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◆「つけめん 彩香」【若葉】
「つけめん 彩香」【若葉】
◎「カレーつけめん」七八〇円
…週末も瞬く間に終焉を迎え、又、新たな一週間が始まってしまう。
花粉症の所為で、鼻が詰まって呼吸困難に陥り、夜中に何度も起きる暮らし。
こんなんじゃ熟睡も出来ず、余計に寝起きの悪さに拍車が掛かる…。
幸いな事に、今日は坂戸に出掛ける為、朝は比較的ゆっくりな点。
然し、今週の運勢を占っているかの様に、朝からシトシトと雨が降っている。
出足を挫かれた様な気がして、週の初め気が滅入る。
全てを捨てて、蒸発したい気にさえ成って来る…。
そうは言っても、そんな事が出来る勇気も無く、今日も仕事に出掛けて行く。
外は冬を思わせる様な寒さだが、室内は暖房が効いて暑い位で、腕捲りで仕事を熟す。
つい三日前は初夏を思わせる様な、汗ばむ陽気だったのが、一転して此の寒さじゃ、
熱帯魚だったら腹を見せてプカプカ浮いてしまうだろう…。
そんな中、黙々と仕事に没頭し、十三時過ぎに昼休憩を取る事にする。
外は冷たい雨、食事に出掛けるのも億劫だが、腹が減っては戦は出来ないので仕方無い。
取り立てて、食べたい物も無く、他に行く当ても無いので、昨年十一月二十九日以来の此方へ。
喜び勇んで出掛けた訳ではないのに、運の悪い事に、店内は満席の様子。
何てこったい…、最近はこう口走る事が矢鱈と多い気がする。
暫く外で、小鹿の様に震え乍ら待っていると、女性店員が中で御待ち下さいと、
マザー・テレサの様な慈悲深い言葉を掛けて呉れ、暖房の効いた店内に入る。
先に券売機で食券を購入せねば成らず、此方ではつけ麺しか頂いた事が無いので、
偶には他の味の物を頂いてみようと、奇を衒って「カレーつけめん」と言うのにしてみる。
此の寒さ故、カレーの辛さで温まろうと言う無意識の判断が働いたのかも知れない…。
五分程、席が空く迄、売れない売春婦の様にボーっと立っていると、席が空いたと促されて着席。
雨に濡れた冷たさで、足の爪先は感覚を失ってしまっている程だ。
早いつけ麺の出来上がりが待たれる所だが、此方は女性が主に切り盛りをしており、
接客然り、女性らしい応対で気持ちが良く、妙齢な女性店主が中々に良い。
女性店主が「麺、上がります」と言うと、周囲の女性従業員が一斉に「はい」と返事をする。
部活動の様な感じで、初々しさが有り、小父さんは好きだ…。
鼻の下を伸ばしていると、「カレーつけ、上がります」と言う声が聞こえ、僕のが出来上がる。
運ばれて来た途端、芳しいカレー臭が、花粉症でイカれた鼻腔を擽る。
見た目は何処から如何見ても、カレーつけ麺としか言い様が無い位のカレーつけ麺。
茶色を帯び、胚芽か何かが練り込まれている麺を手繰り、茶褐色のつけ汁に浸ける。
すると、ネットリとカレーが麺に纏わり付き、粘度は高く、此の分では直ぐに無くなってしまいそう。
つけ汁には生クリームとカレー粉が浮かんでおり、見た目で旨そうだ。
実際に啜ってみると、唇が一気にカレー塗れに成り、ドゥルドゥルと音を立てて啜る。
味としては、カレー饂飩を啜っている様な感じだが、カレーは円やかさが感じられる。
然し、ドロドロ系も良いのだが、此れだとカレー饂飩と何ら変わりが無くなってしまうので、
つけ麺にするのであれば、スープカレー位と迄は行かなくても、もう少しサラっとしたつけ汁にし、
魚介なり、豚骨なり、ラーメンらしい出汁が味わえる物の方が良い様に感じる。
具は炙り叉焼の刻んだ物と、恐らくはカレーと一緒に煮込まれている玉葱が入っている。
麺は強烈な腰こそ感じられないが、ムッチリとした弾力が有り、風味も中々に良い。
他には味噌ラーメンや、トマトチキンラーメンの様な物も有るので、次回に期待したい所…。
