続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺や のかぜ」【深谷】

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◆「麺や のかぜ」【深谷

 ◎「ニュー焦がし醤油らーめん」七〇〇円

 …昨晩は「鮨処 いっしん」で旨い寿司と麦酒を頂き、家に帰り、長椅子で轟沈。
  風呂にも入らず、テレヴィヂョンを観乍ら、ウトウトしたが最後。
  昨日は朝寝、昼寝、夕寝と、日頃の夢である寝溜めをすべく、しこたま寝たにも拘らずだ。
  炬燵を仕舞ってしまった為、毛布を被って、何とか寒さを凌ぎ、明け方五時半に寝床へ移動…。
  其処からじっくりと眠り、一〇時過ぎ迄、浅い眠りを繰り返し、漸く這い出す。
  今日は昨日と打って変わって好天の様だ。
  風呂に入り、小ざっぱりとし、人間らしい状態に戻る。
  さて、今日は陽気も良いので出掛けようかしらね。
  そろそろ桜の花弁も散り、葉桜に成り、桜を愛でるのも最後と思い、花粉症を押して出掛ける。
  今年は飛鳥山公園大宮公園、大宮の「市民の森」と出掛けたので、〆は我が故郷で。
  深谷駅南口の真ん前を流れる唐沢川沿いに桜が植わっており、昔は桜の名所として知られていた。
  行き先が決まったので、昼御飯に頂く物も自然と決まる。
  以前から気に成っていた、煮干し出汁のラーメン店。
  此方が此処最近、埼玉の御当地ラーメンの焦がし醤油ラーメンに取り組もうと、
  其の仕掛け人の一人でもある「麺家 うえだ」の女性店主に教えを乞うて、完成させたらしい。
  埼玉県に生まれ育った人間として、地ラーメンとして売り出している物を頂かない訳には行かない。
  然し、本家の「麺家 うえだ」は行列店で敷居が高いので、今と成っては行き辛いと言う訳で、
  地元の此方に初潜入し、其の味を確かめてみたい。
  自動車を走らせ、店に着いたのは十三時半に迫ろうと言う頃。
  店頭にこそ行列は無いが賑わっている様で、空いた席の片付けが終わっていないからと暫し待機。
  店内には煮干しの香りが充満し、期待を抱かせる。
  五分程待った後、席に通され、御目当ての焦がし醤油ラーメンの文字をメニューから探すと、
  メニューには無く、店内の貼り紙に「ニュー焦がし醤油らーめん」と言うのが有る。
  限定三〇食としてあるが、発注しても断られなかったのでホッとしてみる。
  折角、深谷下り迄帰って来たのだから、御目当ての品は頂いておきたいのが心情と言うもの…。
  期待の一方で、メニューに枝豆や冷奴等、居酒屋メニューが有るのが気に成り、
  本業以外に彼是と手を出し過ぎるのは余り良い印象が無い。
  混雑の影響か、厨房内は店主一人しか居ない所為か、十五分程で待望のラーメンが配膳される。
  仄かに煮干しの風味が立ち上るが、其れ程の焦がした感じは見受けられない。
  兎にも角にも、先ずは蓮華でプースーから啜ってみよう。
  一口啜ると、煮干しの強烈な味わいがブワッと香り、此方の売りを堪能する。
  然し、瓦斯バーナーで炙って作る筈だが、強力な香ばしさは感じられず、僅かに薫る程度か。
  普通の「煮干し醤油らーめん」と食べ比べた訳ではなく、他店の焦がし醤油ラーメンも未食の為、
  比較対象が無いので何とも言えないが、香ばしいと言えば香ばしいし、煮干しの風味も絶妙だ。
  通常の「煮干し醤油らーめん」はと言うと、煮干しの出汁を鶏ベースのスープと一体化させ、
  返しに煮干し及び真昆布等、天然素材だけを使った素朴な一杯、と能書きが有る。
  何だか癖に成る味わいだ。
  揚げ大蒜と揚げ葱も入っており、其の分の香ばしさが中々に素敵だ。
  さて、麺に取り掛かると、太さは中細と言った感じで、啜ると表面はややざらつきが有る。
  噛むとシコシコとした腰が効いており、ブツっと千切れる食感が心地好い。
  プースーを吸い、小麦の風味も感じられ、麺自体に旨味が感じられる。
  製麺機が置かれているので、自家製麺なのであろう。
  具の叉焼は大振りの物で、赤身と脂身が確りと有り、此れを齧ると凄い。
  赤身の部位はムチッとした弾力が有り、丸で、二〇代前半の女子の太腿のパーンッと言う張りを感じさせ、
  ムッチムチのパッツパツで、触れると吸い付く様な肌を昔懐かしく思ってしまう…。
  他には珍しい茹でキャベツ、麺麻、葱が入る。
  食べ進めるに連れ、丼の下で沈殿していたと思われる焦がした醤油ダレの風味が感じられ、
  徐々に香ばしさも増して来て、「焦がし醤油らーめん」らしさを堪能出来る。
  此の御当地「焦がし醤油ラーメン」を提供する店の味を活かしつつ、夫々の味で出していると言い、
  プースーの出汁が変われば、味わいも全く違う物に成るのかと思うと、食べ比べをしてみたい。

~御負け~
深谷市の唐沢堤の桜。葉桜に成ってしまったが、地元の誇るべき名所だ。
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