◎「ホルモンめん」八〇〇円
…昨晩は仕事終わりに、同僚の先輩方々と大宮の「いづみや第二支店」で呑む集いが有り、
麦酒、酎ハイ、檸檬サワーと続け、仕舞いには味醂の様な酸味の有る禁断の「花の友」を、
薬缶で注いで貰い、三杯頂き、すっかり酩酊し、ヘベのレケで帰宅する駄目中年…。
其の昔、病んでいた頃は昼間から入り浸り、此の二二〇円の「花の友」を一〇杯呑み、
帰宅しようと電車に乗り、上尾駅迄乗り過ごし、上りに乗り換え、終点の上野駅迄乗り過ごし、
下りに乗り換え、再度、上尾駅迄乗り過ごし、上りに乗り換えて、漸く辿り着くと言う過去も…。
今回はそんな事も無く、綺麗に呑み、朝も酒は然程残っておらず安堵する。
まあ、体質で、飲酒すると身体の水分が奪われ、乾涸びてカラカラに成ると言うのは相変わらずだが…。
呑んだ翌朝だが、ちゃんと起床し、身支度を整え、仕事に出掛けて行く。
勿論、駅迄歩いただけで、大量の汗をかき、朝から不快感一杯と言う毎日だ。
津田沼に着き、汗だくで仕事に邁進し、背広のズボンの裏地のベトベト加減が許せない程。
五月で此の有様じゃ、八月に成ったら、一体僕は生きているのか如何かも分かりゃしない…。
十三時に成り、昨晩、飲酒の際に腹に溜まる物を食べていない所為で、猛烈な空腹感に襲われる。
行き先は、前回四月二十六日に初めて訪れた此方に仕方無く行く。
個人的に余り良い印象を抱いていない「茨城大勝軒」系、「麺屋 こうじ」系列で、
今や、北関東だけでは飽き足らず、都内でも増殖を開始している。
此方は「二郎」系メニューが主力で、其れだけの理由で今回も訪れてみる。
店に着くと空席は有り、券売機で食券を購入する。
前回の「ラーメン」が、「二郎」擬きの背脂チャッチャ系で、脂っこさが際立ってしまい、
同じ物を頂くのも何なので、少し捻り、店主御薦めと記されている「ホルモンめん」にしてみる。
ラーメンにホルモンが入っている物と言えば、四月に頂いた旭川の「ラーメン専門 ひまわり」。
其処の店員さんがまあ綺麗で、「ひまわり小町」と呼ばれていると知り、恋してしまう。
一ヶ月半前にも拘らず、遥か遠い昔の事の様に感じられるのは、年老いたからだろうか…。
食券を購入し、女中さんに手渡すと、脂の量は普通で良いかと訊かれ、其の儘にして貰う。
こちとら、もうそんなに若かない…。
席に着き、汗が止まらないので、冷水を立て続けに何杯も飲み続け、
何処ぞの核燃料容器の様に、冷却作業に努め、汗を拭き拭き、出来上がりを待つ。
程無くして、背脂たっぷりのラーメンが差し出される。
プースーの表面にはびっちりと背脂が敷き詰められており、昔の僕ならば小躍りして喜んだが、
今と成っては、多少、食傷気味で、胸焼けさえしそうな感じだ。
蓮華で掬って啜ると、「二郎」系と言うよりは、完全な背脂醤油豚骨ラーメン。
背脂のコッテリ感、甘味が真っ先に伝わり、一昔前、席巻した背脂チャッチャ系が懐かしい。
野菜増しが出来ないので、野菜の量は控え目で、其れに卓上のラーメンダレをぶっ掛ける。
野菜の味を誤魔化し、味を濃くする為に、ドレッシング感覚でドバドバ掛ける。
野菜の茹で加減は先ず先ずで、生に近く、シャキシャキし過ぎる嫌な食感も然程無い。
そして、卓上に置かれた醤油漬け刻み大蒜を投入する。
此の手のラーメンは、大蒜のパンチが無いと如何も美味しくない。
麺は縮れの効いた極太麺で、ムッチリとした弾力と適度な腰が効いており、
ワッシワッシと貪る様に啜るには適した食感で、スープは今一だが、麺は好みだ。
さて、主役とも言うべきホルモンはと言えば、ピリ辛の味噌ダレで味付けされたもつ煮と言うか、
ホルモン炒めと言うか、酒の摘みの様な味わいで、別段、無くても良いかなと。
然し、有ったら有ったで十分に美味しく、スープに浸していると、トロトロに成って良い。
徐々にスープにピリ辛の味噌ダレが溶け出して来る。
中盤、又しても卓上の魚粉を投入し、和風な感じを演出し、終盤は「花胡椒」を振り掛け、
爽やかな辛味を加え、益々、身体に悪そうな味へと変えてみる…。
食べ乍ら、汗は引っ切り無しに噴出し続け、鬱陶しいったら有りゃしない。
業務用の大型冷凍倉庫で頂いてみたいものだ。
脂っこい物を頂いたので、食後は喉が矢鱈と渇く…。
麦酒、酎ハイ、檸檬サワーと続け、仕舞いには味醂の様な酸味の有る禁断の「花の友」を、
