続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺処 湊生」【高崎】

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◆「麺処 湊生」【高崎】

 ◎「角ふじラーメン」六五〇円+「中盛」無料

 …昨日。
  其れにしても何だ。
  如何してこうも、毎日毎日、発狂したくなる様な暑さかね。
  熱帯夜続きで、日頃の睡眠の浅さが拍車を掛け、寝苦しい日々が続いている。
  寝床に入ったって、纏わり付く様なモワっとする暑さで、眠れる気がしない…。
  夜中に何度も起きれば、当然、寝起きは比例して悪い。
  こんなに辛く厳しい事が有るのかと、此の世の終わりを感じさせる程だ。
  暑さも相俟って、体力の消耗が早く、疲労の回復が遅いので困る…。
  汗だくに成り乍ら、身支度を整え、駅迄歩いただけで大量の、病人の様に大汗をかく。
  何時もとは逆方向の下りの電車に乗り込み、すんなりと座れるのがせめてもの救い。
  高崎で同僚の方と落ち合い、仕事へと雪崩れ込む。
  普段、独りぼっちで労働する事が殆どなので、誰かと一緒だと、愛しさと切なさと心強さとが有る。
  勿論、気が合い、考え、志が同じ方とでないと噛み合わないがね…。
  節電の影響で、屋内と言えども、尋常ではない暑さに、倒れそうに成りつつ労働する。
  一体、どれ程の汗を噴き出させただろうかと思う位、身体が乾涸びそうだ。
  何時もは十三時に昼休憩を入れるのだが、諸般の事情で、十二時過ぎに入れる羽目に。
  独りならば、何も考えずに、適当に食べる物を決定するのだが、同行となればそうも行かない。
  そうは言っても、選択肢はラーメンが専らだが…。
  と言う訳で、肌に纏わり付く様な蒸し暑さの中、歩いて探索に出掛ける。
  前回、中々に良かった「つけめん 初代 田一」にしようと思うも、半ば、暑さで途中で力尽き、
  其の道すがらの此方に、五月十五日以来、一ヶ月半振りに訪店してみる。
  個人的に好かない「茨城大勝軒」系だが、味としては大きく外す事が余り無く、
  無難と言えば無難で、商法は好きではないが、まあ、目を瞑ろう…。
  店に辿り着くと、今迄は夜の部限定だった「角ふじラーメン」が終日の提供と成った様で、
  其れも、此方に惹き付けた要因としては大きい。
  そう、「茨城大勝軒」系統で、「角ふじ」と言えば、「ラーメン 二郎」を模したラーメンだ。
  其の昔、茨城県を担当して時分は、つくばの「明神角ふじ」、龍ヶ崎の「勝神角ふじ」で、
  暴力的なラーメンを随分と頂いたものだが、此の系列は鼠講式に増殖しているので、
  今と成っては、出来の良し悪しが店に拠って大きく出ているが、此方は果たして如何かしら…。
  期待に、九〇センチメートルでAカップの胸を膨らませ、食券を購入し、いざ入店。
  食券を手渡すと、麺の量を無料で中盛に出来ると言い、誘惑に負け、増量してしまう。
  減量を開始したと言うのに、如何にもこうにも、堪え性が無くて困る…。
  そして、更に、野菜の量も訊かれ、此れは流石に止し、普通にして貰い、大蒜は確りと御願いする。
  暑さで熱中症の脱水症状に陥りそうなので、ピッチャーを飲み干す勢いで冷水を呷る。
  何なんだ、此の暑さは!責任者よ、出て来い!
  拭いても拭いても噴き出して来る汗を拭い乍ら、ラーメンの出来上がりを待つ。
  未だ、身体の火照りも冷め遣らぬ内に、こんもりと不自然に盛り付けられたラーメンが遣って来る。
  恐らく、此の野菜は何かの型に入れて盛り付けたのだろう。
  女性の胸ならば、ロケット砲、ミサイル型で素晴らしいのだが。
  如何も、巨大な乳への深い憧憬が有り、一度で良いから触れてみたい願望が拭い切れない様だ…。
  何時か、金を払ってでも触れたいと言う夢を心に仕舞い、其れは兎も角、ラーメンに取り掛かる。
  此の暑さでラーメンを発注した事を激しく後悔し掛けるが、先ずはプースーから頂こう。
  暑い上に、此のプースーが熱い事。
  味はと言うと、妙に甘い印象で、本家「ラーメン 二郎」とは似ても似付かないプースーだ。
  店内の暑さと、プースーの熱さも相俟って、正当な評価はし難い。
  野菜はシャキシャキ感が強めで、茹で時間は短めだろう。
  もう少し、クタッとした感じの歯触りが好きなのだが、卓上に醤油ダレの備えも無いので、
  味が染み込み難い野菜の山を片付けるのは結構大変だ。
  野菜の奥から引っ張り出した麺はと言うと、極太と迄は行かないが太麺で、やや黄色い。
  表面はツルっとしており、噛むと確りとした噛み応えが有り、腰と弾力が強い。
  ミシっと言う音がしそうで、密度が高く、小麦の風味が薫って来そうだ。
  其れにしても、暑い!
  間欠泉の様に噴き出す汗を拭い、冷水を呷り、卓上のメニューで扇ぎ、命懸けの食事だ…。
  豚はと言うと、此方の豚は如何も臭さが有り、パサパサとした食感も頂けない。
  がっかり感が多いが、コロコロとした背脂が甘くて旨かったのが印象的だ。
  然し、此の暑さで、ラーメンを頂くのがこんなにも苦痛とは思わなかった。
  此れから暫く、暑さが和らぐ迄、ラーメンは封印かな…。