◎「小ブタ」八〇〇円
…今日から仕事も遣る事盛り沢山で、朝一でセンター北へと出掛ける。
遣っても遣っても終わらない様な感じで、丸で賽の河原で石を積んでは崩されるかの様…。
昼御飯は「ラーメン北郎」で、大して旨くない「二郎」の亜流を啜ってやろうかと行くと、
事も有ろうに閉まっており、雨の中、途方に暮れ、結局、「なか卯」で簡単に済ます。
十五時半に次の川崎へと移動を開始するが、如何にもこうにも、疲れて仕方が無い。
何かが負ぶさっているのではないかと言う様な身体の重さで、此の儘、死んでしまいたい程…。
其れでも何とか最後の力を振り絞り、川崎での仕事を十九時半に終え家路を辿る。
外は雨、そして矢鱈と寒い。
昨日の静岡では、鼻から椰子の木が生えそうな暑さで、汗を拭き拭き働いていたと言うのに…。
此の寒暖の差は、熱帯魚なら確実に腹を見せて浮かんでいるだろう。
そんな凍える様な寒さに暖を取る為、そして、肉体疲労に大蒜を補給する目的で、
珍しく仕事帰りに晩御飯を済ませて帰ろうと、此方を訪れてみる。
時刻は二〇時で、こんな陽気の為、先客二名の待ちのみ。
店内に入ると直ぐに、「スクールウォーズ」のイソップ青年似の店主から、
「ラーメンの大きさは?」と訊かれ、「小で…」と答え、券売機に向かう。
今日は折角なので奮発して、「小ブタ」にしてみる…。
席も直ぐに空き、最も落ち着く端っこの席に「ヨッコイ、ショーイチ」と腰掛ける。
其の直後から急に混み始め、五~六名の待ちが発生し、一足違いで難を逃れる。
最近、此の手の事が良く有り、其の点では運が良い様だ…。
程無くして、柔和な笑顔の店主からトッピングを訊かれ、「野菜、大蒜、脂」と返す。
店主から受け取った丼は、「二郎」系の中でも大人し目の繊細な印象を受ける代物。
三月三日以来、一ヶ月半振りに先ずは蓮華でスープから啜る。
濁った感じは無く、寧ろ澄んでおり、醤油ダレが立っている印象。
コッテリとした重い感じは無く、軽い口当たりで、後味は醤油ダレの酸味が感じられる。
久し振りの直系「二郎」の味に、立て続けに二口、三口と啜ってしまう…。
思わず、ホッと溜息を吐いて落ち着いてしまいそうな心持ちだ。
野菜の盛りは然程多くなく、シャキシャキとクタクタの丁度中間の一番好きな茹で加減。
此のキャベツ高騰の折、紛れも無く高級食材だ…。
麺は中太の平麺で、ツルツルとした食感で、スルスルと啜れる。
プニプニした感じで、所謂「二郎」の麺。
柔らか目で、ともすると茹で過ぎに成ってしまうのだが、完全な茹で過ぎではない一歩手前。
絶妙な麺上げの頃合いとでも言おうか、嫌味の無い柔らかさだ。
栄養補給の為の大蒜は、量は多くないが、久し振りなので身体に染み入る心地好さ。
そして、此方で初めて豚増しにしたが、此の豚が愉しみ。
少しパサパサ感の有る部位や、ホロッと繊維に沿って解れ、ギューっと噛み締めたい食感の部位や、
脂身が付着し、トロトロ、プルプルが味わえる部位の三種類が堪能出来、満足度は高い。
訪れる前は、豚増しにして、野菜も増したら食べ過ぎて気持ち悪くなるかと危惧したが、
スープが軽めの為、ゴテっとする事も無く、簡単に平らげられてしまう。
問題なのは、此処から二時間掛けて帰宅せねば成らないのに、大蒜を摂取してしまった事。
何とか電車内では我慢出来たが、家に着く寸前から便意を催し、厠に駆け込んだ事は言う迄も無い…。
