◎「みそらーめん」七五〇円
…今週も未だ二日目。
月曜日を終えただけなのに、如何してこうも疲労しているか。
身体に何かが憑依でもしているのかと言う位に重苦しく、グッタリとしている。
其れは只、太って身体が重たくなっただけなのか…。
毎日、生きるのがやっとの状態で、彼是と余計な事を構っていられない。
自分だけで精一杯。
今日も今日とて、汗ばむ陽気の中、背広を羽織って仕事に向かう。
電車の中は蒸し暑いし、大きなタオルが手放せない日が続いている。
埼京線、武蔵野線、総武線を乗り継ぎ、えっちらおっちら、津田沼駅に降り立つ。
津田沼は月に一、二度は必ず訪れるが、此処一ヶ月、八千代や千葉市内に行く機会が有り、
矢鱈と武蔵野線や総武線を利用している気がする…。
仕事中は背広の上っ張りは剥ぎ取り、Yシャツは腕捲り、噴き出す汗を気にしつつ、
黙々と仕事をし、歩き回るので靴の底の減りが滅法早い。
革靴は半年は持たず、都度、安い物を購入して履き潰している…。
さて、十三時に成り、唯一の愉しみである食事の時間のタイムと相成る。
津田沼と言えば御決まりの「ラーメン 無限大」だが、偶には「必勝軒」にも行ってみようか、
否、何だかんだ言っても、「ラーメン 二郎」に少しだけ似ている此方を選んでしまう。
線路沿いを歩き、歩道橋を渡り、一〇月十八日以来、半月振りの訪店。
店の木戸を開けると店内は満席で、券売機の前でゆとり世代が間誤付いている。
苛苛しつつ、僕の番が来れば、とっとと未食の「みそらーめん」の釦を押し、食券を購入。
女中さんに手渡すと、背脂の量を訊かれるので、普通で御願いする。
満席だからと、普段は店内奥の椅子で待たされるのだが、今回は外で待つ様に促される。
店内の椅子が空いているにも拘らずだ…。
渋渋、外で放射性物質が漂う中を待ち、二~三分で店内に通される。
此れなら、中で待たせても良いのではと言う疑念が浮かぶ…。
まあ、其れは兎も角、火照った身体を冷水を呷って冷却する。
其れにしても、店内の殆どがゆとり世代で、自分で稼いだ金でも無かろうに、贅沢と言うか生意気だ。
僕の学生の頃は、外でラーメンを頂くなんぞ、大きな催し物だった。
其れも此れも、教科書が薄くなった所為で、学校でも此れが贅沢な事だと教えなくなったのか…。
少しばかり憤慨している所へ、目の前に初対面と成る味噌味のラーメンが登場。
プースーは何時もの背脂がびっちりと浮いた物で、どれどれと、先ずは蓮華で一口。
ブワッと味噌の風味が感じられ、其の後、背脂のコッテリ感と甘味が遣って来る。
中々悪くなく、「らーめん 弁慶」の背脂チャッチャ系の味噌ラーメンよりも濃い口。
野菜はシャキシャキとクタクタの中間の茹で加減で、此れに関しては一目置いている。
萌やしとキャベツが美味しく感じられ、僕の数少ない野菜補給だ。
食べ進めると、萌やしの合間に黒い一筋の物が見える。
最近の品種改良の技術は目覚ましいものが有り、黒くて細い萌やしが出来るのか…。
と、そんな筈は無く、紛れも無く人毛だ。
かと言って、苦情を言って騒ぎ立てる勇気も無ければ、そう言う性分でもない。
況してや、作り直して貰う時間も勿体無いし、結構、僕はこう言うのは意外と平気だ。
流石に、虫が入っていたり、ヂンヂロ毛だったら参るが、普通の毛が一本位なら、
取り除いてしまえば苦にならず、こう言う所は寛大な癖に、変な所で妙に神経質だったりする。
次回御邪魔する時、此の件を忘れていやしないだろうが、水に流す用意は有る…。
気を取り直し、麺はと言うと、ヂンヂロ毛にも似た縮れの効いた麺で、
ゴワゴワ、ボソボソとした口当たりで、腰、弾力、共に好みの部類に入る。
啜ると唸りを上げるかの様で、力強さが漲っている。
叉焼は何時もの感じで、齧ると肉の繊維が歯の隙間に挟まるが、ムッチリとした噛み応え。
今一、叉焼の評価は決め兼ねている。
結局、髪の毛が良い出汁を醸し出していたのか、プースーも粗方飲み干し、油分を摂取する。
次回は一体、何が入っているのか怖い気もするが、今度も来てしまうのだろうな…。