花粉症の所為で、鼻が詰まって呼吸困難に陥り、夜中に何度も起きる暮らし。
こんなんじゃ熟睡も出来ず、余計に寝起きの悪さに拍車が掛かる…。
幸いな事に、今日は坂戸に出掛ける為、朝は比較的ゆっくりな点。
然し、今週の運勢を占っているかの様に、朝からシトシトと雨が降っている。
出足を挫かれた様な気がして、週の初め気が滅入る。
全てを捨てて、蒸発したい気にさえ成って来る…。
そうは言っても、そんな事が出来る勇気も無く、今日も仕事に出掛けて行く。
外は冬を思わせる様な寒さだが、室内は暖房が効いて暑い位で、腕捲りで仕事を熟す。
つい三日前は初夏を思わせる様な、汗ばむ陽気だったのが、一転して此の寒さじゃ、
熱帯魚だったら腹を見せてプカプカ浮いてしまうだろう…。
そんな中、黙々と仕事に没頭し、十三時過ぎに昼休憩を取る事にする。
外は冷たい雨、食事に出掛けるのも億劫だが、腹が減っては戦は出来ないので仕方無い。
取り立てて、食べたい物も無く、他に行く当ても無いので、昨年十一月二十九日以来の此方へ。
喜び勇んで出掛けた訳ではないのに、運の悪い事に、店内は満席の様子。
何てこったい…、最近はこう口走る事が矢鱈と多い気がする。
暫く外で、小鹿の様に震え乍ら待っていると、女性店員が中で御待ち下さいと、
マザー・テレサの様な慈悲深い言葉を掛けて呉れ、暖房の効いた店内に入る。
先に券売機で食券を購入せねば成らず、此方ではつけ麺しか頂いた事が無いので、
偶には他の味の物を頂いてみようと、奇を衒って「カレーつけめん」と言うのにしてみる。
此の寒さ故、カレーの辛さで温まろうと言う無意識の判断が働いたのかも知れない…。
五分程、席が空く迄、売れない売春婦の様にボーっと立っていると、席が空いたと促されて着席。
雨に濡れた冷たさで、足の爪先は感覚を失ってしまっている程だ。
早いつけ麺の出来上がりが待たれる所だが、此方は女性が主に切り盛りをしており、
接客然り、女性らしい応対で気持ちが良く、妙齢な女性店主が中々に良い。
女性店主が「麺、上がります」と言うと、周囲の女性従業員が一斉に「はい」と返事をする。
部活動の様な感じで、初々しさが有り、小父さんは好きだ…。
鼻の下を伸ばしていると、「カレーつけ、上がります」と言う声が聞こえ、僕のが出来上がる。
運ばれて来た途端、芳しいカレー臭が、花粉症でイカれた鼻腔を擽る。
見た目は何処から如何見ても、カレーつけ麺としか言い様が無い位のカレーつけ麺。
茶色を帯び、胚芽か何かが練り込まれている麺を手繰り、茶褐色のつけ汁に浸ける。
すると、ネットリとカレーが麺に纏わり付き、粘度は高く、此の分では直ぐに無くなってしまいそう。
つけ汁には生クリームとカレー粉が浮かんでおり、見た目で旨そうだ。
実際に啜ってみると、唇が一気にカレー塗れに成り、ドゥルドゥルと音を立てて啜る。
味としては、カレー饂飩を啜っている様な感じだが、カレーは円やかさが感じられる。
然し、ドロドロ系も良いのだが、此れだとカレー饂飩と何ら変わりが無くなってしまうので、
つけ麺にするのであれば、スープカレー位と迄は行かなくても、もう少しサラっとしたつけ汁にし、
魚介なり、豚骨なり、ラーメンらしい出汁が味わえる物の方が良い様に感じる。
具は炙り叉焼の刻んだ物と、恐らくはカレーと一緒に煮込まれている玉葱が入っている。
麺は強烈な腰こそ感じられないが、ムッチリとした弾力が有り、風味も中々に良い。
他には味噌ラーメンや、トマトチキンラーメンの様な物も有るので、次回に期待したい所…。
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※2011年2月28日時点の情報です。
ID:0007878715
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