続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華料理 横濱飯店」【茅ヶ崎】

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◆「中華料理 横濱飯店」【茅ヶ崎

 ◎「肉ヤキソバ(カタヤキ)」七六五円

 …昨晩は珍しく、病気でもないのに晩酌を止した。
  先日、id190氏と呑んだ際、偶には呑まない日を設けると眠れると聞き、
  昨晩は何とか我慢出来そうな感じだったので、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、グッと我慢。
  平日は、如何に確りとした睡眠が確保出来るかが、体力の回復、温存に繋がる。
  と言う訳で、前に酒を呑まなかった日は何時だったけなと思い出すのも容易じゃないが、
  随分と久し振りに酒浸りではない状態で、二十三時半と、比較的早目に床に就く。
  然しだ。
  季節は夏、そう、熱帯夜だ…。
  暑くて暑くて、眠ろうにも眠れないのだよ。
  窓を開けて外気を取り込もうとしても、裏の田圃の蛙が五月蠅くて眠れやしない。
  弱り目に祟り目、遣る事為す事全部裏目、僕の人生は何時もこうだ…。
  暑いだけで、殺意が芽生えそうな強いストレスを覚える。
  こうも暑いと、人格が変わる…。
  酒を呑まなくても夜中に排尿に起き、寝起きの悪さは相変わらずだ。
  未だ、週の二日目だと言うのに。
  重たい鞄を背負い、汗を流して駅へと行けば、又しても電車の遅延だ。
  如何してこうも、悪い事が重なるのか。
  一体、僕が何をしたと言うのだ。
  此の世に生まれた事自体がいけなかったのか…。
  湘南新宿ラインで一本で茅ヶ崎に行けるものを、高崎線京浜東北線東海道線を乗り継ぎ、
  三〇分遅れて到着し、僕なんぞ、硝子の中年、ガラスの三〇代なので、心に大きな痛手を負う…。
  すべき仕事が山積している時に限って、此の三〇分の時間の無駄は大きい。
  JRや、人身事故を引き起こした当人は補償して欲しいと切に願う。
  汗をかきかき、腰を庇いつつ、えっちらおっちら、重たい身体を引き摺る様に仕事を熟す。
  十三時に成り、一先ず切りが付いたので、昼休憩を挟もうかね。
  普段は、茅ヶ崎には水曜日か木曜日に来る様にしている。
  何故かと言うと、僕のお気に入りの「えぼし麺 菜良」が毎週月曜日と、奇数週の火曜日が定休なので。
  然し、今回は万止むを得ず、忸怩たる思いで火曜日に訪れざるを得なかった…。
  半ば自棄糞気味に、食べる気力を失いつつも、胃袋に何かを押し込もうと画策する。
  偶には、以前、何度か御邪魔した、茅ヶ崎では有名で、行列の絶えない此方を覗いてみよう。
  颱風が接近している所為か、珍しく行列も無く、店内にも空席が目立つ。
  此れは神の啓示だろうと、二〇〇九年一月九日以来、三年と五ヶ月半振りに暖簾を跳ね上げる。
  カウンター席の一番奥に腰掛け、先ずは何を頂こうかとじっくり考える。
  此方は、餡掛けの「肉ソバ」が一番人気のメニューだが、真夏に餡掛けは一寸…。
  暑がりの猫舌に餡掛けだなんて、高所恐怖症が護謨無しでバンジージャンプする様なものだ。
  思案した結果、此方に最初に御邪魔した時に頂いた「肉ヤキソバ(カタヤキ)」を発注。
  何度も記して恐縮だが、「カタ焼そば」と言えば、其の昔、今は亡き村田英雄先生が、
  「チカラユウヤケそば」と読んだと言う逸話が、例え嘘であっても僕は好きだ。
  村田英雄先生の御冥福を御祈り申し上げます…。
  さて、一〇分程で、「チカラユウヤケそば」が出来上がる。
  熱熱のテレレが、容赦無くパリパリの焼き蕎麦の上にぶっ掛けられている。
  箸を入れ、口内に刺さって怪我をしそうな固焼き蕎麦を頬張れば、餡掛けが熱い!
  「出川ナニ朗だよ!」と突っ込みたくなる程で、慎重に食べ進める。
  餡掛けは中華人民共和国料理店らしく、油をふんだんに使用した濃い味付けだ。
  「肉ソバ、味薄めで」と発注する客が居る程だ。
  塩っぱ目の餡掛けは、豚肉、白菜、木耳、青菜の様な葉っぱが入り、兎にも角にも熱熱。
  此れを少しでも冷ます意味で、何時もは中盤、勝利投手の権利を貰ってから、
  味を変える目的で投入するのだが、今回は可也早目に卓上の酢を投入する。
  讀賣巨人軍で言うと、山口鉄也を初回から継ぎ込む様なものだ。
  然し、常温の酢を投入したところで、熱が冷める訳も無く、全体的に酸味が増し、
  味が円やかに成った以外、別段、変化は見られない…。
  身体が絶望的に硬い僕としては、少しでも酢を摂取して、身体を柔軟にせねば成らない。
  脇に添えられた大量の辛子の辛味と、酢の酸味で噎せ返りつつ、老人の様にして啜る。
  如何せん、僕は立派な初期高齢者だ…。
  汗だくに成りつつ、風呂上がりの様な状態で完食して店を出れば、雨は一層強くなっている。