続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

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◆「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】


 ◎「濃厚煮干しつけ麺(特盛)」七八〇円+「メンマ増し」一〇〇円

 …昨晩。
  昼間に「鮨処 いっしん」で昼酒に興じ、酩酊状態で帰宅して午睡。
  途中、何度か目覚め乍らも床から這い出す事が出来ず、二度寝、三度寝を繰り返していると、
  時刻は二〇時を廻っており、午睡の度を越し、余りに寝過ぎた事に自己嫌悪に陥る。
  と言うのも、晩は「三丁目 にしや食堂」で麦酒を遣り乍ら、定食を頂こうと思っていたが、
  ゆっくりと一杯遣るには時間が無さ過ぎ、敢え無く断念する…。
  ならば、何を晩御飯に頂こう。
  「マクドナルド」の「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」を頂くには酒が必要だが、
  生憎、家には酒の備えが無いので、仕方無く諦める。
  重たい身体を擡げ、日進駅迄歩き、此方に久し振りに伺う事にする。
  四月十一日以来、実に一ヶ月半振りと、随分と間が空いてしまった…。
  今ではすっかり人気店に成長し、ラーメン本にも掲載されている様だ。
  然し、駅の北口が開設され、南口に出掛ける機会が無くなり、実状を目で確かめてはいない…。
  そして、霧雨が降る中を出掛けて行くと、待ちは無いものの、店内は満席。
  舌打ちをし、店の前を通り過ぎるも、他に当ても有る筈も無く、再び戻って入店する。
  券売機に向かい、「濃厚煮干しつけ麺(特盛)」と「メンマ増し」の釦を押す。
  前回が「濃厚煮干しつけ麺」だったので、本来は交互に頂く為に「魚介豚骨つけ麺」にするのだが、
  時間が空き過ぎた為、店の看板メニューの味を今一度確かめて置きたかった…。
  食券を手渡し、所在無げに待っていると、直ぐに席が空き、端っこの席に陣取る。
  此処は相変わらず木っ端アベックが目に付き、且つ、鼻に付く…。
  厨房内を見遣ると、何時もの柔和な笑顔の店主と、助手が一名。
  店主がスープを作り、助手が麺茹で、麺上げを行い、分業制が確立している様だ。
  そして、一〇分程で「濃厚煮干しつけ麺」が遣って来る。
  嗚呼、久し振りに鼻腔を刺激する芳しい香り…。
  つけ汁は茶濁しており、見た目からしてとろみが有るのが分かる。
  麺を箸で手繰り、其のトロットロのつけ汁に投入して啜る。
  「濃厚煮干し」と謳っているが、煮干しの風味は微かに香る程度に抑えられ、
  煮干しのえぐみ、雑味と言った類の物は一切感じられない。
  つけ汁は豚骨、鶏を中心とした動物系の出汁から醸し出される甘味と、
  ピリッとした一味唐辛子の辛味が巧く混ざり合っている。
  芳醇な風味、味わいが感じられ、相変わらずの旨さだ。
  麺は極太麺で、僅かに縮れが感じられ、「完全国産小麦麺」を謳う。
  今回は、何時もの様な強靭な腰は影を潜め、モチモチとした弾力が強めに感じられる。
  つけ汁との絡みも良く、つけ汁が纏わり付いて、持ち上げも良い。
  そして何より、水で〆ているにも拘らず、麺の器の底に水が溜まる事も無く、
  しっかりと水切りされているのが嬉しい。
  麺の水切りが甘いと、つけ汁が直ぐに薄まってしまうので困る…。
  具の叉焼は、バラ肉を巻いた物だが、開店当初の程の感動は得られずに残念。
  脂身はプルップル、赤身はホロッとして旨いのだが、以前の物の方が絶妙…。
  増量した麺麻は、枕木の様な太さの物で、コリコリ、シャキシャキとした歯触り。
  其の他、鳴門、貝割れ大根、刻み玉葱が入る。
  最後は例によって、スープ割りなんて甘ったれた真似はせず、原液の儘、グイッと飲み干す。