続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「La Voglia Matta」【大宮】


 …昨日。
  偶の週末と言うのに、何だかんだで、朝は早く目が覚めてしまい、
  二度寝するのも億劫で、起床予定時刻の九時の一時間以上も前から、ボーっとして過ごす。
  幾ら九月に成ったと言えども、暑さが厳しく、陽が昇れば気温も上昇する。
  況してや、来るんだか来ないんだか分からない颱風の所為で、
  猛烈な蒸し暑さが幾日も続き、身体も何だか調子が悪い気がする…。
  一〇時に成ったので身支度を整え、用足しに浦和へと出掛ける。
  用事を済ませ、十一時半に成り、そろそろ昼御飯の心配をする。
  其の儘、浦和で済まそうとも考えるも、如何も、大宮市民は浦和への敵対心と言うか、
  対抗意識が有り、此処は矢張り、落ち着く大宮へと戻る事にする。
  まあ、尤も、浦和市民も同様だろうが…。
  大宮駅へと戻り、何と無く、ザーピーとゲッティー気分で、
  彼是と店を探し回るのも面倒な蒸し暑さなので、七月九日に一度だけ訪れた事の有る、
  駅ビルヂングに入居している此方の伊太利亜の食事処にしてみる。

 ◎「生ビールジョッキ」五五〇円
 …正午に成ったばかりと言う事も有り、前回は並んで待たされたが、すんなりと入る事が出来る。
  着席し、先ずは此の日の口開けに、蒸し暑さの暑気払いも兼ねて、ルービー発注。
  昼間っから麦酒を呷れると言うのは、休みの日の最高の贅沢。
  隙有らば呑もうと、絶えず機会を窺っている…。
  小さ目の背の低いジョッキを手にし、グイッと、不快な暑さを呑み干して遣っ付ける。
  店内は客が多いので騒々しいが、麦酒の旨さは変わらない。

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 ◎「マルゲリータ」一一五〇円
 …麦酒が整えば、お次はザーピーを。
  此の手の伊太利亜の食事処に御邪魔すると、ザーピーは決まってマルゲリ。
  一番値段も安く、具が少なく簡素だが、ザーピーの旨さを堪能出来る様に思う。
  店屋物のザーピーを取る際は、流石にマルゲリは発注しないが…。
  前回も頂いているので、其の味、旨さに関しては心得ている。
  伊太利亜直輸入の薪窯で焼き上げるのを売りにしている様で、ザーピーの生地は薄く、
  直径は四〇センチメートルにも成ると言う大きさが、腕白中年の心を擽る。
  運ばれて来たザーピーは、其の場で店員が、八等分に切り目を入れて呉れる。
  食べ易く成った所で、薄っぺらな大きな一切れを摘み、口に運ぶ。
  赤茄子のテレレの赤、モッツァレラチーズの白、葉っぱの緑が伊太利亜国旗を模していると言う。
  生地の外側はパリッと、カリッと香ばしく、内側はモッチリと、しっとりとしている。
  味は、決して派手さは無いが、赤茄子のテレレの程好い酸味と、モッツァレラチーズの円やかさが、
  如何してこうも旨いかねと、唸ってしまう位に素敵だ。
  只、生地にテレレを塗って、ズーチーを乗せて焼いただけだと言うのに。
  簡素な味だけに、店に拠って味が異なり、旨さも全く違うのが面白い。
  勿論、此方のは旨いと言って全く問題無い。

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 ◎「なすとほうれん草のミートソース」一〇五〇円
 …ゲッティーはと言うと、同じく、前回も頂いた此方を発注。
  一度頂いて美味しかった物は、安心感が有るので、何度も頂いてしまう。
  ゲッティーに関しては、此処二週間続けて、「スパゲッティーのパンチョ」にて、
  昔懐かしい感じのナポリタンを頂いているが、全く別の食べ物と言って良かろう。
  まあ、ナポリタンも旨いが、肉味噌もゲッティーの基本なので好きだ。
  「スパゲッティーのパンチョ」と違い、卓上に粉チーズの備えが無いので、
  無くちゃ困るので御願いし、此れでもかとばかりに振り掛けてから頂く。
  牛丼に生玉子、カレーに蕩けるチーズ、珈琲には「クリープ」、ゲッティーには粉チーズだろう。
  味わいが一気に丸くなり、円やかでコクが増し、鼻の下がチーズ臭く成りそうだ。
  具が茄子と菠薐草と言う事で、此れ又、余り派手さは無いが、何れも、野菜嫌いの僕が、
  比較的好んで頂く数少ない野菜なので食べ易い。
  味付けは余り濃くなく、個人的にはもう少し濃い方が良いと思うが、
  高血圧患者ではない、健常者の人の味覚では、此れが普通なのだろう…。
  ゲッティーの茹で加減も、腰が効いており、赤茄子のテレレも酸味がきつくなくて良い。
  小洒落た伊太利亜の食事処のゲッティーも偶には良いものだ。
  麦酒も二杯頂戴し、丁度良い心持ちで、店を後にする。