続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「上州山賊麺 大大坊」【高崎】

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◆「上州山賊麺 大大坊」【高崎】

 ◎「山賊麺」六五〇円

 …其れにしても、兎に角、寝起きがきつい。
  齢三十六にも成れば、そろそろ初老の仲間入りをし、睡眠時間も短くて済み、
  朝も早くなり、こんなにも寝起きに苦労しなくても良いのだろうと思っていたが…。
  と言う事は、未だ若い証拠なのだろうか。
  そんな風に、都合の良い様に捉え、今週の最終日の朝を頑張って起床する。
  怠い身体に鞭打ち、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、何とか寝床から這い出す。
  今週の最後を締め括る今日は、二週間振りに上州は高崎に出掛ける。
  すっかり、赤城颪が吹き付ける季節も過ぎ去り、寒さに凍える事も無い。
  逆に、汗ばむ陽気で、季節はすっかり夏だ…。
  腕捲りをし、時折、額に滲む汗を拭いつつ、「暑い!」と口に出しつつ仕事に没頭。
  此れから、嫌な季節が訪れる事に、途轍も無い憂鬱を覚える…。
  十三時を廻り、そろそろ昼御飯を摂る事にする。
  高崎駅周辺には余りラーメン店が無く、今一、此の街での食事には困っている…。
  文明の利器、携帯電話でラーメン店を検索し、駅から然程距離が無く、
  今迄に訪れた事の無い店を当たると、通町に在る此方が引っ掛かる。
  汗をかいて目的地へと向かうと、「とおりまち横丁」と言う飲食店や小料理屋、
  呑み屋が密集する一画の中に位置し、以前訪れた「らーめんや なかじゅう亭」も近い。
  店に着くと、扉が開け放たれ、店内には客は居らず、少し緊張しつつ入店。
  カウンター席に腰掛け、先ずはメニューを眺める。
  御当地の素材を使用したラーメンが売りの様で、基本は「山賊麺」と言う物らしく、其れを発注。
  醤油味だけでなく、辛い物や、味噌味、和え蕎麦、つけ麺、其の他、限定メニューも有る様だ。
  冷水を呷り、身体の冷却に努め、其の出来上がりを待ち、程無くして目の前に差し出される。
  丼は然程大きくなく、見た感じ、プースーの量も少な目で、小ぢんまりと纏まった印象。
  蓮華を手に取り、先ずは、茶濁したプースーから啜る。
  幾分、ややとろみが有る様に感じられるプースーだが、メニューの能書きには、
  「上州の地鶏、魚介、茸、野菜の旨味たっぷりの和風ガッツリ系醤油」と謳われている。
  御案内迄に申し上げるが、「上州の」は「地鶏」に掛かっているのであって、
  「魚介」には掛かっておらず、群馬県は海無し県なので悪しからず…。
  鶏ガラの出汁の所為か、甘味が強めに出ている印象を受ける。
  不自然な人工的な甘味ではないので違和感は無いが、甘さは控え目の方が好みだ。
  魚介の味わいは殆ど感じられないが、大蒜の風味が何処と無く顔を覗かせる。
  麺は中太と言った感じで、ツルツルとした口当たり。
  噛むと、市販の生ラーメンの様な風味、味わいが感じられるが、モッチリ感が強い感じか。
  具の叉焼はバラ肉を巻いた物で、周囲が軽く炙られており、香ばしさが有る。
  脂身はプルンとして、赤身の部位はやや固めだが、中々に良さを醸し出している。
  麺麻は嬉しい事に、穂先麺麻の柔らかい物で、少しばかり高級感を漂わせる。
  汗を拭き拭き頂き、最後はプースーも全て飲み干し、存分に味わう。
  今度は他の物を頂いてみたいと、期待を残す味で、次回以降に思いを馳せる…。