続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ザ・ラーメン スモールアックス」【大井町】

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 ◎「小ラーメン」六五〇円+「ブタ」一五〇円

 …昨晩、俄かに気分を害し、其の所為で勿論、熟睡が出来る筈も無い。
  午前零時過ぎに就寝し、二時半には排尿に起き、其の後も浅い眠りを繰り返す。
  尤も、頻尿は気分を害さなくても毎晩の事だが…。
  こんな調子なので、目覚ましが鳴った時の不機嫌ったら無い。
  寝ている間、夢遊病患者宜しく、何処かを走って来たのではないかと言う位に疲労している。
  ぐったりとして、ボーっとして中々起き上がれない。
  時間を掛け、身体を慣らす様にして起き、今日も仕事と言う名の戦場へ行く。
  然し、こう言う時に限って、地味に電車が遅延している。
  全てが狂わされるわ、電車内は暑いわ、汗は止まらないわ、悲惨の極みだ。
  大井町に着き、直ぐ様、仕事に突入し、山積した仕事を遣っ付けて行く。
  汗を滲ませて仕事をし、十三時に成り、一先ず、昼休憩に。
  目星は予め付けてある。
  昨晩、寝しなに文明の利器、携帯電話で大井町駅周辺のラーメン店を検索してみると、
  三月三〇日に新規開店したばかりと言う、「二郎」系の店が在るらしい。
  地図を頼りに、路地裏のバラック街の様な細い、薄暗い通りに入り込み、此方を発見。
  非常に小ぢんまりとした造りで、七、八人も入れば酸素が薄くなりそうだ…。
  店頭に設えられた券売機で、先ずは食券を購入し、「小ラーメン」と「ブタ」の釦を押す。
  小さな貼り紙には、「小ラーメン」は麺の量が二五〇グラム、「大ラーメン」は三七五グラムとな。
  初めてなので、「小ラーメン」で様子見だな。
  店内には先客一名のみで、混雑を想定したが拍子抜けだ。
  食券を手渡し、狭いカウンター席の奥から二番目に腰掛け、只管に冷水を呷る。
  もう、季節はすっかり夏で、此れから、永く厳しい季節が続く…。
  厨房内が目と鼻の先なので、調理工程が具に見て取れ、一〇分程でトッピングを訊かれる。
  本家の「ラーメン 二郎」同様、野菜、大蒜、脂、辛目が注文出来、「全部で」と御願いする。
  出来上がり、差し出されたラーメンは大人しい感じで、盛りは控え目だ。
  蓮華の備えが無いので、油で滑りそうな丼を慎重に持って傾け、プースーから啜る。
  印象は、醤油ダレの味が立っており、非乳化のすっきりとしたさっぱり目の味わい。
  然し、此方の「脂」と言うのは、背脂と言うよりも「油」なので、表面は油層が出来ており、
  こってりとした感じも有るが、本家に似た醤油ダレの味わいが秀逸だ。
  言うなれば、「ラーメン二郎 京急川崎店」を髣髴とさせる。
  野菜の茹で加減は中々で、シャキシャキとクタクタの中間に近く、僕の好みだ。
  野菜も粗方片付き、奥から麺を引っ張り上げて啜る。
  店内にはオーションの袋が詰まれており、恐らくは二階が製麺所になっており、自家製麺だろう。
  麺は中太の平麺で、表面はツルツルとしており、此れ又、本家に近い印象を持つ。
  茹で加減はやや柔らか目で、其の辺りも似ており、モッチリ、シコシコとした食感が感じられる。
  小麦の風味もふんわりと香り、自家製麺の良さを窺わせる。
  大蒜は可也少な目で、刺激的な味わいは控え目だが、此の味わいは堪らない。
  定期的に摂らないと身体が駄目に成る…。
  さて、豚はと言うと、肉塊と言うよりは叉焼の様な薄切りの物。
  赤身が中心で、ややパサパサ加減が有るが、プースーに浸すとホロッと解れる感じが有り、
  態々、「ブタ」増しにする程でもないが、及第点は与えられるだろう。
  昨今、矢鱈と似非「ラーメン 二郎」が蔓延っている中、忠実に本家に近付けようと言う努力が見え、
  個人的には好印象を持ち、大井町を訪れた際は、此れからも贔屓にしたい一店だ…。