続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん めんこう」【下北】

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◆「らーめん めんこう」【下北】

 ◎「函館コク塩らーめん」七五〇円

 …昨晩二十一時に青森駅に降り立つ。
  上野発の夜行列車でではなく、東京発の新幹線で、新青森駅で在来線に乗り換えてだが…。
  昨晩は上司を始め、同僚の方々に後から合流し、四人で愚痴を零し合って酒を呷る。
  今朝は少し酒が残った状態で目覚め、宿の朝食会場へと向かう。
  自分で好きな物を取る方式だが、流石は青森、質が違う。
  僕の大好きな鱈子、イクラ、とろろ、青椒肉絲が有るだなんて…。
  こんなんじゃ、痩せようと思っているのに、ちっとも痩せられないぢゃないか!
  嗚呼、美味しかった。
  「喰ったんかよ!」と言う突っ込みが方々から聞こえそうだが、え~、其れは無視、無視…。
  九時半に宿を立ち、四人して自動車で一路、下北半島むつ市を目指す。
  排気量の決して大きくない自動車に、男四人が相乗りしている。
  決して、「ラヴワゴン」ではない。
  寧ろ、加齢臭が充満する「デヴワゴン」だ…。
  帆立貝で有名な陸奥湾沿いに走行し、天気も良く、景色も良く、海岸線は地図で見た通りの下北半島だ。
  念の為、御案内迄に申し上げるが、「下北」って言ったって、「劇場」が在る「下北」ではない。
  こちとら、恐山の「霊場」が在る方の「下北」であって、小田原急行線じゃ行けないぞ…。
  道すがら、驚いたと言うか、笑ったのが、「ほたて貝殻有効利用協同組合」と言うのが有った事。
  流石に此れは、武田久美子女史も足を向けて寝られないだろう…。
  其れはさて置き、二時間半弱を掛けてむつ市内に到着し、直ぐ様、仕事に雪崩れ込む。
  如何せん、場所が遠いだけに、明日の帰る時間を考えたら、全てが時間との闘いだ。
  木曜日は何とか、十四時前には片付けないと、新青森駅発十六時台の新幹線には乗車出来ない。
  段取り良く、効率重視で一致団結して仕事に取り掛かる。
  十三時を過ぎ、一先ず、昼休憩を挟む事にする。
  折角、一生に一度来られるか来られないかの場所に来ているのだから、御当地ならではの店を探す。
  此処迄来て、「ガスト」の様な家族的食事処に甘んじる奴は馬鹿だ。
  別段、「ガスト」に罪は無いけれど…。
  こう言う時は、ラーメン店は無難だ。
  そうそう、チェーンの店は「幸楽苑」以外には余り無い。
  偶さか、地場のラーメン店と思しき店が目に入ったので、食事担当しては、斬り込み隊長役で突撃。
  店に入ると、壁には函館の観光ポスターが貼り巡らされており、ん~、当たらずも遠からず…。
  メニューも塩、醤油、味噌が取り揃えられており、万人受けを目指したラーメンレストラン的な感じ。
  四人掛けのテーブル席が多く、家族向けと言うのが伝わり、見事に外したなと、直ぐに感付く。
  こんな日も有るさと、開き直り、看板メニューと思しき「函館コク塩らーめん」を発注。
  大間から津軽海峡を渡れば函館だが…。
  青森と言えども、二〇度を超えれば汗は止まらないので、只管に冷水を呷り続ける。
  そして、一〇分程で配膳されたラーメンは、見事な迄に想像を裏切らない代物だ。
  チェーン店の香りがプンプンと漂う、何の変哲も無い、当たり障りの無いラーメンとでも言おうか。
  「幸楽苑」に置いてあっても似合いそうな佇まいだ。
  諦めて腹を括り、一応、先ずは蓮華でプースーから啜ってみよう。
  表面には油膜が見え、色は白濁しており、ロイシーだ。
  豚骨ベースのプースーに、白湯スープを合わせ、葱油を使用していると言う触れ込みだ。
  然し、舌を撃ち抜く様な深いコクは感じられず、見た目が全てを物語っていると言って良かろう。
  そうは言うが、決して不味い訳ではなく、飽く迄も普通に美味しく頂ける次元と言うのは御理解願いたい。
  麺は黄色をした縮れ麺だが、市販の生ラーメンの様な風味が気に掛かる所。
  具の叉焼は、鉋で削った様な薄っぺらい物で、特筆すべき点は、夜空に透かせば月が見えそうな事。
  麺麻は細切りで、一見、「山頭火」の様な感じがするが、気の所為か。
  暑さも相俟って、プースーは殆ど啜らず、麺と具だけは有り難く頂き、減量中なので控え目に…。

~御負け~
 十九時半に仕事を終え、むつ市内の宿に転がり込み、独り、食事が出来そうな店を探すも、
 個人経営の居酒屋やスナックは矢鱈と密集しているが、一見の僕が入れそうな店は無い…。
 仕方無く、「マエダ」と言う地場のスーパーマーケットを見付け、食材を購入し、晩御飯に充てる。
 六九八円の雲丹入りの「(夏)味わい握り寿司」が、四八八円に値引きされているのを発見。
 更に、地元・むつの大畑産の無添加の生雲丹を九八〇円で購入し、発泡酒も購入し、
 宿に帰還後、風呂に入り、労を労うと共に、地元の食材を味わう。
 雲丹は無添加だけ有り、明礬の変な苦味も無く、酒が進み過ぎて困ってしまう程。
 明日は帆立貝が頂けるかしら…。
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