 ・「牛タンつくね棒(一本)」二八〇円
 ・「カレイ姿唐揚げ」七八〇円
 ・「ごぼうスナック揚げ」四八〇円
 ・「いか下足生姜焼」六五〇円
 ・「かつを味噌タタキ焼」七八〇円
 ・「かつを酒盗」三八〇円
 ・「鶏鍋(辛味噌、にんにく醤油)」六八〇円
 ・「カレー鍋かもん風」七三〇円
 ・「カキ土手鍋」九八〇円
 ・「寄せ鍋」一三五〇円
 ・「深谷ネギと鶏肉の鍋」七五〇円
 ・「おじやセット」三五〇円
 ・「うどん」二五〇円
 ・「玉子(1個)」五〇円