薬缶で注いで貰い、三杯頂き、すっかり酩酊し、ヘベのレケで帰宅する駄目中年…。
其の昔、病んでいた頃は昼間から入り浸り、此の二二〇円の「花の友」を一〇杯呑み、
帰宅しようと電車に乗り、上尾駅迄乗り過ごし、上りに乗り換え、終点の上野駅迄乗り過ごし、
下りに乗り換え、再度、上尾駅迄乗り過ごし、上りに乗り換えて、漸く辿り着くと言う過去も…。
今回はそんな事も無く、綺麗に呑み、朝も酒は然程残っておらず安堵する。
まあ、体質で、飲酒すると身体の水分が奪われ、乾涸びてカラカラに成ると言うのは相変わらずだが…。
呑んだ翌朝だが、ちゃんと起床し、身支度を整え、仕事に出掛けて行く。
勿論、駅迄歩いただけで、大量の汗をかき、朝から不快感一杯と言う毎日だ。
津田沼に着き、汗だくで仕事に邁進し、背広のズボンの裏地のベトベト加減が許せない程。
五月で此の有様じゃ、八月に成ったら、一体僕は生きているのか如何かも分かりゃしない…。
十三時に成り、昨晩、飲酒の際に腹に溜まる物を食べていない所為で、猛烈な空腹感に襲われる。
行き先は、前回四月二十六日に初めて訪れた此方に仕方無く行く。
個人的に余り良い印象を抱いていない「茨城大勝軒」系、「麺屋 こうじ」系列で、
今や、北関東だけでは飽き足らず、都内でも増殖を開始している。
此方は「二郎」系メニューが主力で、其れだけの理由で今回も訪れてみる。
店に着くと空席は有り、券売機で食券を購入する。
前回の「ラーメン」が、「二郎」擬きの背脂チャッチャ系で、脂っこさが際立ってしまい、
同じ物を頂くのも何なので、少し捻り、店主御薦めと記されている「ホルモンめん」にしてみる。
ラーメンにホルモンが入っている物と言えば、四月に頂いた旭川の「ラーメン専門 ひまわり」。
其処の店員さんがまあ綺麗で、「ひまわり小町」と呼ばれていると知り、恋してしまう。
一ヶ月半前にも拘らず、遥か遠い昔の事の様に感じられるのは、年老いたからだろうか…。
食券を購入し、女中さんに手渡すと、脂の量は普通で良いかと訊かれ、其の儘にして貰う。
こちとら、もうそんなに若かない…。
席に着き、汗が止まらないので、冷水を立て続けに何杯も飲み続け、
何処ぞの核燃料容器の様に、冷却作業に努め、汗を拭き拭き、出来上がりを待つ。
程無くして、背脂たっぷりのラーメンが差し出される。
プースーの表面にはびっちりと背脂が敷き詰められており、昔の僕ならば小躍りして喜んだが、
今と成っては、多少、食傷気味で、胸焼けさえしそうな感じだ。
蓮華で掬って啜ると、「二郎」系と言うよりは、完全な背脂醤油豚骨ラーメン。
背脂のコッテリ感、甘味が真っ先に伝わり、一昔前、席巻した背脂チャッチャ系が懐かしい。
野菜増しが出来ないので、野菜の量は控え目で、其れに卓上のラーメンダレをぶっ掛ける。
野菜の味を誤魔化し、味を濃くする為に、ドレッシング感覚でドバドバ掛ける。
野菜の茹で加減は先ず先ずで、生に近く、シャキシャキし過ぎる嫌な食感も然程無い。
そして、卓上に置かれた醤油漬け刻み大蒜を投入する。
此の手のラーメンは、大蒜のパンチが無いと如何も美味しくない。
麺は縮れの効いた極太麺で、ムッチリとした弾力と適度な腰が効いており、
ワッシワッシと貪る様に啜るには適した食感で、スープは今一だが、麺は好みだ。
さて、主役とも言うべきホルモンはと言えば、ピリ辛の味噌ダレで味付けされたもつ煮と言うか、
ホルモン炒めと言うか、酒の摘みの様な味わいで、別段、無くても良いかなと。
然し、有ったら有ったで十分に美味しく、スープに浸していると、トロトロに成って良い。
徐々にスープにピリ辛の味噌ダレが溶け出して来る。
中盤、又しても卓上の魚粉を投入し、和風な感じを演出し、終盤は「花胡椒」を振り掛け、
爽やかな辛味を加え、益々、身体に悪そうな味へと変えてみる…。
食べ乍ら、汗は引っ切り無しに噴出し続け、鬱陶しいったら有りゃしない。
業務用の大型冷凍倉庫で頂いてみたいものだ。
脂っこい物を頂いたので、食後は喉が矢鱈と渇く…。
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※2011年5月17日時点の情報です。
ID:0007857080
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