続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「タイ料理のお店 テープタイ」【大宮】


 …昨日。
  前の晩、昼間の「鮨処 いっしん」から始まり、実家に帰り、父親の退職祝いを、
  深谷の「酒菜」と言う店で開催し、主役でも無いのに呑まされ、宮原へ電車で帰り、
  〆は「和匠喜酒 かもん」で〆ると言う、一〇時間呑みっ放し状態…。
  そんな中から、何とか九時には床から這い出し、無駄に天気の良いのを確かめる。
  単なる気紛れから、昼は大宮の街へ出てみようと、外出と洒落込む。
  折りしも昼時なので、普通であれば、ラーメン店ですんなり決定するのだが、
  諸般の事情で、ラーメン以外の物にしてみる。
  二〇一〇年もあっという間で、つい此の間、マッカーサーが来たと思ったら、もう一〇月。
  今年も何もしていないやと思い、イチローだって「変わらなくちゃ!イチロ、日産」と言っているので、
  人生初の試みをしてみようと、重たい腰を上げ、重たい腹を揺らして動き出す。
  三十四年間の無駄な人生に於いて、泰王国料理と言う物を、逆子で生まれて此の方、頂いた事が無い。
  此の、生まれて初めて泰王国料理を頂くと言う一世一代の世紀の試みを、
  「二十四時間テレヴィヂョン」も応援して呉れないので、こっそりと実施する。
  其の前に、「血液型を調べろよ!」と言う突っ込みは受け付けない事とする…。
  其の舞台は、携帯電話で何と無く調べて引っ掛かった此方。
  大宮区役所近くに在り、埼玉県内で唯一の泰王国商務省認定食事処らしい…。
  建物の二階にへと階段を上がり、店に入ると、二組の客が居り、店員は全て泰王国人。
  据わりの悪い感じがするが、件の尖閣諸島問題で中華人民共和国料理を断っているので、
  泰料理でもゆっくり頂いてみる事にしよう…。

イメージ 1
 ◎「ポピアソッ(生ハルマキ)」七〇〇円
 …数少ない泰王国料理の知識を寄せ集めた結果、生春巻きと言う答えが導き出され、先ずは発注。
  中華人民共和国料理の揚げた春巻きの代わりとでも言おうか…。
  発注して、料理が目の前に遣って来て思ったのだが、野菜が巻かれているではないか!
  選りに選って、野菜嫌いの僕がこんな目に遭う…。
  人参やら胡瓜やら、訳の分からない、兎の喰う様な物が、薄っぺらい皮で巻かれている。
  此れを別皿の橙色のテレレを付けて食べると言う。
  テレレは甘いやら、酸っぱいやら、辛いやら、複雑な味わいで、
  白い皮はモッチリとした食感がし、中からは飛蝗の好きそうな野菜が…。
  矢張り、中華人民共和国料理の揚げた春巻きの方が良いが、あの国の料理は…。
  如何して良いやら分からない板挟みの様な感じで、バリバリと遣っ付ける。

イメージ 2
 ◎「D(トムヤムクンラーメン)」九五〇円
 …昼時は数種類のメニューが有り、何れも九五〇円で提供していると言う。
  如何せん、泰王国料理自体が初めて故、メニューを見ても、何が何だか分からない。
  キックボクシングのボクサーの名前の様な料理の名前を読んでも分かりゃしない。
  然し、泰王国料理と言えば、トムヤムクンと言うのは知っている。
  世界三大スープの一つで、「トム・ヤム君」と言う人名でないでは事もちゃんと知っている…。
  噂では、酸っぱいやら、辛いやら、癖が有るやら、無いやら言われているらしい。
  と言う事で、折角、泰王国料理を初めて真面に頂くのだから、名物を頂こうではないか。
  そう息巻いて、発注したは良いが、徐々に不安に苛まれて行く…。
  自棄に出て来る迄に時間が掛かり、事に依ると、泰王国に海老を獲りに行っているのではないかと、
  真剣に悩み始めた頃、浅黒い泰王国人の女性店員が運んで来て呉れる。
  盆の上に、トムヤムクンと言う食べ物が有ると言うのは聞いていたものの、
  いざ実際に其の食べ物が置かれており、僕の三十四年の人生で知り得た経験や情報には当て嵌まらず、
  脳内の処理施設が固まってしまった様で、未知の食べ物が目の前に鎮座している。
  恐る恐る、蓮華を手に取り、スープを啜ってみる。
  ん!?
  噂通り、酸っぱさと辛さが時間差攻撃を仕掛けて来るが、然程、受け付けない感じでも無い。
  更に、二口、三口と啜り、脳に様々な情報を送り込む。
  此れは身体に害は無い食べ物であろうと…。
  麺を頂く。
  想像していた物と異なり、麺は棊子麺の様な幅広の平打ち麺。
  モッチリとした食感が有り、材料迄は判別する事が出来ない。
  具は萌やし、挽き肉、葱、木の実等が入っているが、スープの酸っぱさ、辛さに負けている。
  と言うより、徐々に此の酸っぱさ、辛さが僕に痛手を負わせる。
  熱さと辛さで、汗を噴き出させると言うのも有るが、生来、辛いのと酸っぱいのが駄目なので、
  食べ進むに連れ、慣れるどころか、拒否反応に近いものが出て来る。
  仕舞いには、スープを啜ると震えが起き、両手を強張らせ、「イーッ!」と発狂しそうに成り、
  引き付けを起こした子供の様に成り、麺と具は全て平らげたものの、スープ迄は…。
  定食には更に生野菜と、ラーメンに汁物は要らないだろうと言うのにスープが付き、
  更には泰米の白米が付き、此の泰米も人生初めて。
  何だろう、表現が非常に正しくないのは承知で申し訳無いのだが、スメルライス…。
  僕は泰王国には絶対に住めないと強く実感した瞬間でもあった…。

 因みに、他の昼時メニューは…、
 ・「A(豚肉とスイートバジル炒め乗せご飯)」
 ・「B(牛肉とスイートバジル炒め乗せご飯)」
 ・「C(鶏肉とスイートバジル炒め乗せご飯)」
 ・「E(タイ風ココナッツカレー)」
 ・「L(タイ風あんかけご飯)」
 ・「G(タイ風オムレツ乗せご飯)」
 ・「H(タイ風焼きビーフン)」
 ・「J(タイ風チャーハン)」
 ・「K(タイ風海老雑炊)」
 ・「I(豚挽肉とホーリーバジル炒め乗せご飯)」
 ・「M(日替わりランチ)」