続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「東京とんこつラーメン 屯ちん」【池袋】

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 ◎「ラーメン(大盛)」六八〇円

 …到頭、週末の休日も終焉を迎えてしまう。
  毎週、月曜日の此の駄ブログの記事の書き出しは、毎度、此の文章の様に思う。
  週末で腰痛は快方には向かわず、重苦しい痛みが纏わり付いた儘だ。
  果たして、今週こそ身体が持つのか如何か、愈愈、不安だ…。
  腰に補装具を締め付けて眠るも、寝返りの都度、目が覚めている様な気がして、
  勿論、夜中の雪隠は言わば日課の様なもので、安眠妨害と言っても良かろう。
  寝起きは断末魔の苦しみで、丸で、血圧が一〇〇を切っているのではないかと言う程。
  グッタリとして、週の始まりとは思えない苦痛の中、やっとの思いで寝床から這い出る。
  腰を気遣いつつ、湿布を貼り替え、補装具を締め直し、背広を着込んで出掛ける。
  もう、少し動くだけで汗だくで、余計にストレスが溜まる。
  電車の乗り降りだけで汗塗れとは、何たる事か…。
  池袋に着き、溜まった残務を粛々と熟し、肉体労働ではないので、腰には優しい。
  さて、十三時に成ったので、一先ず、昼休憩としますかね。
  最近、池袋では今一、何を頂こうかと逡巡してしまう。
  何と無く困った時は、取り敢えず、「宗家一条流 がんこラーメン」の方向へ歩みを進める。
  然し、店頭には、プースーが不出来の為、休みと言う看板が出ている。
  こう言う事が有るとは聞いていたが、まさか、本当に有るとは。
  「不出来、ふでき、東條フデキ…」、心の中で下らない事を呟きつつ、次を当たる。
  振られてしまったので、「昔懐かしい青春の味との再会篇」と称し、此方へ出掛ける。
  今から十三年程前、僕がラーメンの食べ歩きを始めた頃、池袋で名を馳せていた一軒が此方。
  豚骨醤油ラーメン全盛と言って良い頃で、正に此方は、流行りに合致した様な感じだった。
  此の「池袋本店」には一度訪れただけの様に思うが、埼玉県人なので、「蕨店」は何度か御邪魔した。
  さあ、汗ばむ陽気の中、汗を拭き拭き、懐かしの此方に辿り着く。
  店内は中々に盛況で、先ずは券売機で食券を購入する。
  一〇年以上振りなので、此処は一つ、東京豚骨ラーメンを謳う、定番の「ラーメン」で。
  麺の量は、並盛、中盛、大盛が同一価格なので、太るのを覚悟で「大盛」の釦を押す駄目中年…。
  すると、直ぐに食券を回収されると同時に、麺の固さや、脂の量、薬味の量等、好みを訊かれる。
  取り敢えず、其の儘の状態で御願いし、カウンター席の間に挟まり、静かに冷水を呷る。
  其れにしても、暑いったら有りゃしない。
  さてさて、一〇分と掛からずに、二〇代で頂いて以来、今世紀初めての対面。
  昔懐かしいと言っちゃ何だが、背脂の浮いた、昔流行った醤油豚骨ラーメンだ。
  先ずはプースーを啜ると、蓮華に背脂が吸い込まれる様に入り、此れを啜れば、うんと頷く。
  豚骨を基本に、濃口醤油で旨味だけを引き出し、豚、鶏、野菜等を吟味し、
  長時間じっくりと炊き出したさっぱりとコクのあるスープと謳っている。
  感想としては、昔、何度と無く頂いた味わいとでも言おうか。
  全体的にふんわりとした甘味が拡がり、懐かしさが込み上げて来る。
  此方を教えて呉れた彼女は、今、如何しているだろうか…。
  少しばかり感傷的に成りつつ、次は麺を啜る。
  独自配合の小麦粉に、魚介出汁を練り込んだ自家製麺と言い、中細の縮れの効いた麺。
  啜ると、プースーの持ち上げが良く、プルルンとして、モチッとした食感。
  具の薄っぺらい叉焼は及第点の味わいで、麺麻はピリ辛の味付け。
  中盤以降、卓上の「屯ちんブレンドコショウ」と言う物を振り掛けてみると、
  ピリッとした胡椒の辛味で味が引き締まり、味が変わり、飽きずに頂けるかも知れない。
  汗だくに成りつつ、二玉の麺を平らげ、午後からの業務に向かう…。