続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺場 風天」【大井町】

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◆「麺場 風天」【大井町

 ◎「濃厚つけ麺(中)」七八〇円+「濃くチーズ」五〇円

 …何だろう、此の虚しさは。
  三連休なんて、あっと言う間に、三擦り半の速さで過ぎ去ってしまう…。
  重度のサザエさん症候群を患いつつ、身支度を整え、駅迄歩くのもやっと。
  すると、何てこったい、毎度御馴染みのJRさん御得意の電車の遅延。
  週明け、況してや三連休明けの初っ端から此れだと、膝から崩れ落ちそうな感覚。
  全ての予定が狂い、出鼻を挫かれた感に苛まれ、如何も駄目だ。
  普通ならば直通で大井町に行けるものを、態々、大宮駅で新木場行きに乗り換えさせられる。
  仕舞いには、新宿駅に着くと、何時の間にか新宿行きに変更されており、無理矢理降ろされる。
  毎回思うのだが、乗客を馬鹿にしているだろ、JRは。
  乗った時が新木場行きで、何で、降りる時は新宿行きなのだ。
  女子高生モノの奥床しい桃色映像を購入し、いざ観たら、五十路の熟女モノだった様な詐欺紛いな行為。
  毎度、喩えが分かり辛くて申し訳無いが、そう言う事だ…。
  大井町駅に何時もより四〇分近く遅れて到着し、大いにやる気を殺がれる。
  其れでも、すべき仕事は待ち構えており、汗を流して労働する。
  上司からの電話で、急遽、午後から、眠らない街・新宿に行かねば成らなくなり、
  十三時少し前に、先ずは昼御飯を摂ろうと、小雨そぼ降る中を出る。
  「キッチン ブルドック」も捨て難いし、「のりや食堂」で和歌山ラーメンも良い。
  最近はゆとり世代の若者の同行が多い為、「よし臓別館 銭場精肉店」に頻繁に行くが、
  今日は独りなので回避し、今月十二日以来の此方で、偶にはつけ麺を…。
  店に着くと、前回は略満席状態だったが、今回は空席が有り、ホッと一安心。
  券売機で食券を購入し、此方に初めて御邪魔した際と同じ「濃厚つけ麺」の釦を押す。
  そして気紛れで、毎回気に成っていた、「濃くチーズ」と言うトッピングも追加。
  以前、他の客のを見て、其れは粉チーズであると知っているので心丈夫だ。
  食券を手渡す際、中盛りで御願いし、更に、御握りが無料で付くので、御言葉に甘える。
  カウンター席に腰掛け、先ずは冷水を只管に呷り、身体の冷却作業を開始する。
  何時に成ったら夏が終わるのか、毎日気が気じゃない。
  涼しい等と言っているのは、何処のどいつだ。
  十五度を下回らない内は、立派な夏だ…。
  一〇分強で、腹っ減らしの腕白中年の前に、つけ麺、御握り、粉チーズが配膳される。
  腹の虫が喚き散らしているので、早い所、頂く事にしよう。
  先ずは、三〇〇グラム有ると言う中盛りの麺を手繰り、真っ黒に近い濃厚茶褐色のつけ汁に浸す。
  「濃厚つけ麺」と謳っている通り、粘性が有り、ドロッとしているので、
  余り大胆に浸してしまっては、最後迄、つけ汁が持たないので、適度に浸す。
  久し振りだが、つけ汁はドロッとしており、麺にべっとりと纏わり付く。
  此れを啜ると、豚骨が強めに出ているが、魚介の風味も負けじと主張しており、
  結構な衝撃を齎して呉れるつけ汁で、味も濃い目で、パンチが効いている。
  甘味、辛味、酸味、其れ等が良い均整を保たれている印象。
  麺はと言うと、「カネジン食品」製の物で、極太迄は行かないが、其れなりに太い。
  噛むとミシっと言う感じで、密度の高い、力強い弾力が愉しめる麺。
  歯を押し返さんばかりのモチモチ感で、其れで居て、ツルツルした嫋やか雰囲気も持ち合わせている。
  具は、刻み叉焼、穂先麺麻が入るが、素材自体は良いのだが、今一、地味さは否めない。
  そして、途中からコクを増すべく、「濃くチーズ」を投入する。
  何処を如何見ても、間違い無く粉チーズだ。
  投入して啜れば、うん、分かっているのだが、明らかにチーズだ。
  チーズの洋風なコクがふわりと拡がり、つけ汁の酸味が円やかになり、角が取れた印象。
  若干、チーズも溶けてとろみが増すが、後半は慣れの所為か、チーズの風味も掻き消されて行く。
  〆は例によって、スープ割りはせず、ドロッとしたつけ汁をヅルッと飲み干す。
  つけ麺にチーズとは、新感覚で良いかも知れない。