月曜日を終えただけなのに、如何してこうも疲労しているか。
身体に何かが憑依でもしているのかと言う位に重苦しく、グッタリとしている。
其れは只、太って身体が重たくなっただけなのか…。
毎日、生きるのがやっとの状態で、彼是と余計な事を構っていられない。
自分だけで精一杯。
今日も今日とて、汗ばむ陽気の中、背広を羽織って仕事に向かう。
電車の中は蒸し暑いし、大きなタオルが手放せない日が続いている。
埼京線、武蔵野線、総武線を乗り継ぎ、えっちらおっちら、津田沼駅に降り立つ。
津田沼は月に一、二度は必ず訪れるが、此処一ヶ月、八千代や千葉市内に行く機会が有り、
矢鱈と武蔵野線や総武線を利用している気がする…。
仕事中は背広の上っ張りは剥ぎ取り、Yシャツは腕捲り、噴き出す汗を気にしつつ、
黙々と仕事をし、歩き回るので靴の底の減りが滅法早い。
革靴は半年は持たず、都度、安い物を購入して履き潰している…。
さて、十三時に成り、唯一の愉しみである食事の時間のタイムと相成る。
津田沼と言えば御決まりの「ラーメン 無限大」だが、偶には「必勝軒」にも行ってみようか、
否、何だかんだ言っても、「ラーメン 二郎」に少しだけ似ている此方を選んでしまう。
線路沿いを歩き、歩道橋を渡り、一〇月十八日以来、半月振りの訪店。
店の木戸を開けると店内は満席で、券売機の前でゆとり世代が間誤付いている。
苛苛しつつ、僕の番が来れば、とっとと未食の「みそらーめん」の釦を押し、食券を購入。
女中さんに手渡すと、背脂の量を訊かれるので、普通で御願いする。
満席だからと、普段は店内奥の椅子で待たされるのだが、今回は外で待つ様に促される。
店内の椅子が空いているにも拘らずだ…。
渋渋、外で放射性物質が漂う中を待ち、二~三分で店内に通される。
此れなら、中で待たせても良いのではと言う疑念が浮かぶ…。
まあ、其れは兎も角、火照った身体を冷水を呷って冷却する。
其れにしても、店内の殆どがゆとり世代で、自分で稼いだ金でも無かろうに、贅沢と言うか生意気だ。
僕の学生の頃は、外でラーメンを頂くなんぞ、大きな催し物だった。
其れも此れも、教科書が薄くなった所為で、学校でも此れが贅沢な事だと教えなくなったのか…。
少しばかり憤慨している所へ、目の前に初対面と成る味噌味のラーメンが登場。
プースーは何時もの背脂がびっちりと浮いた物で、どれどれと、先ずは蓮華で一口。
ブワッと味噌の風味が感じられ、其の後、背脂のコッテリ感と甘味が遣って来る。
中々悪くなく、「らーめん 弁慶」の背脂チャッチャ系の味噌ラーメンよりも濃い口。
野菜はシャキシャキとクタクタの中間の茹で加減で、此れに関しては一目置いている。
萌やしとキャベツが美味しく感じられ、僕の数少ない野菜補給だ。
食べ進めると、萌やしの合間に黒い一筋の物が見える。
最近の品種改良の技術は目覚ましいものが有り、黒くて細い萌やしが出来るのか…。
と、そんな筈は無く、紛れも無く人毛だ。
かと言って、苦情を言って騒ぎ立てる勇気も無ければ、そう言う性分でもない。
況してや、作り直して貰う時間も勿体無いし、結構、僕はこう言うのは意外と平気だ。
流石に、虫が入っていたり、ヂンヂロ毛だったら参るが、普通の毛が一本位なら、
取り除いてしまえば苦にならず、こう言う所は寛大な癖に、変な所で妙に神経質だったりする。
次回御邪魔する時、此の件を忘れていやしないだろうが、水に流す用意は有る…。
気を取り直し、麺はと言うと、ヂンヂロ毛にも似た縮れの効いた麺で、
ゴワゴワ、ボソボソとした口当たりで、腰、弾力、共に好みの部類に入る。
啜ると唸りを上げるかの様で、力強さが漲っている。
叉焼は何時もの感じで、齧ると肉の繊維が歯の隙間に挟まるが、ムッチリとした噛み応え。
今一、叉焼の評価は決め兼ねている。
結局、髪の毛が良い出汁を醸し出していたのか、プースーも粗方飲み干し、油分を摂取する。
次回は一体、何が入っているのか怖い気もするが、今度も来てしまうのだろうな…。