続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鮨処 いっしん」【日進】

◆「鮨処 いっしん」【日進】

 …昨晩。
  日曜日の日中は天気の悪さも手伝い、ずっと家に引き篭もり、極めて自堕落に過ごす。
  我が讀賣巨人軍が、乳酸菌燕軍団に敗戦を喫したのを見届け、陰鬱な気分にさせて呉れる。
  洗濯物も乾く気配も無く、暑きゃ暑いで腹立つし、中々上手く行かないものだ…。
  十九時半に成り、そろそろ晩御飯の心配をしてみる。
  先週十四日は上田に帰省しており、夕方に態々マスターから、翌十五日から夏休みに入る為、
  素材の品切れが多く、若し僕が来るんだったら申し訳無いからと、電話を頂いた。
  今週は平常通り、何時もの様に毎度の此方で英気を養い、胃袋を満たす事とする…。

 ◎「生ビール(中)」五八〇円
 …座敷席の何時もの場所は運悪く埋まっており、カウンター席の一番奥も、
  丁度、客が帰る所で、暫く待ち、カウンター席の一番奥へと収まる。
  黙っていても、自動的に出て来る麦酒を、グイッと呷る。
  此の日は昼間に、米利堅の高級飲食店「マクドナルド」で「ダブルチーズバーガーセット」を購入し、
  おみやにして貰い、揚げじゃが芋を摘みに、其の他雑酒を一本開けたので、厳密には口開けではない。
  矢張り、ちゃんとした、本物のルービーは旨い。

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 ◎「〆さば」二三〇円
 …客が立て込み、暫くは僕の様な小心者が発注出来る状況に無い為、麦酒だけを呷り続け、
  漸く、隙間を見付け、隙間産業の様にして発注を捻じ込む。
  小鰭と一緒に発注をして、最初に握って出して呉れたのが〆鯖。
  採算度外視とも思える程に分厚く切られ、脂の薄い時期にも拘らず、此方の鯖は冬の鯖と遜色無い。
  〆過ぎておらず、鯖本来の味わいを害わず、脂の甘味、旨味が存分に感じられる。

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 ◎「小鰭」二三〇円
 …壁に貼り出されたメニューの中に小鰭は無かったが、他の客が御構い無しに小鰭を発注しており、
  其れに倣い、小心者の僕も発注してみると、何と、新子ではないかいな。
  少し前は金魚程の大きさだったと言うが、其れでも三枚付けの握り。
  身は柔らかく、若々しさ、良い意味での青臭さが有り、夏の旬を頂くと言うのは良い。

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 ◎「鰯」一六〇円
 …壁に貼り出されたメニューにも、「今が旬」と貼られており、正に其の通り。
  見るからに、脂が十分に載っているのが見て取れ、此の時期の鰯を頂かずして、秋は訪れない。
  足の早い鰯がこうして、鮮度を保った美味しい状態で頂けるのは、此方ならでは。
  口に入れた途端にトローっとして、此の鰯は生で頂かないと勿体無い。
  焼いて頂くなんぞ、罰が当たる程だ。

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 ◎「鰺」二三〇円
 …鰯同様、「今が旬」の文字が全てを物語っている。
  昨年来、初夏からの鰺の旨さに魅せられ、鮪のトロにも匹敵する脂の載りに打ちのめされている。
  トロンとした口当たりは、「トロ鰺」とも言うべきで、鰺も鮮度が命だ。
  其れで居て、適度にプリプリした活きの良い弾力が有り、安心して青魚を堪能出来るのが此方。

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 ◎「まぐろ」二三〇円
 …先週の夏休み突入前日の十四日は鮪さえも売り切ってしまったと言う。
  七月末日に御邪魔した際は、胃袋の容量の関係で頂かなかったので、久し振りに頂いておく。
  今日日、冷凍物を使用せず、生鮪に拘り、然も二三〇円と言う価格で提供する店は皆無だろう。
  今回の鮪はしっとり感が強く、噛むとネットリとして、仄かな赤身特有の酸味が有り、
  赤身らしい赤身と言った趣きで、中トロとは違った、さっぱりとした赤身の旨さが味わえる。

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 ◎「生サンマ」三二〇円
 …七月末日訪店の際は、メニューには掲げておらずに出して呉れたが、今回は掲げている。
  其の所為か、発注する客も多いが、三二〇円の赤皿で提供と言う事は、未だ高値なのだろう。
  落ち着いて来ると、二三〇円の白皿で出て来るのだが、脂の載りは未だ薄目か。
  北海道産と言うが、秋刀魚特有の濃厚な味わいは堪能出来、プリッとした弾力も心地好い。

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 ◎「ぼたんえび」二三〇円
 …以前は三二〇円皿で提供されていた牡丹海老だが、此処最近はサーヴィス品として、
  二三〇円皿で提供される事が続いており、貧乏性の僕は、此処ぞとばかりに毎回頂いている。
  とは言うものの、プリン体フェチ、軽度の痛風患者としては甲殻類は崇め奉りたい程。
  トローッと蕩ける舌触りと、プリプリした甲殻類の食感、ネットリと甘い、濃厚な味わい、
  此れ等が何とも堪らず、最早、虜と成っている。

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 ◎「すじ子」三二〇円
 …さてと、そろそろ〆に取り掛かり真狩村
  細川たかしの出身地、北海道は真狩村限定の駄洒落も決まった所で、御決まりの筋子を。
  北海道名産の筋子だが、此れは鮭ではなく、姫鱒の筋子
  侮る勿れ、しっかりとしたプチプチ感が有り、プリン体の爆薬庫とばかりに弾けるのが秀逸。

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 ◎「煮穴子」三二〇円
 …大トリ、大トリ、鳳 啓助はポテチンと言う事で、守護神は穴子で決定。
  此方を訪れて穴子を頂かないだなんて、厠に入って、尻を拭かずに出る様なもの。
  トロットロに煮崩れる寸前迄炊き上げられたと言う程に柔らかく、此れは正に食後のデザート。
  煮ツメは、甘い茶碗蒸しこと、プリンのカラメルの様で、身は一瞬にして崩れ去ってしまうが、
  其の余韻を煮ツメは引き摺って、日曜日の晩の憂鬱さを和らげて呉れる…。

 此の日は麦酒四杯を頂戴し、小雨も丁度止んだ所で、夜道をフラフラ歩いて帰る…。

回転ずしいっしん [ すし ] - Yahoo!グルメ



住所: 埼玉県さいたま市北区日進町2丁目1616-5
営業時間:11:30~14:30、17:00~21:30、定休日:水曜日
最寄り駅: 日進(埼玉県)
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※2011年6月13日時点の情報です。
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