遣っても遣っても終わらない様な感じで、丸で賽の河原で石を積んでは崩されるかの様…。
昼御飯は「ラーメン北郎」で、大して旨くない「二郎」の亜流を啜ってやろうかと行くと、
事も有ろうに閉まっており、雨の中、途方に暮れ、結局、「なか卯」で簡単に済ます。
十五時半に次の川崎へと移動を開始するが、如何にもこうにも、疲れて仕方が無い。
何かが負ぶさっているのではないかと言う様な身体の重さで、此の儘、死んでしまいたい程…。
其れでも何とか最後の力を振り絞り、川崎での仕事を十九時半に終え家路を辿る。
外は雨、そして矢鱈と寒い。
昨日の静岡では、鼻から椰子の木が生えそうな暑さで、汗を拭き拭き働いていたと言うのに…。
此の寒暖の差は、熱帯魚なら確実に腹を見せて浮かんでいるだろう。
そんな凍える様な寒さに暖を取る為、そして、肉体疲労に大蒜を補給する目的で、
珍しく仕事帰りに晩御飯を済ませて帰ろうと、此方を訪れてみる。
時刻は二〇時で、こんな陽気の為、先客二名の待ちのみ。
店内に入ると直ぐに、「スクールウォーズ」のイソップ青年似の店主から、
「ラーメンの大きさは?」と訊かれ、「小で…」と答え、券売機に向かう。
今日は折角なので奮発して、「小ブタ」にしてみる…。
席も直ぐに空き、最も落ち着く端っこの席に「ヨッコイ、ショーイチ」と腰掛ける。
其の直後から急に混み始め、五~六名の待ちが発生し、一足違いで難を逃れる。
最近、此の手の事が良く有り、其の点では運が良い様だ…。
程無くして、柔和な笑顔の店主からトッピングを訊かれ、「野菜、大蒜、脂」と返す。
店主から受け取った丼は、「二郎」系の中でも大人し目の繊細な印象を受ける代物。
三月三日以来、一ヶ月半振りに先ずは蓮華でスープから啜る。
濁った感じは無く、寧ろ澄んでおり、醤油ダレが立っている印象。
コッテリとした重い感じは無く、軽い口当たりで、後味は醤油ダレの酸味が感じられる。
久し振りの直系「二郎」の味に、立て続けに二口、三口と啜ってしまう…。
思わず、ホッと溜息を吐いて落ち着いてしまいそうな心持ちだ。
野菜の盛りは然程多くなく、シャキシャキとクタクタの丁度中間の一番好きな茹で加減。
此のキャベツ高騰の折、紛れも無く高級食材だ…。
麺は中太の平麺で、ツルツルとした食感で、スルスルと啜れる。
プニプニした感じで、所謂「二郎」の麺。
柔らか目で、ともすると茹で過ぎに成ってしまうのだが、完全な茹で過ぎではない一歩手前。
絶妙な麺上げの頃合いとでも言おうか、嫌味の無い柔らかさだ。
栄養補給の為の大蒜は、量は多くないが、久し振りなので身体に染み入る心地好さ。
そして、此方で初めて豚増しにしたが、此の豚が愉しみ。
少しパサパサ感の有る部位や、ホロッと繊維に沿って解れ、ギューっと噛み締めたい食感の部位や、
脂身が付着し、トロトロ、プルプルが味わえる部位の三種類が堪能出来、満足度は高い。
訪れる前は、豚増しにして、野菜も増したら食べ過ぎて気持ち悪くなるかと危惧したが、
スープが軽めの為、ゴテっとする事も無く、簡単に平らげられてしまう。
問題なのは、此処から二時間掛けて帰宅せねば成らないのに、大蒜を摂取してしまった事。
何とか電車内では我慢出来たが、家に着く寸前から便意を催し、厠に駆け込んだ事は言う迄も無い…。