続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「麺場 七人の侍」【池袋】

イメージ 1

◆「麺場 七人の侍」【池袋】

 ◎「つけそば(大盛)」七五〇円

 …先週は土曜日迄、六連勤で労働した為、月曜日に代休を宛がって頂いたので、
  飛び石に成らず、火曜日の春分の日を含めて三連休と成る。
  休みが長くなればなる程、休み明けの辛く厳しい。
  花粉症も最高潮を迎え、夜中も熟睡出来ておらず、寝起きは断末魔の苦しみ。
  此の儘、永眠して、気付かない内に火葬されても良いかなとさえ思う。
  今、焼き場で焼かれれば、脂が乗っているので、思いの外、善く焼けるだろう…。
  其れは兎も角、三連休明けのサザエさん症候群を患いつつ、身支度を整えて出掛ける。
  満員電車に押し込められ、池袋へと向かう。
  今日は珍しく、大して遅延する事も無く、出鼻を挫かれずに済む。
  三連休の空白を埋める様に、徐々に勘を取り戻し乍ら、慣らし運転から仕事に入るが、
  動き出してしまえばこっちのもので、寝起きの辛さは何処へやら。
  十三時を前に、そろそろ食事を摂ろうと、独りで池袋の街を彷徨う事にする。
  相変わらず、何処で何を頂こうと言う事前準備をしていないので悩んでしまう。
  さて、困ったなと思いつつも、当て所無く歩き、昨年六月十六日以来の此方に決定する。
  店の木戸を開けると、昼時にも拘らず、客は人っ子一人居ない。
  空いてて良いやとばかりに、先ずは食券を購入し、毎度の「つけそば」にするのだが、
  グッと堪えて、「特盛」止し、「大盛」で我慢し、出っ張った腹を見詰める…。
  誰も座っていない席に腰掛け、食券を手渡し、出来上がりを待とう。
  此方は其の昔、休日に池袋演芸場に落語を聴きに来る前に必ず立ち寄っていた程。
  其の節は「特つけそば」を頂いていたが、今と成っては、一〇〇〇円超えは財布が傷む…。
  一〇分程で、先につけ汁、次に麺と言う順で提供される。
  つけ汁は濁っているが、今流行りのドロドロの濃厚な感じは無く、サラサラの液状。
  麺は、店内奥の製麺室で打たれる自家製麺で、中太麺と言った感じで、太さは余り無い。
  其の麺を手繰り、つけ汁にたっぷりと浸し、一気に啜り上げる。
  粘性の強いドロドロのつけ汁だと、最後迄、配分を計算して啜らねば成らないが、
  粘性が低いつけ汁は心置き無く、どっぷりと浸す事が出来るので心丈夫だ。
  さて、つけ汁はと言うと、あっさり目の動物系と、ほんのりと薫る魚介系。
  酸味が加えられており、甘味は微かに感じる程度。
  甘酸っぱさが強過ぎると、チェーン店が見様見真似で作ったつけ麺の様な、
  薄っぺらい味で、只只、甘酸っぱいだけのつけ汁に成ってしまい勝ちだが、
  確りと出汁の風味が感じられるので、味の奥行きが有り、そんな心配は無用だ。
  麺はツルツルとした啜り心地で、喉越しが良い。
  噛むと腰が効いており、シコシコと言う歯応えが印象的だ。
  讃岐饂飩の粉を使用しており、門外不出と言われた饂飩粉だと能書きに記されている。
  具は刻み叉焼、麺麻、海苔が入り、何れも及第点。
  「特つけそば」には、別皿で蒸し器に掛けられた叉焼が付くのだが、今や、
  僕の腹がバラ肉なので、自重して止して良かった様な気がする…。
  〆は、やや甘酸っぱいつけ汁をグイッと呷り、酢を補給し、硬い身体を柔らかくしてみる。