続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「麺や 鐙」【大和】

イメージ 1

◆「麺や 鐙」【大和】

 ◎「○濃つけそば(濃厚スープ)」八〇〇円

 …昨日。
  世間様は三連休と浮かれ狂っているが、こちとら普通の週末を終えて仕事。
  七月以来の休日出勤と相成り、偶には休日出勤手当てが付くので良いか…。
  仕事は幸いにも昼過ぎからなので、午前中は家でパーソナルコンピューターで仕事を熟し、
  正午少し前に家を出、一路、大和を目指す。
  巨大ターミナル駅新宿駅で久し振りに小田原急行線に乗り換える。
  大和に十三時半過ぎに到着し、一時間後の集合を前に、先ずは昼御飯。
  折角、普段余り訪れる機会が無い土地に行くのだから、其の土地の店を訪れたいと思うのが常。
  文明の利器・携帯電話で最寄りのラーメン店を検索し、手近な店にする。
  商店街に入り、目的の店へと向かう。
  凡その察しは付いており、以前に訪れた事の有る「節のそなた」と言う店の辺りか。
  と言う事は、閉店して、此方が入居した事に成る。
  商店街を進むと、案の定、宍戸 錠、予想通り、居抜きで此方が入っている。
  店内には先客一名のみで些か不安だが、意を決して潜入してみる。
  奥の方のカウンター席に腰掛け、先ずはメニューをザッと眺める。
  事前の下調べでは、鯛を用いた魚介系の出汁が特徴と言う。
  此の残暑の厳しさも手伝い、涼しげな物が良かろうと、つけ麺にしてみる。
  濃厚の物と、あっさり系の二種類が有り、勿論、濃厚民族なので、コッテリ系で。
  学生時分、随分とやんちゃをしていたであろう風体の店員に発注し、出来上がりを待つ。
  其れにしても何だ、未だ夏だ。
  冷水を呷り、其の冷たさが心地好く感じられる。
  そうこうしていると、件のやんちゃボーイがつけ麺を配膳して呉れる。
  見た感じ、今流行りの魚介系と動物系を合わせた「あの」感じ。
  麺は黄色味を帯び、取り立てて太いと言う訳ではなく、中太と言うべきだろうか。
  此れを手繰り、濃厚茶褐色のつけ汁に浸せば、べっとりと麺にとろみが纏わり付く。
  粘度は可也有り、ドロドロのポタージュ系だ。
  啜ってみると、真っ先に感じられるのは酸味。
  噎せる様な酸っぱさではないが、やや強めの酸味と、次に魚介と豚骨の出汁の風味。
  此方の売りは、鯛を中心とした魚介出汁と、豚骨を中心とした動物系スープを合わせたWスープ。
  どれが鯛の風味かは分かり兼ねるが、一言で言うと、良く有る味わい。
  今の流行り、主流とでも言おうか、大抵のWスープの店で味わえる味。
  然し、決して其れを批判しているのではなく、個人的には、至って美味しく頂けるので、
  寧ろ、気を衒った味の店より、余程安心感が有り、好きだ。
  此方のメニューには全て柚子が入っているらしく、其の風味がフワッと香る。
  麺はしっかりと水で引き締められており、適度な腰と弾力は及第点。
  具は刻んだ叉焼、麺麻、葱、半熟味付け玉子半個。
  何れも可も無く不可も無く、平均点と言った印象だが、玉子は黄身がトロッとネットリとして旨い。
  〆はと言うと、つけ麺が配膳された際、スープ割り用のポットも一緒に出されたので、
  普段はスープ割りを御願いするのが億劫なので絶対にしないが、偶にはね。
  蕎麦湯割り宜しく、仕事前に落ち着くべく、温かい汁で胃袋を温める。