続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ザ・ラーメン スモールアックス」【大井町】

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 ◎「小ラーメン」六五〇円

 …腰痛も四週間目に入り、最近は絶望的な痛みが続いている。
  シーコー、ズイマーだ…。
  いっその事、死んだ方が余程楽だろうなと思う。
  早く医者に掛かれば良いのだが、整形外科に行けば良いのか、接骨院に行けば良いのか、
  整体に行けば良いのか、按摩に行けば良いのか、ファッションマッサには行ってみたい、
  一体、何処に掛かれば良いのか、正直分からない。
  そんな調子なので、今週末も恐らくは治療しないんだろうな…。
  只でさえ、夜は熟睡出来ないのに、寝てから一時間後に地震で叩き起こされ、
  目覚めた序に排尿に立ち、再び寝入るも、夢見が余り良くない毎日。
  毎度の事だが、寝起きは最悪で、生きているのが辛くなる。
  昔は起き抜けにカツ丼が食べられる位だったのに、随分、歳を取ったものだ…。
  未だ今週の二日目だと言うのに、先が思い遣られる。
  汗ばみ乍ら身支度を整え、家を出て駅に着けば、既に汗だく。
  電車に乗れば更に汗塗れで、腰を庇い、やっとの思いで大井町へ。
  湿布を貼り、補装具をきつく巻いても、痛いものは痛い。
  達磨落としの様に、腰の部分を木槌で引っ叩いて、何処かに飛ばして欲しい位。
  苦痛に顔を歪め、山の様に溜まった仕事に卒倒しそうに成るが、何とか堪える…。
  十三時に成り、待ちに待った昼休憩を挟む事にする。
  大井町と言えば色々と魅惑的な店が多いが、今回は二回連続二度目の此方へ。
  三月末に新規開店したばかりの本格的と言って良い「ラーメン 二郎」の亜流の店。
  路地裏の薄暗い通りを入り、長屋の様な一画に在る。
  店に着くと、先客は一名のみで、先ずは券売機で食券を購入する。
  店内はカウンター席のみで七席程で、店自体も数坪と言う狭隘な感じ。
  食券を手渡し、冷水を注ぎ、前回と同じく一番奥の席に着席。
  如何も、端っこでないと落ち着かない性分の様で、僕の事を「ミスター端っ子」と呼んで呉れ。
  御案内迄に付け加えておくが、「ミスター味っ子」の駄洒落だ…。
  其れは兎も角、出来上がりをジッと待ち、一〇分程でトッピングを訊かれる段に成る。
  前回は野菜、大蒜、辛目、脂の全てを御願いしたが、プースーの表面に油層が多かったので、
  今回は野菜と大蒜のみで御願いすると、前回よりも野菜の盛りが多い様な気がする。
  頭上の物入れに置かれた醤油ダレを野菜にドレッシング感覚でぶっ掛け、さて、頂こう。
  此方は蓮華の備えが無いので、油でヌルヌルする丼を慎重に持ち、傾け、プースーから啜る。
  脂多目にしなかったが、十分、表面には油層が出来ており、一口目は薄い印象。
  当然、コッテリ感は強く感じられる。
  醤油ダレが立っており、スッキリとした非乳化の味わいで、直系に近い良さが窺える。
  蓮華が無く不自由なので、プースーの深追いはせず、次は野菜に取り掛かる。
  茹で加減はシャキシャキとクタクタの中間だが、ややクタクタ寄りで好みだ。
  醤油ダレが奏功し、味も確りと有り、味の無い野菜を食べると言う罰ゲームは回避出来る。
  粗方野菜の山が片付いた所で、麺に取り掛かる。
  「小ラーメン」の量は二五〇グラムと言い、量は此れで十分に食べ応えが有る。
  店内に小麦粉の袋が詰まれており、二階へ上がる階段に小麦粉が散らかっており、
  恐らくは二階が製麺室と成っている様で、自家製麺と言うのが嬉しい。
  平麺を一口啜った瞬間の口当たりで、密度の高いと言うか、締まっている感じがし、
  ボソボソとした粉の風味が味わえるのも良いし、噛むとミシっと音がしそうな腰と弾力も良い。
  麺も又、直系らしい感じがし、前回も感じたが、本家を忠実に再現しようと言う姿勢が窺える。
  豚はと言うと、此れが少し残念で、叉焼の様な薄さに切られており、パサパサ感は否めない。
  前回は「ブタ」の食券も購入したが、増さなくても良かろうな。
  口の周りをテッカテカにし、汗でドロドロに成りつつ店を出る醜い中年…。