続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺屋たつみ 喜心」【秩父】

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 ◎「味玉つけめん」八五〇円+「大盛」一〇〇円

 …土曜日。
  折角の休日、少し遠出でもしてみようかと、三浦半島は三崎へ出掛けようかと考えていたが、
  生憎の雨の予報で、埼玉県は降っていないが、海沿いで降ると嫌なので回避する。
  況してや、此の暑さの中、電車や乗り合いバスを乗り継いで出掛けるのは一苦労だ…。
  と言う事で、其の代替案として、諸般の事情で秩父方面を自動車で目指す事にする。
  一番の理由は、「ケータイ国盗り合戦」で唯一、埼玉県内で未統一なのが「秩父地域」の為…。
  県道十五号線、国道二九九号線を通り、正丸峠を越え、秩父に入る。
  途中、紫陽花が綺麗に咲いている場所も有り、梅雨の時期である事を実感させられる…。
  羊山公園周辺をぶらっとした後、丁度、時間も正午を廻ったので、昼御飯を摂る事とする。
  秩父と言えば、蕎麦と相場が決まっているが、矢張り、忘れてならないのがラーメン。
  秩父には、其の昔、僕が今の様にラーメン店巡りを始める切っ掛けと成った店が在り、
  今から十一年前、巣鴨に在った「巣鴨ラーメン」に毎週の様に通い、すっかり虜と成る。
  然し、数年後、道路拡張の煽りを喰い、立ち退きを余儀なくされ、店を畳み、
  暫くの後、店主の故郷である此処秩父で「らーめん屋 いとう」として再開。
  二~三度訪れ、青春の味に再会して懐かしさ一杯に成った事が有った…。
  と言いつつ、此れだけ話を振っておき乍ら、背脂チャッチャ系のラーメンなので、
  今回は諸般の事情で回避し、秩父市内で一番の人気を誇る此方を初めて訪れてみる…。
  店に着くと、先客七~八名の行列が形成されており、蒸し暑い中、最後尾に並ぶ。
  肌に纏わり付く様な暑さの中、十五分程並んで、漸く店内へと辿り着く。
  先ずは券売機で食券を購入する。
  毎日日替わりのメニューが有る様で、店内には貼り紙が貼り巡らされている。
  土曜日は「トマトつけめん」らしいが、初めてなので奇を衒わず、定番の物を頂く事にする。
  と言う事で、「味玉つけめん」の釦と「大盛」の釦を押して食券を購入する。
  席に着き、暑さを凌ぐ為に水を一口含むと、檸檬を入れている様で、酸味が感じられる。
  ん~、普通の水で良いのに…。
  少しガッカリしつつも、水をチビチビ飲んで待っていると、待望のつけ麺が運ばれて来る。
  「鶏+魚介」と謳っているが、つけ汁は魚粉で真っ黒い色をしている。
  今流行りのつけ麺らしさが感じられ、見た目では期待が持てる…。
  若干、黄色味を帯びた麺を手繰り、茶褐色のつけ汁にドブンと潜らせ、一気に啜る。
  すると真っ先に、魚粉の風味がガツンと来る感じで、中々に出来の良さに驚く。
  鶏を店の売りとして前面に打ち出しており、豚骨ベースとは又一味違った味わい。
  何処と無く円やかな感じで、鶏油のコクが効いているのだろう。
  麺は強靭な腰は感じられず、モチモチとした弾力の有る麺で、水切りもしっかりされている。
  大盛りの割りには少ない感じがし、三五〇グラム有るか無いか程度。
  少々物足りなさは否めない…。
  具はと言えば、つけ汁に麺が浸し辛いと思っていたが、ゴロゴロと叉焼が沈んでいる。
  然も、結構な大きさの物で、「チャーシューつけめん」にしたかの様。
  然し、此の叉焼、表面を炙ってあり、カリカリ、サクサクとした歯触りが感じられる。
  些か炙り過ぎの感も有り、焦げの苦味と、つけ汁の魚粉のえぐみが相俟って、
  全体的に苦い印象を受けてしまい、其の点では悔いが残る。
  檸檬風味の水同様、奇を衒わずに普通に炙っていない叉焼で良いのに…。 
  具は他に麺麻、海苔、葱。
  そして、トッピングした味付け玉子は、地元「アクアファーム秩父」と言う所の玉子らしく、
  ネットリと濃い黄身で、味付けは濃くは無いが、半熟加減で旨い。
  もっと黄身がトロトロで、噛むとピュッと飛び出す程でも良いが。
  総じて旨いのは確かなのだが、好みとの相違が幾つか有り、期待をし過ぎた感は否めないか…。

 日替わりメニューは…、
 ・月曜日「中華そば 醤油」、「中華そば しお」、「トマトつけめん」
 ・火曜日「博多長浜」、「もろみ醤油」
 ・木曜日「煮干そば」、「秋刀魚そば」、「鯛煮干そば」、「味噌つけめん」
 ・金曜日「豚野菜そば」
 ・土曜日「トマトつけめん」、「鶏白醤油らーめん」
 ・日曜日「焦がし醤油らーめん」
 ・不定 「素らーめん」