続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「なんつッ亭」【水戸】

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◆「なんつッ亭」【水戸】

 ◎「煮干し豚骨つけ麺」八〇〇円

 …昨晩も御多分に洩れず熱帯夜で寝不足。
  疲労が溜まっているのに寝付きが悪いので、夢と現の間を長い間、行ったり来たりしつつ、
  寝返りを散々打ち、其れに疲れ、力尽きて失神する様に眠りに落ちる感じだ。
  今週の最後の日だと言うのに、寝起きが優れない事、甚だしい。
  腰の痛みは、牽引の効果で可也和らいだが、其れでも痛く、身体中、襤褸襤褸
  最後の力を振り絞り、汗だくで身支度を整え、重たい鞄を背負って駅へと向かう。
  如何してこうも蒸し暑いのだろう。
  駅に辿り着く前に、既に瀧の様な汗が引っ切り無しに噴き出して来る。
  汗も引かない内に、満員電車に乗り込めば、不快極まり無い。
  立ちっ放しで、腰にピキピキと痛みが走る中、上野駅の十三番線ホームに滑り込む。
  其処から、「スーパーひたち」に乗り換え、一路、水戸を目指す。
  月に一度、こうして特別急行に乗車するのは気分転換にも成る。
  降り立った水戸も蒸し暑く、何処に行っても暑さが付いて回るので癪だ…。
  汗を拭い、山積した仕事を一つ一つ片付けて行く。
  十三時に成り、一息入れるべく昼休憩にする。
  さてさて、水戸と言えば、ラーメン店四店が一堂に介した一画が在るので助かる。
  此れだけ暑いと言っておき乍らも、こうしてラーメンを食べようとする駄目中年…。
  前回は「らあめん 大山」だったが、今回は何と無く、此方でロイクーなメンラー気分。
  三月二十九日以来、実に三ヶ月振りの御無沙汰だ。
  減量中、然も節約も試みようと、一番安い「らーめん」の食券を購入する。
  然し、直後、七月三十一日迄の期間限定で「魚介豚骨キャンペーン」実施中の貼り紙を発見。
  「煮干し豚骨つけ麺」、「にぼ豚」、「ぼくの空 玉子入り」と言うのが有ると言う。
  我が町・日進に「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」が出来て以降、煮干しラーメンが身近に成り、
  其の旨さに惹かれ、今と成っては、有れば必ず験したくなる味だ。
  とは言え、既に「らーめん」の食券を購入してしまい、席にも着いてしまった。
  もう目の前に店員が食券を改めに来ている。
  悩みに悩んだ結果、煮干しの魔力に負け、追加で一〇〇円硬貨を出し、迷惑を承知で、
  「煮干し豚骨つけ麺」へと変更して貰い、只でさえ覚束無い接客の店員を困惑させてしまう。
  申し訳無い思いで一杯で、厚顔無恥を承知での御願い。
  「厚顔」で思い出したが、今はぽっちゃり中年だが、昔は「紅顔の美少年」だったのだが。
  飽く迄も、「こうがんのびしょうねん」と言っても、「睾丸伸び少年」ではない…。
  閑話休題
  何とか発注変更も出来、少し温い水を仕方無く呷り、出来上がりを待つ。
  「にぼつけ、行きます」と厨房内から聞こえ、待ちに待ったつけ麺登場。
  因みに、前回は「和風とんこつつけ麺」を頂いたが、其れよりも明らかに麺がトイフー。
  やや黄色をしており、其の上に盛り付けられた叉焼、麺麻、鳴門、茹でキャベツをつけ汁に投入。
  万事、準備が整った所で、空きっ腹へと収めよう。
  麺を手繰り、つけ汁にどっぷりと浸してみると、とろみが有り、粘度はやや高目だが、
  麺の最後迄持たないと言う程ではなく、ドロッドロとサラサラの中間か。
  いざ、麺を勢い良く啜り上げると、煮干しの風味がフワッと立ち上り、口内に円やかさが拡がる。
  基本の濃厚な豚骨スープに、自家製煮干し油と濃い口醤油を合わせ、後味をあっさりとさせたと言う。
  確かに、一見すると濃厚でゴテゴテしていそうなのだが、煮干しが効いており、
  和風の風味が出ている分、諄さは抑えられ、芳醇な味わいと、滑らかな口当たりが心地好い。
  此れは中々に良いぞ。
  麺は、強烈な印象こそ無いものの、ツルツルとした涼やかな通りの良い物で、
  シコシコとした腰も効いており、つけ汁も確りと絡み、啜ると唇にべっとりと付く。
  そして、脇役で光ったのが茹でキャベツ。
  茹で立ての柔らかい部位の物で、箸休め的なさっぱり感も醸し出しつつも、つけ汁を吸えば、
  具としての存在感を発揮し、茹で加減も良く、何だか心地好い。
  萌やしの場合はクタッとした茹で具合が好きだが、キャベツは多少、バリバリした感じも良い。
  〆はつけ汁をグイッと、煮干しの味わいを堪能する様にじっくりと飲み干す。
  今月中に水戸を再訪予定が有るので、次回は「にぼ豚」かな…。