続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者」【池袋】

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 ◎「つけめん(濃厚)M」八〇〇円+「味玉」一〇〇円

 …一体、秋は何処へ行ってしまったのだろうか。
  此れじゃ、聖子ちゃんも「風立ちぬ~、今は秋~」と歌えないではないか!
  夏なんて、百害有って一利無し。
  とっとと去って良し。
  然し、昨晩も熱帯夜で寝苦しく、更には二夜連続の蚊の襲来。
  只でさえ熟睡出来ない所へ追い討ちを掛ける。
  当然、寝起きはグッタリとし、起きるのが辛い。
  夏は何なんだ、一体。
  汗をかきつつ、身支度を整えて駅へと歩けば、当然、汗だく。
  汗が噴き出るだけで、此の上無く苛苛するので、堪ったものではない。
  満員電車に揺られ、池袋に出掛け、朝から残務を熟して行く。
  十二時半を過ぎ、午後からちょいと出掛ける仕事が有ったので、昼御飯も序に済ませる。
  さて、池袋で昼御飯と言えば、先週はハンバーグ、其の前はナポリタン。
  然し、今週はラーメンを頂こうと決めているので、初志貫徹。
  八月二〇日に「ラーメン ひかり」に御邪魔した際、系列の「頑者」が池袋に支店を出したと知り、
  其れを思い出し、場所も朧気乍ら、池袋駅に直結する「東武ホープセンター」へ。
  「ホープセンター」と言えど、一体、どの辺に希望が有るのか分からないが、
  此方の看板が見えた時に、少し希望が見えた気がした…。
  飲食店が軒を連ねる一画に在り、川越の本店同様、物凄い行列かと不安を胸に来てみると、
  何て事は無い、先客は三名のみで、拍子抜け。
  先ずは券売機で食券を購入する方式の様で、本店には無い「つけめん(ライト)」と言うのが有り、
  一瞬惹かれるが、此処は矢張り、川越の本店は訪れた事は有っても、此方は初めてなので、
  定番の「つけめん(濃厚)」の釦を押し、気紛れで「味玉」も釦もポチッとな。
  食券を手渡す際、麺の量を訊かれ、二〇〇グラムの「S」と三〇〇グラムの「M」が有り、
  勿論、腕白中年は二〇〇グラム足らずでは腹の足しに成らないので、「M」で御願いする。
  行列に並び、程無くして店内に通され、カウンター席の間に挟まる。
  店内は、昭和の香りがプンプンとする本店とは一八〇度異なり、近未来的なハイカラな造り。
  小洒落ており、壁は鏡張りで、こんな場所では生活出来ないだろうな…。
  一〇分程で、待望のつけ麺が運ばれて来る。
  目を惹くのは、丸で、讃岐饂飩を髣髴とさせる様な、太くて艶やかで、輝きの有る麺。
  黄色味を帯び、実に艶艶して、眩しい位に煌びやかだ。
  つけ汁は濃厚な茶褐色をしており、「頑者」特有の魚粉をあしらった魚介系醤油豚骨。
  艶っぽい麺を手繰り、つけ汁にサッと潜らせ、一気に啜る。
  つけ汁は、ややドロッとして、魚粉の味わいが感じられる物。
  動物系の出汁がしっかりと出ていて、適度に濃厚で、其処へ魚介の風味が加わる。
  両者、均整の取れた感じで、取り立てて、魚粉のジャリっと言う感じが有る訳でもない。
  然し、難点は、本店同様、つけ汁が温い。
  器は熱いのだが、残念だ。
  さて、褒めたいのは麺だ。
  口に入れると、表面はツルツルとして、口当たりが実に良い。
  そして、ポキポキと言う強靭な腰を味わわせると言うよりは、モッチリ、モチモチとした、
  しっかりとした弾力が有り、何より、喉越しが良く、啜るのが心地好い。
  此れは、唯一無二の麺と言って良いかも知れない。
  濃厚なつけ汁に負けず劣らずの、印象度の強い麺。
  具の叉焼は、トロットロで、脂身の部位はあっと言う間に蕩けてしまい、
  チーズにも似たコクが有り、赤身もホロッと解れ、噛み応えもちゃんと有る。
  麺麻は至って普通で、枕木の様な太さの有る物の方が合うだろう。
  「味玉」は、噛めば黄身がピュッと飛び出る程ではなく、及第点に留まる。
  次回は「つけめん(ライト)」を頂いてみたくなり、あっさり系のつけ汁と、
  此の麺との組み合わせに期待を寄せたい所。
  勿論、〆はスープ割りなんぞ、軟弱な真似はせず、原液の儘、グイッと飲み干して御馳走様。